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動物細胞から細胞膜を切り出す方法、及び切り出された細胞膜

国内特許コード P150012308
整理番号 S2014-0135-N0
掲載日 2015年9月9日
出願番号 特願2013-228766
公開番号 特開2015-084763
出願日 平成25年11月1日(2013.11.1)
公開日 平成27年5月7日(2015.5.7)
発明者
  • 奥野 貴士
  • 南 祐太
  • 小野寺 美紀
出願人
  • 国立大学法人山形大学
発明の名称 動物細胞から細胞膜を切り出す方法、及び切り出された細胞膜
発明の概要 【課題】動物細胞から簡便な方法で細胞膜を切り出す技術を提供する。
【解決手段】動物細胞を、生体内と比較して高い濃度の1価及び/又は2価の金属イオンを含む第1の水溶液に浸漬する前処理行程と、前記浸漬後の細胞に対して低張液に該当する水溶液に前処理された動物細胞を浸漬する切り出し行程を含む。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要



動物細胞における生命現象の定量的な計測技術は、創薬、診断技術開発における重要な基盤技術の一つである。しかしながら、動物細胞をそのまま用いて解析する方法は、細胞内のシグナル制御機構や種々の代謝反応が共存するため目的とする標的分子の機能のみを検出することが難しい。このため、細胞を構成する細胞膜の機能に着目した解析が広く行われている。細胞膜が関係する生命現象としては、薬物輸送、シグナル伝達、イオン交換、ウイルス感染や形態変化などが挙げられ、これらに関連する膜タンパク質を標的として創薬や疾患原因解明のための研究開発が行われている。





例えば、特許文献1には、細胞膜を模擬した人工の脂質二分子膜を用いて、各種膜タンパク質の機能を測定する試みが記載されている。これに対し、実際に培養細胞から大きな細胞膜ベシクル(GPMV)を切り出す技術が報告されている(例えば、非特許文献1参照)。この文献では、培養細胞からホルムアルデヒドやDTTなどの試薬を用いて細胞膜ベシクルを調製し、単離したベシクルを蛍光標識して顕微鏡で観察する方法が記載されている。





また、押出や超音波分解等の機械的分解により動物細胞からマイクロベシクルを調製し、治療用又は診断用物質を負荷した薬学的組成物が報告されている(例えば、特許文献2参照)。

産業上の利用分野



本発明は、簡便な方法により、動物細胞から細胞膜を切り出す方法、及び当該方法により切り出された細胞膜であって、特に膜タンパク質の活性が維持され状態で切り出された細胞膜に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
動物細胞を、生体内と比較して高い濃度の1価及び/又は2価の金属イオンを含む第1の水溶液に浸漬する前処理行程と、
前記浸漬後の細胞に対して低張液に該当する第2の水溶液に前処理された動物細胞を浸漬する切り出し行程を含むことを特徴とする動物細胞から細胞膜を切り出す方法。

【請求項2】
前記第1の水溶液への浸漬は、浸漬された動物細胞の細胞膜のバリア能が消失しない範囲で行われることを特徴とする請求項1に記載の動物細胞から細胞膜を切り出す方法。

【請求項3】
前記第1の水溶液への浸漬は、細胞活性が残存する範囲で行われることを特徴とする請求項1に記載の動物細胞から細胞膜を切り出す方法。

【請求項4】
前記金属イオンは、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅及び亜鉛からなる群より選択される1又は2以上の金属イオンであることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の動物細胞から細胞膜を切り出す方法。

【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載の方法により動物細胞から細胞膜を切り出す行程と、切り出されたベシクル状の細胞膜を水溶液中から回収する行程とを含む、動物細胞由来細胞膜の調製方法。

【請求項6】
請求項5に記載の方法により調製した細胞膜を基板上に接着させてなる平面膜であって、動物細胞の細胞膜の内膜が表出することを特徴とする膜機能解析用平面膜標品。

【請求項7】
請求項5に記載の方法により調製したベシクル状の細胞膜に治療用又は診断用物質を負荷してなる薬物送達用組成物。

【請求項8】
動物細胞から切り出されたベシクル状の細胞膜であって、実質的に膜タンパク質の機能が維持されていることを特徴とする細胞膜。

【請求項9】
請求項8に記載の細胞膜を基板上に接着させてなる平面膜であって、動物細胞の細胞膜の内膜が表出することを特徴とする膜機能解析用平面膜標品。

【請求項10】
請求項8に記載の細胞膜に治療用又は診断用物質を負荷してなる薬物送達用組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2013228766thum.jpg
出願権利状態 公開
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