TOP > 国内特許検索 > モデル動物の作出方法及びモデル動物

モデル動物の作出方法及びモデル動物 コモンズ

国内特許コード P150012065
掲載日 2015年6月19日
出願番号 特願2013-550146
出願日 平成24年6月19日(2012.6.19)
国際出願番号 JP2012065668
国際公開番号 WO2013094240
国際出願日 平成24年6月19日(2012.6.19)
国際公開日 平成25年6月27日(2013.6.27)
優先権データ
  • 特願2011-282413 (2011.12.22) JP
発明者
  • 大村谷 昌樹
  • 荒木 喜美
出願人
  • 国立大学法人 熊本大学
発明の名称 モデル動物の作出方法及びモデル動物 コモンズ
発明の概要 所要の寿命を有する一方、所定の生体反応を招来することができるモデル動物の作出方法及びモデル動物を提供する。
本発明は、非ヒト哺乳動物の第1ES細胞を用いて、目的遺伝子がヘテロ欠損した第1個体を産生させる。一方、目的遺伝子と相同性を有する相同遺伝子を含むフラグメントを作製し、前記動物のX染色体の所定領域を置換可能に構成してなる第2ES細胞を用い、該第2ES細胞に前記フラグメントを導入して前記所定領域をフラグメントにて置換した置換ES細胞を生成する。そして、置換ES細胞を用いて第2個体を産生させ、第1個体と第2個体とを交配させてモデル動物を得る。
従来技術、競合技術の概要



慢性膵炎の疾患に対するより効果的な治療法の開発が望まれており、かかる治療法の開発過程においては、慢性膵炎を発症するモデル動物を利用することが効率的である。





膵炎の発症は、膵臓が産生するトリプシンの活性と当該トリプシンの活性を阻害する阻害因子(インヒビター)の活性とのバランスに起因するものと考えられている。つまり、阻害因子の活性に比べてトリプシンの活性が相対的に高い場合、又はトリプシンの活性に比べて阻害因子の活性が相対的に低い場合に膵炎が発症する。





そのため、膵炎を発症するモデル動物として、エステラーゼプロモータ並びに野生マウスの膵臓トリプシノーゲン、β-グロビン及びSV40のポリアデニレーション部位をそれぞれコードした各フラグメント等を用いて構築された転写遺伝子をC57B1/6マウスの受精卵の前核に注入することによって、トリプシノーゲンを過剰に発現するようになしたモデル動物が作出されていた(非特許文献1参照)。





しかし、このような従来の方法にて作出されたモデルマウスにあっては、ヒト慢性膵炎に特徴な所見である膵腺細胞の脱落、又は膵臓の線維化等が観察されないという問題があった。すなわち、前述した従来の方法では慢性膵炎のモデルマウスを作出することはできないのである。





そこで、本発明者らはヒトのSPINK1(Serine protease inhibitor Kazal type 1)遺伝子に対するマウスのホモログであるSpink3(Serine protease inhibitor Kazal type 3)遺伝子をノックアウトしたノックアウトマウスを作出した(非特許文献2参照)。

産業上の利用分野



本発明は、遺伝子を改変した非ヒト哺乳類のモデル動物を作出する方法、及び当該方法によって作出されたモデル動物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
非ヒト哺乳動物のES細胞を用いて目的遺伝子を欠損させたモデル動物を作出する場合、
前記目的遺伝子をヘテロ欠損させた第1個体を得ておき、
前記目的遺伝子の相同遺伝子を含むフラグメントを作製する工程と、
前記動物のX染色体内の所定領域を置換可能に構成してなる第2ES細胞を用い、
該第2ES細胞に前記フラグメントを導入して前記所定領域を前記フラグメントに
て置換した置換ES細胞を生成する工程と、
得られた置換ES細胞を用いて第2個体を産生させる工程と
を実施し、
前記第1個体と第2個体とを交配させてモデル動物を産生させる
ことを特徴とするモデル動物の作出方法。

【請求項2】
非ヒト哺乳動物のES細胞を用いて目的遺伝子を欠損させたモデル動物を作出する場合、
前記動物の第1ES細胞を用いて前記目的遺伝子を欠損させる工程と、
得られた第1ES細胞を用いて前記目的遺伝子がヘテロ欠損した第1個体を産生させる工程と
を実施する一方、
前記目的遺伝子と相同性を有する相同遺伝子を含むフラグメントを作製する工程と、
前記動物のX染色体内の所定領域を置換可能に構成してなる第2ES細胞を用い、該第2ES細胞に前記フラグメントを導入して前記所定領域を前記フラグメントにて置換した置換ES細胞を生成する工程と、
得られた置換ES細胞を用いて第2個体を産生させる工程と
を実施し、
前記第1個体と第2個体とを交配させてモデル動物を産生させる
ことを特徴とするモデル動物の作出方法。

【請求項3】
前記第2ES細胞として、対をなすX染色体の一方のX染色体内の所定領域を置換可能に構成してなるES細胞を用いる請求項1又は2記載のモデル動物の作出方法。

【請求項4】
前記動物としてマウスを用い、
前記第2ES細胞として、前記所定領域がX染色体のDiap2遺伝子領域内に設けてあるES細胞を用いる請求項1~3のいずれかに記載のモデル動物の作出方法。

【請求項5】
前記第2ES細胞として、ES細胞(NITE BP-1172)を用いる請求項4記載のモデル動物の作出方法。

【請求項6】
前記目的遺伝子はSpink3とし、前記相同遺伝子はSpink1とする請求項4又は5記載のモデル動物の作出方法。

【請求項7】
非ヒト哺乳動物であって、
目的遺伝子はホモ欠損させてあり、
X染色体内に前記目的遺伝子と相同性を有する相同遺伝子を含むフラグメントが導入してあり、身体を構成する細胞内の一部の細胞において、当該相同遺伝子を発現させたメスである
ことを特徴とするモデル動物。

【請求項8】
非ヒト哺乳動物であって、
目的遺伝子をヘテロ欠損させた第1個体と、前記動物のX染色体内に、前記目的遺伝子と相同性を有する相同遺伝子を含むフラグメントを導入した第2個体とを交配させてなり、
前記目的遺伝子はホモ欠損しており、身体を構成する細胞の内の一部の細胞において前記相同遺伝子が発現しているメスであることを特徴とするモデル動物。

【請求項9】
前記フラグメントはX染色体のDiap2遺伝子領域内に導入してある請求項7又は8記載のモデル動物。

【請求項10】
前記動物はマウスであり、前記目的遺伝子はSpink3であり、前記相同遺伝子はSpink1である請求項7~9のいずれかに記載のモデル動物。

国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2013550146thum.jpg
出願権利状態 公開
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記「問合せ先」まで直接ご連絡ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close