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ヒト白血病細胞のアポトーシスを誘導するヘプタマー型スモールガイド核酸

国内特許コード P150012017
掲載日 2015年6月12日
出願番号 特願2013-531291
登録番号 特許第5995849号
出願日 平成24年8月24日(2012.8.24)
登録日 平成28年9月2日(2016.9.2)
国際出願番号 JP2012071503
国際公開番号 WO2013031704
国際出願日 平成24年8月24日(2012.8.24)
国際公開日 平成25年3月7日(2013.3.7)
優先権データ
  • 特願2011-185594 (2011.8.29) JP
発明者
  • 梨本 正之
  • 高橋 益廣
  • 成田 美和子
  • 吉田 哲郎
  • 宮澤 達也
出願人
  • 学校法人 新潟科学技術学園 新潟薬科大学
  • 国立大学法人 新潟大学
発明の名称 ヒト白血病細胞のアポトーシスを誘導するヘプタマー型スモールガイド核酸
発明の概要 ヒト白血病細胞のアポトーシスを誘導する、配列番号1から15のいずれかの7塩基配列からなるヘプタマー型スモールガイド核酸と、このヘプタマー型スモールガイド核酸を有効成分として含有する白血病治療薬で、ヒト白血病細胞のアポトーシスを誘導することができる新規なヘプタマー型sg核酸を提供する。
従来技術、競合技術の概要



本発明の発明者らは、TRUEジーンサイレンシング(tRNase ZL-utilizing efficacious gene silencing)と名付けた新しい遺伝子発現抑制技術を開発している(特許文献1、非特許文献1-4)。tRNase ZLは、tRNAの3’末端部をプロセシングするエンドリボヌクレアーゼ(tRNase Zまたは3’tRNase)の分子量の大きい種類の酵素であり、前駆体tRNAの3’末端部を切除する(特許文献1、非特許文献5、6)。このTRUEジーンサイレンシングは、標的RNAと合成スモールガイド核酸とによって形成されるpre-tRNA様またはマイクロpre-tRNA様複合体を認識することによって、いかなるRNAの任意箇所をも切断することができるという哺乳動物tRNase ZLのユニークな酵素的特性に基づいている(非特許文献7-13)。スモールガイド核酸(特にスモールガイドRNA)は、5’-half tRNA(非特許文献8)、12~16-nt直鎖RNA(非特許文献13)、ヘプタマー型RNA(非特許文献9)およびフック型RNA(非特許文献12)の4種に分けられる。





発明者らは、様々なmRNAを標的とするスモールガイド核酸(以下、sg核酸と記載することがある)を、その発現プラスミドまたは2’-O-methyl RNAsを導入することによって、様々な哺乳動物細胞におけるTRUEジーンサイレンシングの有効性を実証している(非特許文献1-4)。例えば、Jurkat細胞におけるHIV-1発現は、5’-half tRNA型sgRNAによって18日間以上抑制され(非特許文献2)、マウス肝臓におけるルシフェラーゼ発現はヘプタマー型sg核酸によって抑制された(非特許文献3)。さらに、TRUEジーンサイレンシングの効果は、RNA干渉(RNA interference: RNAi)と同等であり(非特許文献3、14)、幾つかの場合ではRNAiの効果を凌ぐことも確認されている(非特許文献4)。





また最近、発明者らは、tRNase ZLが核内だけでなくサイトゾルにも存在すること、そしてsg核酸として使用していたのと同一の5’-half tRNAが細胞質に存在することを見出している(非特許文献15)。また、発明者らは、ヒトサイトゾルtRNase ZLが、5’-half tRNAの指揮のもとでmRNAを切断することによって遺伝子発現を調節すること、そしてPPM1F mRNAがtRNase ZLの真の標的の一つであることを見出している(非特許文献15)。さらにまた、発明者らは、miR-103を含むマイクロRNAの一部がフック型sg核酸として働き、サイトゾルtRNase ZLによるmRNA切断を介して遺伝子発現を下方調節しえることを証明している(非特許文献16)。以上のことから、TRUEジーンサイレンシングは、細胞内の小さな非コードRNAによって作動されるサイトゾルtRNase ZLの新たに解明された生理学的役割を基礎として機能していることは明らかである。





TRUEジーンサイレンシングの最終的な目的の一つは、特定遺伝子の発現を原因とする疾患治療剤または予防剤としてのsg核酸の使用である。例えば、発明者らは既に、がん治療の分子標的として有望視されているBcl-2およびVEGFをコードする細胞内mRNAレベルが、5’-half tRNA型sg核酸、14-nt直鎖型sg核酸またはヘプタマー型sg核酸によって発現抑制されることを見出している(非特許文献1、4、17)。





sg核酸を薬剤成分とする場合、薬理学的な視点からは、ヘプタマー型sg核酸が最も好ましい。何故ならば、ヘプタマー(7塩基核酸)は長鎖のsg核酸よりも遙かに簡便かつ安価に合成することができる。また、ヘプタマー型sg核酸は、刺激剤(トランスフェクション試薬等)を用いることなく容易に細胞内に取込ませることができる(非特許文献18)。

産業上の利用分野



本発明は、TRUEジーンサイレンシングによってヒト白血病細胞のアポトーシスを効率よく誘導するヘプタマー型スモールガイド核酸に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
配列番号1から15のいずれかの7塩基配列からなるヘプタマー型スモールガイド核酸の1種または2種以上を有効成分として含有する白血病治療薬。

【請求項2】
3日間で85%以上のヒト白血病細胞のアポトーシスを誘導する請求項1の白血病治療薬。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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