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キチン系ナノファイバーを含む生体接着剤 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P150012347
掲載日 2015年10月8日
出願番号 特願2013-228581
公開番号 特開2014-176605
出願日 平成25年11月1日(2013.11.1)
公開日 平成26年9月25日(2014.9.25)
優先権データ
  • 特願2013-025423 (2013.2.13) JP
発明者
  • 森本 稔
  • 斎本 博之
  • 伊福 伸介
  • 南 三郎
  • 大崎 智弘
出願人
  • 国立大学法人鳥取大学
発明の名称 キチン系ナノファイバーを含む生体接着剤 コモンズ 新技術説明会
発明の概要 【課題】キチン系生体接着剤の接着強度及び接着速度を明らかにし、接着強度及び接着速度が制御されたキチン系生体接着剤を提供する。
【解決手段】(A)ラジカル重合性基を有するキチン系誘導体;及び(B)キチン系ナノファイバーを含む生体接着剤の接着強度及び接着速度を、二枚のコラーゲンフィルムを接着して接着面に平行な引っ張りせん断荷重を加えることで、測定して評価することができた。本発明の生体接着剤は、(A)キチン系誘導体;及び(B)キチン系ナノファイバーを含むので、キチン系誘導体の種類、置換度、分子量及びキチン系ナノファイバーの種類等を制御することで、種々の接着強度を有する生体接着剤を、簡単、かつ容易に得ることができる。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


創傷及び外科手術部位を処置するために、縫合糸を使用することなく、生体の部位と生体の部位を結合するために、生体接着剤が使用されることがある。そのような生体接着剤として、キチン系接着剤が検討されている。キチン系接着剤は、カニ殻及びエビ殻由来のキチン及び/又はキトサンを原料とするので、ウィルス感染などの危険性が無いこと、及びキチン及びキトサンは創傷治癒剤や生体内充填剤として有用であること(特許文献1及び特許文献2参照)から、生体適合性の高い材料と考えられている。



キチンは、N-アセチルグルコサミンを繰り返し単位とする天然由来のムコ多糖の一種である(下記式(1)参照)。一方、キトサンも天然由来のムコ多糖の一種であるが、工業的にはキチンの脱アセチル化により製造されている。キチンとキトサンの相違点は、N-アセチル化の有無であり、N-アセチル化及び脱N-アセチル化は任意の割合で行うことが可能なので、キチンとキトサンは相互に変換可能であり、かつ、N-アセチル化の程度に応じて、キチンとキトサンの間に種々の化合物を製造し得る。従って、本明細書では、キチン、キトサン及びそれらの間の化合物(N-アセチル化の程度のみ異なる)を合わせてキチン系化合物という。このようなキチン系化合物の生体適合性及び含水性は、分子量分布、N-アセチル基の置換度、及び導入した官能基により制御可能であることが知られている。尚、本明細書では、キチン、キトサン及びそれらの間の化合物の誘導体を合わせて、キチン系誘導体という。



【化1】




例えば、種々の位置に光反応性官能基等が導入されたキチン系誘導体は、紫外線照射により自己架橋して、生体組織の接合等に使用できることが報告されている。更に、他の官能基を導入することで、細胞接着性、遺伝子導入性及び水溶性の向上が可能なことも報告されている(特許文献3~7及び非特許文献1~3参照)。



しかし、これらのキチン系誘導体を含む生体接着剤(「キチン系生体接着剤」ともいう)の接着強度及び接着速度等を制御すること、特に、簡単かつ容易に制御することは、学術的のみならず、実際の医療の観点からも興味深い。

産業上の利用分野


本発明は、キチン系ナノファイバーを含む生体接着剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
(A)ラジカル重合性基を有するキチン系誘導体;及び
(B)キチン系ナノファイバー
を含む生体接着剤。

【請求項2】
(A)ラジカル重合性基を有するキチン系誘導体;及び(B)キチン系ナノファイバー
を含む水性組成物と、ラジカル重合開始剤を組み合わせた、請求項1に記載の二成分型生体接着剤。

【請求項3】
ラジカル重合開始剤は、過酸化水素を含む請求項2に記載の生体接着剤。

【請求項4】
生体接着剤を製造するための、(A)ラジカル重合性基を有するキチン系誘導体;及び(B)キチン系ナノファイバーの組み合わせ。

【請求項5】
(A)ラジカル重合性基を有するキチン系誘導体を準備する工程;及び
(B)キチン系ナノファイバーを準備する工程
を有する生体接着剤の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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