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変異型植物

国内特許コード P150012304
整理番号 S2014-0149-N0
掲載日 2015年9月9日
出願番号 特願2013-231495
公開番号 特開2015-089368
出願日 平成25年11月7日(2013.11.7)
公開日 平成27年5月11日(2015.5.11)
発明者
  • 江面 浩
  • 有泉 亨
  • 篠崎 良仁
  • 金原 淳司
  • 草野 都
  • 福島 敦史
  • 斉藤 和季
出願人
  • 国立大学法人 筑波大学
  • カゴメ株式会社
  • 国立研究開発法人理化学研究所
発明の名称 変異型植物
発明の概要 【課題】草勢が強化され、さらに耐暑性が付与されたトマトなどの植物を提供する。
【解決手段】Dellaタンパク質のアミノ酸配列において、567位のロイシンに相当するロイシンが他のアミノ酸、好ましくはフェニルアラニンに置換された変異型Dellaタンパク質を保有することで、草丈が高くなるだけでなく、茎が太くなり、耐暑性を有したウリ科又はナス科の植物で、特にトマト等の植物。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要



トマトは世界中で食されており、またビタミンやミネラル、リコピンなどを豊富に含むことからその栄養価も非常に高い。

しかしながら、その栽培適正において、どんな場所でも十分な栽培が見込めるわけではなく、新鮮な果実の提供が難しい地域も存在する。例えば、気温が高い地域での栽培においては、暑さに起因する植物体の萎れがトマトの成長にとって大きな問題となっている。

この問題を解決する育種面の方法として、耐暑性に優れた形質を有するトマトを生み出すことがあげられる。その重要な形質の一つとして植物体の草勢強化、つまり、草丈が高く、茎が太いことが挙げられる。





トマトにおいて植物の生長を停止させる働きを持つDellaタンパク質のアミノ酸配列の302番目のバリンがグルタミン酸に置換されることで植物体の草丈が高くなることが知られている(非特許文献1)。しかしながら、Dellaタンパク質の他の領域に変異が入ることでイネの植物体の草丈が低くなる、または草丈が高くなるとの報告もあり、単純にDella遺伝子に変異を有することが、草勢強化の十分要件ではない(非特許文献2,3)。





一方、植物の耐暑性において、植物自体を支える茎の太さも重要な役割を担っており、暑さによる萎れに対して茎が太いことは有用な形質である。トマトにおいて、遺伝子変異と形質発現の関係について様々な報告がなされているが、茎を太くする形質発現に関する変異は知られていない。

産業上の利用分野



本発明は、草勢が強化され、かつ耐暑性に優れた変異型植物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
Dellaタンパク質のアミノ酸配列において、配列番号2の567位のロイシンに相当するロイシンが他のアミノ酸に置換された変異型Dellaタンパク質を有する、変異型植物。

【請求項2】
前記変異型Dellaタンパク質が、配列番号2または配列番号2と90%以上同一性を有するアミノ酸配列において567位のロイシンが他のアミノ酸に置換されたアミノ酸配列を有する、請求項1に記載の変異型植物。

【請求項3】
他のアミノ酸がフェニルアラニンである、請求項1または2に記載の変異型植物。

【請求項4】
ウリ科またはナス科の植物である、請求項1~3のいずれか一項に記載の変異型植物。

【請求項5】
トマトである、請求項1~3のいずれか一項に記載の変異型植物。

【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の変異型植物から得られる種子。

【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の変異型植物を原料に使用して食品に加工する工程を含む、加工食品の製造方法。

【請求項8】
請求項6に記載の種子を栽培することを含む、変異型植物の製造方法。

【請求項9】
配列番号2または配列番号2と90%以上同一性を有するアミノ酸配列において567位のロイシンが他のアミノ酸に置換されたアミノ酸配列を有し、植物で保持させたときに、野生株と比べて、草丈が高くなり、かつ、茎を太くさせる機能を有するタンパク質、をコードする変異型Della遺伝子。

【請求項10】
他のアミノ酸がフェニルアラニンである、請求項9に記載の変異型Della遺伝子。

【請求項11】
請求項9または10に記載の変異型Della遺伝子を含む組換えベクター。

【請求項12】
請求項9または10に記載の変異型Della遺伝子を植物細胞に導入して形質転換を行い、得られた形質転換植物細胞から植物体を育成することを含む、変異型植物の製造方法。

【請求項13】
請求項11に記載の組換えベクターを用いて変異型Della遺伝子が導入される、請求項12に記載の変異型植物の製造方法。

【請求項14】
前記植物がウリ科またはナス科の植物である、請求項12または13に記載の変異型植物の製造方法。

【請求項15】
前記植物がトマトである、請求項12または13に記載の変異型植物の製造方法。

【請求項16】
請求項1~3のいずれか一項に記載の変異型Dellaタンパク質を植物において産生させる工程を含む、植物の草丈を野生型と比べて高くし、植物の茎を野生型と比べて太くする方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2013231495thum.jpg
出願権利状態 公開
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