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マイクロ波手術器具

国内特許コード P150012046
掲載日 2015年6月17日
出願番号 特願2013-528072
出願日 平成24年8月9日(2012.8.9)
国際出願番号 JP2012070404
国際公開番号 WO2013022077
国際出願日 平成24年8月9日(2012.8.9)
国際公開日 平成25年2月14日(2013.2.14)
優先権データ
  • 特願2011-174602 (2011.8.10) JP
  • 特願2011-180042 (2011.8.22) JP
発明者
  • 谷 徹
  • 仲 成幸
  • 塩見 尚礼
出願人
  • 国立大学法人滋賀医科大学
発明の名称 マイクロ波手術器具
発明の概要 微細な生体組織に局所的にマイクロ波を印加することができる手術器具を提供することを課題とする。
中心導体(1)の断面積(好ましくは、直径)と外部導体の断面積(好ましくは、内径)の比を一定にして、中心導体の断面積(直径)と外部導体の断面積(内径)を漸次もしくは段階的に小さくすることにより、先細りする同軸体(9)の先端までマイクロ波を伝送可能であること、及び、長軸方向に露出した中心導体全体からマイクロ波が照射されることを見出して、本発明を完成した。
従来技術、競合技術の概要



マイクロ波は、消化器、肝臓、膀胱、前立腺、子宮、血管、腸管等の生体組織を低温で凝固(固定化)できることが知られ、外科的治療装置に利用されている。





従来の電気メス等では、周波数500kHzを中心とする高周波電圧を用いたジュール熱により、生体組織の表面を加熱して、凝固させるようにしている。従来の電気メス等のジュール熱による凝固では、生体組織が容易に炭化凝固されるため、凝固表面が生体組織から剥離、脱落してしまうことがある。





これに対して、生体組織に対してマイクロ波が印加されると、深さにかかわらず均等に細胞内水分子を励起して発熱させ、この誘電熱により生体組織の水分を蒸発させて、生体組織を凝固(固定化)させることができる。

マイクロ波を用いると、生体組織を比較的低温(100℃以下)で凝固させることが可能になるため、生体組織の細胞形態を維持しつつ、生体組織の機能を停止させる固定状態を保つことができる。

このため、処置後に凝固表面が生体組織から剥離、脱落してしまうといった事態を回避することができる。





マイクロ波を用いて生体組織の凝固、止血を行うものとして、本発明者等は、同軸ケーブルの半割り構造を有するマイクロ波手術器具を発明し特許出願した(特許文献1)。





また、高周波に代わり、組織から出血させないで切断できるエネルギーデバイスは超音波以外になかった。しかし、本発明者等はマイクロ波により、高周波や超音波よりもシーリング力が高く、止血能力の高いデバイスを開発してきた。

本発明者等はマイクロ波伝送用同軸ケーブルの中心導体と直接接続された刃、絶縁体、及び外部導体によって構成され、外部導体から刃先が露出したデバイスを特許出願した(特許文献2)。

マイクロ波は、生体組織を凝固、固定化することにより、出血部位を止血することができ、また、切開、切除前に血管やリンパ管などの管構造を塞ぐ(シーリングする)ことにより、出血や漏出を最小限に抑えた手術を可能にした。

産業上の利用分野



本発明は、マイクロ波手術器具に関する。

なお、本出願は、参照によりここに援用されるところの、日本国特許出願の特願2011-174602及び2011-180042からの優先権を請求する。

特許請求の範囲 【請求項1】
マイクロ波伝送部及び同軸体を備えるマイクロ波手術器具であって、
該マイクロ波伝送部は、内部導体を含む同軸ケーブルを含み、
該同軸体は、該伝送部及び該内部導体と接続されている中心導体、該中心導体の一部又は全部を覆う絶縁体、及び該絶縁体の一部又は全部を覆う外部導体を含み、並びに、該絶縁体及び該外部導体に一部覆われておらず長軸方向に露出した中心導体を含む生体組織接触部を備え、
該同軸体の先端の断面積は、該伝導部と接続されている箇所の断面積よりも小さいことを特徴とする、
マイクロ波手術器具。

【請求項2】
前記同軸体の先端の中心導体の断面形状及び同軸体の先端の外部導体の断面形状は円形であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項3】
前記同軸体の先端の中心導体の直径と前記伝送部に接続されている箇所の中心導体の直径の比率と、該同軸体の先端の外部導体の内径と該伝送部に接続されている箇所の外部導体の内径の比率とが、ほぼ同程度の比率であることを特徴とする、請求項2に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項4】
さらに、前記同軸体を支持する支持体を備え、ここで、該同軸体は、長く露出した中心導体、該中心導体の両側に絶縁体表面、及びその絶縁体表面の外側に中心導体と略平行な外部導体端部を含む生体組織接触部を備えることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項5】
複数の生体組織接触部を備える請求項1~4のいずれか1に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項6】
対向する2つの生体組織接触部を備える請求項5に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項7】
前記生体組織接触部の2つの絶縁体表面が形成する角度が優角又は劣角である請求項1~6のいずれか一に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項8】
鑷子型器具である請求項6又は7に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項9】
請求項1~8のいずれか1に記載のマイクロ波手術器具において、さらに、前記マイクロ波伝送部を格納する引き込み管を含み、
ここで、前記生体組織接触部は前記引き込み管内から出し入れ可能となっていることを特徴とするマイクロ波手術器具。

【請求項10】
2つの生体組織接触部の先端が直接又は間接的に結合している請求項9に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項11】
前記結合は、ワイヤーを介して結合している請求項10に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項12】
前記同軸体の先端の直径が0.2~1.5mmである請求項2~11いずれか一に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項13】
前記中心導体の直径の前記外部導体の内径に対する比は0.2~0.4である請求項2~12のいずれか一に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項14】
前記同軸体の長さが1~80mmである請求項1~13のいずれか一に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項15】
前記生体組織接触部の長さが1~40mmである請求項1~14のいずれか一に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項16】
内部導体を含む同軸ケーブルを含むマイクロ波伝送部、並びに、該伝送部と接続されておりかつ該内部導体と接続されている中心導体、該中心導体を一部又は全部を覆う絶縁体及び該絶縁体を一部又は全部を覆う外部導体を含む同軸体、該同軸体を支持する支持体を備えるマイクロ波手術器具であり、
ここで、該同軸体は、長く露出した中心導体、該中心導体の両側に絶縁体表面、及びその絶縁体表面の外側に中心導体と略平行な外部導体端部を含む生体組織接触部を備えることを特徴とする、
マイクロ波手術器具。

【請求項17】
生体組織接触部の2つの絶縁体表面が形成する角度が優角又は劣角である請求項16に記載の手術用器具。

【請求項18】
前記同軸体の先端の中心導体の直径と前記伝送部に接続されている箇所の中心導体の直径の比率と、該同軸体の先端の外部導体の内径と該伝送部に接続されている箇所の外部導体の内径の比率とが、ほぼ同程度の比率であることを特徴とする、請求項16又は17に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項19】
複数の生体組織接触部を備える請求項16~18のいずれか一に記載のマイクロ波手術器具。

【請求項20】
複数の生体組織接触部を並置して備える請求項19に記載の手術用器具。

【請求項21】
並置して備えられている複数の生体組織接触部を対向させて備える請求項20に記載の手術用器具。

【請求項22】
2つの生体組織接触部を対向させて備える請求項19に記載の手術用器具。

【請求項23】
絶縁体表面が形成する角度が劣角である生体組織接触部と、その角度が優角である生体組織接触部を対向させて備える請求項21又は22に記載の手術用器具。

【請求項24】
生体組織のシーリング器である請求項21~23のいずれか一に記載の手術用器具。

【請求項25】
2つの絶縁体表面が形成する角度が270°以上である生体組織接触部と対向するジョーを備える請求項16に記載の手術用器具。

【請求項26】
外部導体端部が結合された2つの生体組織接触部が、角度をなして向き合って備えられている請求項16に記載の手術用器具。

【請求項27】
支持体が切断、切開、切除又は剥離用の手術用器具であり、同軸体がその縁部又は刃先ラインと近接して略平行に備えられている請求項16に記載の手術用器具。

【請求項28】
同軸体が備える生体組織接触部の2つの絶縁体表面が形成する角度が鋭角である請求項27に記載の手術用器具。

【請求項29】
生体組織接触部を形成する1つの絶縁体表面が切断、切開、切除又は剥離用の手術用器具と接着している請求項27又は28に記載の手術用器具。

【請求項30】
切断、切開、切除又は剥離用の手術用器具が、剥離子、ハサミ、手術刃のいずれか一である請求項26~29のいずれか一に記載のマイクロ波手術用器具。

【請求項31】
生体組織接触部の長さが5mm以上150mm以下である請求項16~30のいずれか一に記載の手術用器具。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2013528072thum.jpg
出願権利状態 公開


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