TOP > 国内特許検索 > スルホニル基を含む非イオン性高分子からなる電着塗料組成物

スルホニル基を含む非イオン性高分子からなる電着塗料組成物 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P150012277
掲載日 2015年9月7日
出願番号 特願2015-143721
公開番号 特開2017-025176
出願日 平成27年7月21日(2015.7.21)
公開日 平成29年2月2日(2017.2.2)
発明者
  • 高須 昭則
出願人
  • 国立大学法人 名古屋工業大学
発明の名称 スルホニル基を含む非イオン性高分子からなる電着塗料組成物 コモンズ 新技術説明会
発明の概要 【課題】防錆とカラー塗装工程を兼ねる電着塗料組成物の提供。
【解決手段】主鎖または側鎖にスルホニル基を有する高分子を用いる、カチオン型、アニオン型の電着塗装の欠点を同時に克服する電着塗料組成物。前記高分子が、ポリ(エステル-スルホン)又は、側鎖にスルホニル基を有するポリメタクリレートなどのビニルポリマー或いはポリオキサゾリンである、電着塗料組成物。
【効果】非イオン性(中性)高分子においては、色は透明~白色であり、かつ塗膜は中性であるために鉄を錆びさせる心配も無い。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


従来、自動車等の防錆を主目的として広く使用されている電着塗装は原理上、塗膜の色や被塗物の材質に大きな制限がある。長年、この欠点を当たり前の様に許容してきた点に技術革新に繋がる盲点がある。電着塗装において、下塗りのカチオン型電着塗装は黒色のため、その後、まずカラーのベースとなる白~グレー系の中塗りと、カラー・耐候用途の上塗り工程が必要であった。中塗り・上塗り工程においては、下塗り塗膜があるために被塗物に通電されず、電着塗装は行えなかった(特許文献1参照)。一方、アニオン型電着塗装においては、塗膜が透明で耐候性が高いという利点があるが、原理上、塗膜自身が酸性であるため、被塗物の材質において大部分を占める鉄は錆び、防錆用途としては使えないことが問題となっていた(特許文献2参照)。



本願発明者は独自手法により合成した『ポリ(エステル-スルホン)などスルホニル基を含む非イオン性の高分子』が電気泳動する事実を発見した(非特許文献1-4参照)。これを用いた、非イオン性(中性)の電着塗料組成物は、従来の電着塗装の宿命的欠点を克服し、防錆とカラー塗装工程を兼ねる革新的な電着塗装技術を開発する余地が出てきた。



本願発明者はすでに、チオール-エンクリック反応と酸化反応を経由して合成したポリ(エステル-スルホン)(数平均分子量1万~5万)がジメチルホルムアミド(DMF)などの非プロトン性極性溶媒とアルコールからなる分散液にて電気泳動することを見出した(非特許文献1、2参照)。また、側鎖にスルホニル基を有するポリアクリレート(非特許文献3参照)やポリオキサゾリン(非特許文献4参照)も同条件で電気泳動することを見出した。



本発明の非イオン性(中性)高分子においては、色は透明~白色であり、かつ非イオン性故に塗膜は中性であるために鉄を錆びさせる心配も無い。つまりカチオン型、アニオン型の電着塗装の欠点を同時に克服する技術である点に優位性がある。

産業上の利用分野


本発明は、スルホニル基を含む非イオン性(中性)高分子からなる分散安定性に優れる電着塗料組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
一般式(1)で表されるスルホニル基を含む非イオン性の高分子を含む電着塗料組成物。
【化1】



【請求項2】
前記高分子が一般式(2)で表されるポリ(エステル-スルホン)である請求項1に記載の電着塗料組成物。
【化2】



【請求項3】
前記高分子が一般式(3)で表されるポリメタクリレートなどのビニルポリマーである請求項1に記載の電着塗料組成物。
【化3】



【請求項4】
前記高分子が一般式(4)で表されるポリオキサゾリンである請求項1に記載の電着塗料組成物。
【化4】



【請求項5】
前記高分子の数平均分子量が3000以上であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の電着塗料組成物。

【請求項6】
前記高分子を含む分散液が、アルコールおよび水などのプロトン性溶媒を含むことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の電着塗料組成物。

【請求項7】
前記分散液の良溶媒/貧溶媒の質量比が3/1~1/3であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載の電着塗料組成物。

【請求項8】
前記高分子と、分散液中の良溶媒と貧溶媒を加えた質量比が3/1000~12/1000であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7に記載の電着塗料組成物。

【請求項9】
顔料と非イオン性高分子との質量比が1/1~1/50であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8記載の電着塗料組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記までご連絡ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close