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ポリ乳酸ステレオコンプレックス組成物多孔質体およびその製造方法

国内特許コード P150012148
整理番号 94
掲載日 2015年7月17日
出願番号 特願2013-261424
公開番号 特開2015-117309
出願日 平成25年12月18日(2013.12.18)
公開日 平成27年6月25日(2015.6.25)
発明者
  • 大山 秀子
  • 菅野 智成
出願人
  • 学校法人立教学院
発明の名称 ポリ乳酸ステレオコンプレックス組成物多孔質体およびその製造方法
発明の概要 【課題】耐熱性、耐薬品性、および環境適合性に優れた多孔質体を提供する。
【解決手段】(A)L乳酸単位を主成分とするポリL乳酸、(B)D乳酸単位を主成分とするポリD乳酸、(C)環状エーテルと水の混合物、を準備し、成分(A)を成分(C)に溶解して溶液を調製し、成分(B)を成分(C)に溶解して溶液を調製し、これらの溶液を混合する混合工程、混合溶液を冷却する冷却工程、ならびに前記工程で得た溶液から、成分(C)を除去する除去工程、を含む製造方法により得られた、ポリ乳酸ステレオコンプレックス組成物多孔質体。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


従来、石油化学系樹脂の多孔質体は、発泡ポリスチロールに代表されるように断熱材として、あるいは濾過材料として産業界で幅広く適用されている。しかしながら、近年、地球環境改善が大きな課題になっている。そのため植物由来樹脂のような環境適合型樹脂に対するニーズが非常に高まり、多孔質体分野においても植物由来樹脂からなる多孔質体が望まれている。



従来の植物性樹脂由来の多孔質体に関して、特許文献1(特開2013-60499号公報)には、ポリ乳酸とポリカプロラクトンとのマルチブロック共重合体を含んでなる多孔質膜が開示されている。特許文献2(特開2013-91763号公報)には、ポリ乳酸とポリ乳酸用可塑剤からなる組成物にデキストリン組成物を配合してなる多孔性シートが開示されている。特許文献3(特開2002-20530号公報)にはポリ乳酸のL体とD体の比率が90:10~10:90である共重合体を用いてなる生分解性多孔質膜が開示されている。特許文献4(特開2006-306983号公報)および特許文献5(特開2009-242728号公報)にはポリ乳酸の多孔質粒子に関する製造方法が開示されている。特許文献6(特開2010-260952号公報)にはポリ乳酸を含む多孔質体およびその製造方法が開示されている。これらの特許文献には、ポリ乳酸ステレオコンプレックスにかかる記載はない。



一方、ポリ乳酸ステレオコンプレックスは耐熱性、耐薬品などに優れることが知られており、ポリL乳酸はポリD乳酸と混合することにより耐熱性に優れたステレオコンプレックスを形成することが知られている。例えば特許文献7(特開2007-191625号公報)にはポリL乳酸とポリD乳酸を溶液中でブレンドしてキャストフィルムを作成する方法が開示されている。特許文献8(特開2005-325286号公報)にはポリL乳酸とポリD乳酸とを二軸押出し機で溶融混練してポリ乳酸ステレオブロックを作製する方法が記載されている。特許文献9(特開2008-163111号公報)には、ポリL乳酸とポリD乳酸とを二軸押出し機により高温(220℃)で溶融混練し、熱処理してステレオコンプレックスを形成することが開示されている。特許文献10(特開2008-63455号公報)には、分子量を規定したポリL乳酸とポリD乳酸とをフラスコ中で加熱処理してステレオコンプレックスを形成することが記載されている。特許文献11(国際公開第2008/096895号)にはポリL乳酸とポリD乳酸を混練して結晶化させ固体を得る工程と得られた固体を溶融混練する工程からなるポリ乳酸ステレオコンプレックスの製法が開示されている。しかし、特許文献7~11には、ポリ乳酸ステレオコンプレックスの多孔質体にかかる記載はない。

産業上の利用分野


本発明は、ポリ乳酸ステレオコンプレックス組成物多孔質体およびその製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
(A)L乳酸単位を主成分とするポリL乳酸、および
(B)D乳酸単位を主成分とするポリD乳酸
を含む、ポリ乳酸ステレオコンプレックス組成物多孔質体。

【請求項2】
成分(A)と成分(B)の重量比が、「90~10」:「10~90」である、請求項1に記載の多孔質体。

【請求項3】
ポリ乳酸ステレオコンプレックス結晶の融点が、200~240℃である、請求項1または2に記載の多孔質体。

【請求項4】
(A)L乳酸単位を主成分とするポリL乳酸
(B)D乳酸単位を主成分とするポリD乳酸
(C)環状エーテルと水の混合物、
を準備し、
成分(A)を成分(C)に溶解して溶液を調製し、成分(B)を成分(C)に溶解して溶液を調製し、これらの溶液を混合する混合工程、
混合溶液を冷却する冷却工程、ならびに
前記工程で得た溶液から、成分(C)を除去する除去工程、
を含む、ポリ乳酸ステレオコンプレックス組成物多孔質体の製造方法。

【請求項5】
前記除去工程が、成分(C)を脂肪族アルコールに置換する工程を含む、請求項4に記載の製造方法。

【請求項6】
前記環状エーテルが、1,3-ジオキソラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,3-ジオキサン、1,4-ジオキサン、または1,3,5-トリオキサンである、請求項4または5に記載の製造方法。

【請求項7】
前記混合工程を室温以上の温度で行い、前記冷却工程を室温未満の温度で行う、請求項4~6のいずれかに記載の製造方法。

【請求項8】
請求項1~3のいずれかに記載の多孔質体を含む成形体。

【請求項9】
請求項1~3のいずれかに記載の多孔質体を含む、濾過材、担体、カラム、ガス分離膜、断熱材、スキャホールド、または防音材。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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