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RNAi分子の活性を抑制するための核酸分子 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P150012054
掲載日 2015年6月18日
出願番号 特願2013-544295
出願日 平成24年11月14日(2012.11.14)
国際出願番号 JP2012079518
国際公開番号 WO2013073576
国際出願日 平成24年11月14日(2012.11.14)
国際公開日 平成25年5月23日(2013.5.23)
優先権データ
  • 特願2011-250905 (2011.11.16) JP
発明者
  • 立花 亮
  • 田辺 利住
出願人
  • 公立大学法人大阪市立大学
発明の名称 RNAi分子の活性を抑制するための核酸分子 コモンズ 新技術説明会
発明の概要 標的とするRNAi分子の活性を特異的に、かつ効率的に抑制することができ、さらに安全で安価に生産することが可能な核酸分子を開発し、提供することである。
標的RNAi分子において、その活性を有する機能鎖の塩基配列に対して完全に又は十分に相補的な塩基配列からなる非修飾DNA領域を1つ含む一本鎖核酸部分と前記一本鎖核酸部分の5’末端及び3’末端の少なくとも一方に連結される二本鎖核酸部分を含む標的RNAi分子活性抑制用核酸分子を提供する。
従来技術、競合技術の概要



近年、miRNA(マイクロRNA)やsiRNA(低分子干渉RNA)のようなタンパク質をコードしていない、いわゆるノンコーディングRNAが生理活性を有し、生体内で種々の機能を果たしていることが明らかになってきた。例えば、非特許文献1は、miRNAの1種でありoncomir(癌miRNA)と呼ばれるmiR-21をマウスで発現させた場合に、プレB細胞リンパ腫が誘導されることを開示している。一方で、多くの癌細胞ではmir-21が大量に発現されており、その発現を阻害するとHeLa細胞やヒトグリオーマ細胞U87等の癌細胞株では細胞死が引き起こされることが知られている(非特許文献2及び3)。miRNAをはじめとするノンコーディングRNAの活性を制御する薬剤を開発できれば、癌等の様々な疾患を治療するための医薬や診断薬の有効成分として利用することが可能となる。それ故、世界各国において、ノンコーディングRNAの活性を制御する薬剤を用いた核酸医薬品等の研究及び開発が盛んに進められており、これまでにも、miRNA阻害剤等をはじめとする様々な核酸医薬品が開発されてきた。





例えば、非特許文献4は、人工的に構築された非天然型核酸である架橋化核酸(BNA/LNA:Bridged Nucleic Acid/Locked Nucleic Acid)をmiRNA阻害剤として使用する方法を開示しており、また、非特許文献5は、2’-OMeで化学修飾されたRNAを含む核酸をmiRNA阻害剤として用いる方法を開示している。一般にDNAよりも非天然型核酸や化学修飾した核酸の方がRNAに対するTm値が高いことが知られており、これらの方法は、そのRNAに対する高い結合親和性を利用して標的miRNAの活性を抑制する。しかし、非天然型核酸や化学修飾した核酸の合成には、非修飾のDNA合成の数十倍のコストを要するため、低廉で大量に生産できないという問題があった。また、生体内で分解されない非天然型核酸や化学修飾核酸を医薬品に適用することは、副作用等の安全面においても大きな問題が残る。





その他にも、特殊な構造を有する核酸分子からなるmiRNA阻害剤が知られている。例えば、非特許文献6は、miRNA阻害剤として、MBS(miRNA-biding site)がステムにはさまれた構造を有するRNAデコイを開示している。また、非特許文献7も、miRNA阻害剤として、バルジを含む相補的配列の両端にステムを結合させたmiRNA spongeを開示している。しかし、これらのmiRNA阻害剤は、プラスミドベクターからの発現によって生じるRNAによって構成されている。RNAは、生体内でヌクレアーゼ等の核酸分解酵素による分解を受けやすく、非常に不安定であることから、核酸医薬品の薬理効果を効率的に、かつ継続的に作用させる上で問題が残る。





特許文献1、非特許文献8及び非特許文献9では、miRNAの標的配列を含むステム構造を有し、2’-OMeで化学修飾されたRNAから構成されるmiRNA阻害剤が開示されている。これらのmiRNA阻害剤は、2’-OMe修飾によってRNAのヌクレアーゼに対する分解耐性を向上させている。しかし、RNAを化学修飾させる点においては、前述の化学修飾した核酸と変わらず、合成に要するコスト面の問題や、副作用の問題が依然として残されている。





したがって、可能な限り天然型の核酸で構成され、核酸分解酵素に対する高い分解耐性能を有し、生体内で比較的安定に維持され、かつ安価で提供できる新たな核酸医薬品の開発が望まれている。

産業上の利用分野



本発明は、標的とするRNAi分子の活性を特異的に抑制することができる核酸分子、及びその核酸分子を有効成分として含有する医薬組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
標的RNAi分子の活性を抑制するための核酸分子であって、
該標的RNAi分子において前記活性を有する機能鎖の塩基配列に対して完全に又は十分に相補的な塩基配列からなる非修飾DNA領域を含む一本鎖核酸部分、及び
前記一本鎖核酸部分の5’末端及び3’末端の少なくとも一方に連結される二本鎖核酸部分
を含む前記核酸分子。

【請求項2】
前記非修飾DNA領域が18~35塩基長である、請求項1に記載の核酸分子。

【請求項3】
前記非修飾DNA領域が1塩基又は連続する2~10塩基のミスマッチ部位を含む、請求項1又は2に記載の核酸分子。

【請求項4】
前記一本鎖核酸部分が2つ以上の同一の又は異なる非修飾DNA領域を含む請求項1~3のいずれか一項に記載の核酸分子。

【請求項5】
2つの非修飾DNA領域間に存在し、それらを連結する1~10塩基長の核酸からなるスペーサー領域を含む、請求項4に記載の核酸分子。

【請求項6】
同一の又は異なる一本鎖核酸部分を2つ以上含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の核酸分子。

【請求項7】
前記一本鎖核酸部分が非修飾DNA領域と二本鎖核酸部分の連結を介在する1~10塩基長の核酸からなる連結領域を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の核酸分子。

【請求項8】
RNAi分子がsiRNA、shRNA又はmiRNAである、請求項1~7のいずれか一項に記載の核酸分子。

【請求項9】
前記二本鎖核酸部分が5~25塩基長である、請求項1~8のいずれか一項に記載の核酸分子。

【請求項10】
1又は連続する2~6塩基のミスマッチ部位を有する二本鎖核酸部分を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の核酸分子。

【請求項11】
一方の核酸鎖の3′末端と他方の核酸鎖の5′末端とが3~10塩基長の核酸からなるループ領域によって連結されている二本鎖核酸部分を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の核酸分子。

【請求項12】
一方又は両方の核酸鎖がニックを有する二本鎖核酸部分を含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の核酸分子。

【請求項13】
三重鎖構造又は四重鎖構造を構成する二本鎖核酸部分を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の核酸分子。

【請求項14】
DNAのみで構成される、請求項1~13のいずれか一項に記載の核酸分子。

【請求項15】
請求項1~14のいずれか一項に記載の核酸分子を少なくとも1つ有効成分として含有する医薬組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2013544295thum.jpg
出願権利状態 公開


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