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GAP43の免疫学的分析方法及び当該方法を実行するためのキット、並びに成長円錐を検出するための試薬及び方法 UPDATE 新技術説明会

国内特許コード P150012035
掲載日 2015年6月15日
出願番号 特願2013-539717
登録番号 特許第6150395号
出願日 平成24年10月19日(2012.10.19)
登録日 平成29年6月2日(2017.6.2)
国際出願番号 JP2012077163
国際公開番号 WO2013058388
国際出願日 平成24年10月19日(2012.10.19)
国際公開日 平成25年4月25日(2013.4.25)
優先権データ
  • 特願2011-230577 (2011.10.20) JP
発明者
  • 武内 恒成
  • 五十嵐 道弘
  • 野住 素広
  • 河嵜 麻実
出願人
  • 国立大学法人 新潟大学
発明の名称 GAP43の免疫学的分析方法及び当該方法を実行するためのキット、並びに成長円錐を検出するための試薬及び方法 UPDATE 新技術説明会
発明の概要 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化されていない第89番目のスレオニン残基(T89)と、リン酸化された第89番目のスレオニン残基(pT89)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;前記マウスGAP43のリン酸化されていない第96番目のセリン残基(S96)と、リン酸化された第96番目のセリン残基(pS96)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;前記マウスGAP43のリン酸化されていない第172番目のスレオニン残基(T172)と、リン酸化された第172番目のスレオニン残基(pT172)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;これらの抗GAP43抗体を利用する免疫学的分析方法。
従来技術、競合技術の概要



神経の発生及び再生では、神経細胞が発生又は再生する段階(1)と、発生又は再生した神経細胞が軸索を正しく伸長し、シナプスを正しく形成する段階(2)とが必要である。発生及び再生した神経細胞の軸索先端部には、成長円錐と呼ばれる運動性の高い扇状の構造体が存在する。この成長円錐は、中央領域(central domain)と、葉状仮足及び糸状仮足を含む辺縁領域(peripheral domain)とを有する。成長円錐は、シナプス形成のために、糸状仮足の伸長又は退縮をしながら軸索を適切に誘導する。





growth associated protein 43(neuromodulin)(以下、「GAP43」という。)は、成長円錐に豊富に存在し、糸状仮足の伸長や神経突起の枝分れで重要な役割を果たす。GAP43はタンパク質キナーゼCによってリン酸化される一方、カルシニューリンによって脱リン酸化される。非リン酸化GAP43はアクチンキャップタンパク質として機能し、糸状仮足の伸長を低下させる。また、マウスGAP43の第41番目のセリン残基(S41)のリン酸化が、糸状仮足の伸長のためのアクチンの安定化に重要であると考えられている(例えば、Denny,JB.、Curr Neuropharmacol.,Vol.4(12):pp.293-304 (2006)参照)。





従来、前記段階(2)を評価するために、リン酸化S41を認識する抗GAP43抗体が用いられている。

産業上の利用分野



本発明は、成長円錐を特異的に検出可能な抗体及びその利用に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
(1)以下の抗体(A)~(C)からなる群より選択された少なくとも1つの抗GAP43抗体と、被験試料とを接触させることと、
(A) 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化された第89番目のスレオニン残基(pT89)に結合することにより、リン酸化されていない第89番目のスレオニン残基(T89)と、リン酸化された第89番目のスレオニン残基(pT89)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;
(B) 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化された第96番目のセリン残基(pS96)に結合することにより、リン酸化されていない第96番目のセリン残基(S96)と、リン酸化された第96番目のセリン残基(pS96)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;及び、
(C) 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化された第172番目のスレオニン残基(pT172)に結合することにより、リン酸化されていない第172番目のスレオニン残基(T172)と、リン酸化された第172番目のスレオニン残基(pT172)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;
(2)前記被験試料に結合した前記抗GAP43抗体を検出又は定量することと、
を含む、神経の発生及び再生の少なくとも一方を評価するためのGAP43の免疫学的分析方法。

【請求項2】
前記被験試料に結合した前記抗GAP43抗体の検出又は定量は、ELISA法、ウエスタンブロット法、表面プラズモン共鳴法、ラテックス凝集法、及び免疫組織化学法からなる群より選択される少なくとも1種の方法を利用することを含む請求項に記載の免疫学的分析方法。

【請求項3】
以下の抗体(A)~(C)からなる群より選択された少なくとも1つの抗GAP43抗体と、
(A) 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化された第89番目のスレオニン残基(pT89)に結合することにより、リン酸化されていない第89番目のスレオニン残基(T89)と、リン酸化された第89番目のスレオニン残基(pT89)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;
(B) 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化された第96番目のセリン残基(pS96)に結合することにより、リン酸化されていない第96番目のセリン残基(S96)と、リン酸化された第96番目のセリン残基(pS96)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;及び、
(C) 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化された第172番目のスレオニン残基(pT172)に結合することにより、リン酸化されていない第172番目のスレオニン残基(T172)と、リン酸化された第172番目のスレオニン残基(pT172)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;
前記抗GAP43抗体を検出又は定量するための試薬と、
を含む、請求項1又は請求項2に記載の免疫学的分析方法を実行するためのキット。

【請求項4】
以下の抗体(A)~(C)からなる群より選択された少なくとも1つの抗GAP43抗体を含む、成長円錐を検出するための試薬:
(A) 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化された第89番目のスレオニン残基(pT89)に結合することにより、リン酸化されていない第89番目のスレオニン残基(T89)と、リン酸化された第89番目のスレオニン残基(pT89)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;
(B) 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化された第96番目のセリン残基(pS96)に結合することにより、リン酸化されていない第96番目のセリン残基(S96)と、リン酸化された第96番目のセリン残基(pS96)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;及び、
(C) 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化された第172番目のスレオニン残基(pT172)に結合することにより、リン酸化されていない第172番目のスレオニン残基(T172)と、リン酸化された第172番目のスレオニン残基(pT172)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体。

【請求項5】
(1)以下の抗体(A)~(C)からなる群より選択された少なくとも1つの抗GAP43抗体と、被験試料とを接触させることと、
(A) 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化された第89番目のスレオニン残基(pT89)に結合することにより、リン酸化されていない第89番目のスレオニン残基(T89)と、リン酸化された第89番目のスレオニン残基(pT89)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;
(B) 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化された第96番目のセリン残基(pS96)に結合することにより、リン酸化されていない第96番目のセリン残基(S96)と、リン酸化された第96番目のセリン残基(pS96)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;及び、
(C) 配列番号13に示されるマウスGAP43のリン酸化された第172番目のスレオニン残基(pT172)に結合することにより、リン酸化されていない第172番目のスレオニン残基(T172)と、リン酸化された第172番目のスレオニン残基(pT172)とを識別でき、成長円錐を特異的に検出可能な抗GAP43抗体;
(2)前記被験試料に結合した前記抗GAP43抗体を検出又は定量することと、
を含む、成長円錐を検出するための方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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