TOP > 国内特許検索 > シクロデキストリン誘導体及び医薬組成物

シクロデキストリン誘導体及び医薬組成物 コモンズ

国内特許コード P150012159
整理番号 DP1603
掲載日 2015年7月29日
出願番号 特願2013-178090
公開番号 特開2015-044961
出願日 平成25年8月29日(2013.8.29)
公開日 平成27年3月12日(2015.3.12)
発明者
  • 加納 航治
  • 北岸 宏亮
  • 茶井 文彦
出願人
  • 学校法人同志社
発明の名称 シクロデキストリン誘導体及び医薬組成物 コモンズ
発明の概要 【課題】薬物を高効率で細胞内に運搬する薬物運搬体として利用可能なシクロデキストリン誘導体を提供する。
【解決手段】下記一般式(1)で表されるシクロデキストリン誘導体。



(式中、nは6~8の何れかの数字を表し、mは6~12の何れかの数字を表す。)
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


D-グルコースがα-1,4グリコシド結合によって環状に結合したシクロデキストリン(以下、CDと省略する。) は、内部に疎水性空洞を有しており、水中において様々な疎水性化合物を包接できるとともに、水溶性が高く、生体適合性にも優れている。



そのため、CDをドラッグデリバリーシステム(DDS)における薬物運搬体として利用する試みがこれまでに数多くなされてきている(例えば、非特許文献1を参照。)。一方、薬物運搬体としてではなく、CD自体にも特定の疾患に対して薬効があるケースが最近報告されている(非特許文献2を参照。)。このように、CDには薬物運搬体又は薬物としての大きな可能性が期待されている。



ただ、CDを薬物運搬体又は薬物として使用する場合、利用効率(バイオアベイラビリティ)が低く、有効な効果を示すためには実際の必要量の何倍もの量を継続的に投与し続けなければならないとの問題点があった。これは、CDが生体分子に比べてサイズの小さい水溶性分子であるため、血管内に投与してもすみやかに代謝又は腎排泄されてしまうからであると考えられている。



この問題点を解決するため、CDの骨格に化学修飾を施して細胞表面への親和性を持たせる、体内での滞留性を向上させる、細胞膜透過性を向上させる等の工夫が従来からなされている。例えば、熊本大学の有馬らは、D-グルコースが7つ結合したβ-CDの第一級水酸基側に癌細胞と特異的に結合する葉酸誘導体を結合させた誘導体を合成し、この誘導体によって抗癌剤であるドキソルビシンを癌細胞へと効率よく運搬するシステムを報告している(非特許文献3を参照。)。



しかし、この方法によっても、CDの利用効率は不十分であり、CDを薬物運搬体又は薬物として使用する場合には、患者に点滴等によって大量に投与しなければならないとの問題は解決できていなかった。



一方、京都大学の二木らをはじめとするいくつかの研究グループは、細胞膜透過性を示す分子ツールとしてオリゴアルギニンに着目し、その応用例について報告している(例えば、非特許文献4を参照。)。発明者らも、ポルフィリン骨格にオクタアルギニンを導入し、ポルフィリン/CD包接錯体を細胞内に運搬する研究について報告している(非特許文献5を参照。)。

産業上の利用分野


この発明は、シクロデキストリン誘導体及びこれを含む医薬組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記一般式(1)で表されるシクロデキストリン誘導体。
【化1】


(式中、nは6~8の何れかの数字を表し、mは6~12の何れかの数字を表す。Rはそれぞれ独立してH、CH3、 CH2CH3、 CH2CH2CH2OH、CH2CH(OH)CH3、CH2CH(CH3)OCH2CH(OH)CH3の何れかを表す。X-は対アニオンを表す。)

【請求項2】
m=8、n=7、Rの全てがCH3である請求項1に記載のシクロデキストリン誘導体。

【請求項3】
薬物を、請求項1又は請求項2に記載のシクロデキストリン誘導体の疎水性空洞に包接させた包接錯体を有効成分として含む医薬組成物。

【請求項4】
薬物が、ポルフィリンである請求項3に記載の医薬組成物。

【請求項5】
ポルフィリンが、下記一般式(2)又は(3)で表される請求項4に記載の医薬組成物。
【化2】


【化3】


(式中、R1及びR2は、それぞれカルボキシル基、スルホニル基、水酸基の何れかを表す。)

【請求項6】
ポルフィリンが、5,10,15,20‐テトラキス(4‐スルホナトフェニル)ポルフィリンである請求項5に記載の医薬組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記問合せ先にご相談下さい。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close