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知覚閾値測定装置、知覚閾値測定方法及び知覚閾値測定プログラム コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P150012356
整理番号 2014-5
掲載日 2015年10月14日
出願番号 特願2015-019826
公開番号 特開2016-140637
出願日 平成27年2月4日(2015.2.4)
公開日 平成28年8月8日(2016.8.8)
発明者
  • 川野 常夫
  • 福井 裕
出願人
  • 学校法人常翔学園
発明の名称 知覚閾値測定装置、知覚閾値測定方法及び知覚閾値測定プログラム コモンズ 新技術説明会
発明の概要 【課題】被検者の虚偽的な回答や恣意的な回答を排除して高い精度で知覚閾値(フリッカー値)を測定する。
【解決手段】制御部4は暫定知覚閾値測定と信頼性判定測定を行なう。制御部4は暫定知覚閾値測定で複数のLED21を1Hzピッチで相互に周波数を異ならせて点滅させ、被検者Pに点滅が弁別可能な上限の周波数fを有するLED21を回答させる。制御部4は信頼性判定測定で複数のLED21を左右に2つのグループに分け、第1のグループ(左側のグループ)のLED21は(f-1)の周波数で点滅させ、第2のグループ(右側のグループ)のLED21は被検者Pが点滅を弁別できない周波数(>50Hz)で点滅させて被検者Pに暫定知覚閾値測定と同様の回答をさせる。制御部4は信頼性判定測定で第1のグループの第2のグループとの境界に配置されたLED21が回答された場合に周波数fを知覚閾値として出力し、それ以外は再測定をする。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


従来、知覚閾値の測定として、被検者に高速で点滅する光を見せ、その光の点滅周波数を減少変化させた時に点滅感覚が発生する周波数閾値(点滅を弁別することができる点滅周波数の上限側の閾値。視覚閾値)を測定することが知られている。この視覚閾値の測定は、フリッカー値測定、CFF(Critical Fusion Frequency)値測定などと呼ばれている。



フリッカー値は、精神的疲労若しくは身体的疲労の蓄積とともに減少する傾向があることが知られている。このため、フリッカー値は、人の精神的疲労や身体的疲労の度合いを定量的に評価するための評価値として利用され、フリッカー値測定器も商品化されている。



従来のフリッカー値測定器は、一般に、LEDなどの光源を1個有し、その光源の点滅周波数を増加若しくは減少させて被検者に点滅が弁別可能な限界の点滅周波数(視覚閾値)を回答させることによってフリッカー値を測定している。



また、特許文献1には、液晶ディスプレイやCRTなどのリフレッシュレートが一定の表示装置を用いてフリッカー値測定を可能にする方法が提案されている。この方法は、液晶ディスプレイに、丸形の画像を所定の周期で当画像の「明」と「暗」の輝度差(コントラスト)を変化させるように表示させ、その画像を見た被検者にチラツキを感じるようになる時点を回答させ、その回答時の画像の輝度差を用いてフリッカー値を求める方法である。この方法は、点滅光の点滅周期が一定であっても「明」と「暗」の輝度差によっては被検者がチラツキを感じる場合があるという特性に基づき、画像の輝度差とフリッカー値との相関関係を用いて、被検者がチラツキを感じる限界の画像のコントラストからフリッカー値を求めるものである。



また、従来のフリッカー測定器や特許文献1に記載のフリッカー値測定方法は、被検者に見せる光源が1個であるため、測定に比較的長い時間を要するという欠点があるので、非特許文献1には、光源を一列に配列した複数個のLEDからなる光源列で構成し、各LEDの点滅周波数が配列方向に単調に増加若しくは減少するように、点滅周波数を相互に異ならせて各LEDを同時に点滅させる方法が提案されている。



この方法では、被検者に光源列の点滅発光を見せ、点滅が弁別できないLEDと隣り合った点滅が弁別できるLEDを被検者に回答させ、そのLEDの点滅周波数をフリッカー値(視覚閾値)として出力する。

産業上の利用分野


本発明は、被検者の知覚器に断続的な刺激を与え、被検者が刺激の断続を弁別できる発生頻度の上限値(以下、「知覚閾値」という。)を測定する知覚閾値測定装置、知覚閾値測定方法及び知覚閾値測定プログラムに関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
複数の刺激子を配列してなる刺激子列を有し、その刺激子列の各刺激子から刺激強度が交互に変化する刺激を当該刺激の変化に関するパラメータ値を互いに異ならせて被検者の知覚器に与え、当該被検者に刺激強度の変化を弁別できない刺激子の隣に配列された刺激強度の変化を弁別できる境界の刺激子を回答させ、その境界の刺激子に基づいて、前記被検者が刺激強度の変化を弁別できる前記パラメータ値の閾値を知覚閾値として測定する知覚閾値測定装置において、
隣り合う刺激子の刺激の変化に関するパラメータ値が前記複数の刺激子の配列方向に単調増加又は単調減少するという第1の刺激発生条件で、前記刺激子列の各刺激子から刺激強度が交互に変化する刺激を発生させる第1の刺激発生手段と、
前記第1の刺激発生条件で刺激を発生させた前記刺激子列に対する前記被検者の前記境界の刺激子に関する第1の回答に基づいて、前記知覚閾値を算出する知覚閾値算出手段と、
前記刺激子列内の任意の刺激子を設定する刺激子設定手段と、
前記複数の刺激子の配列方向において前記刺激子設定手段が設定した刺激子と当該刺激子よりも一方側に配列された複数の刺激子とを第1のグループとし、前記刺激子設定手段が設定した刺激子よりも他方側に配列された複数の刺激子を第2のグループとするように前記複数の刺激子を二分し、前記第1のグループに対する刺激の変化に関するパラメータ値を前記被検者が刺激強度の変化を弁別でき、かつ、前記知覚閾値算出手段が算出した知覚閾値よりも所定量だけ異なる値とし、前記第2のグループに対する刺激の変化に関するパラメータ値を前記被検者が刺激強度の変化を弁別できない領域にある所定の値とする第2の刺激発生条件で、前記刺激子列の各刺激子から刺激強度が交互に変化する刺激を発生させる第2の刺激発生手段と、
前記第2の刺激発生条件で刺激を発生させた前記刺激子列に対する前記被検者の前記境界の刺激子に関する第2の回答に基づいて、前記第1の回答の信頼性を判定する判定手段と、
前記判定手段が信頼性有りと判定した場合、前記知覚閾値算出手段が算出した知覚閾値を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする、知覚閾値測定装置。

【請求項2】
複数の光源を配列してなる光源列を有し、その光源列の各光源から発光強度が交互に変化する明滅光を当該明滅の変化に関するパラメータ値を互いに異ならせて被検者の視覚器に与え、当該被検者に明滅を弁別できない光源の隣に配列された明滅を弁別できる境界の光源を回答させ、その境界の光源に基づいて、前記被検者が明滅を弁別できる前記パラメータ値の閾値を知覚閾値として測定する知覚閾値測定装置において、
隣り合う光源の明滅に関するパラメータ値が前記複数の光源の配列方向に単調増加又は単調減少するという第1の発光条件で、前記光源列の各光源から明滅光を発生させる第1の明滅光発生手段と、
前記第1の発光条件で明滅光を発生させた前記光源列に対する前記被検者の前記境界の光源に関する第1の回答に基づいて、前記知覚閾値を算出する知覚閾値算出手段と、
前記光源列内の任意の光源を設定する光源設定手段と、
前記複数の光源の配列方向において前記光源設定手段が設定した光源と当該光源よりも一方側に配列された複数の光源とを第1のグループとし、前記光源設定手段が設定した光源よりも他方側に配列された複数の光源を第2のグループとするように前記複数の光源を二分し、前記第1のグループに対する明滅の変化に関するパラメータ値を前記被検者が明滅を弁別でき、かつ、前記知覚閾値算出手段の算出した知覚閾値よりも所定量だけ異なる値とし、前記第2のグループに対する明滅の変化に関するパラメータ値を前記被検者が明滅を弁別できない領域にある所定の値とする第2の発光条件で、前記光源列の各光源から明滅光を発生させる第2の明滅光発生手段と、
前記第2の発光条件で明滅光を発生させた前記光源列に対する前記被検者の前記境界の光源に関する第2の回答に基づいて、前記第1の回答の信頼性を判定する判定手段と、
前記判定手段が信頼性有りと判定した場合、前記知覚閾値算出手段が算出した知覚閾値を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする、知覚閾値測定装置。

【請求項3】
前記明滅の変化パラメータは、明滅周波数であり、
前記第1、第2の明滅光発生手段は、前記光源列の光源数よりも少ない複数の光源を1組とし、前記光源列から配列方向に1組単位で一部の光源を順番に抽出して各組の光源を明滅させる、請求項2に記載の知覚閾値測定装置。

【請求項4】
前記判定手段が信頼性有り判定した場合、前記光源列を前記第2の明滅光発生手段で明滅発光させて前記被検者に前記境界の光源に関する回答を行わせる処理を再度行う再測定手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記判定手段が前記再測定手段による再測定での前記被検者の回答に信頼性があると判定した場合に、前記知覚閾値算出手段が算出した知覚閾値を出力する、請求項2又は3に記載の知覚閾値測定装置。

【請求項5】
配列された複数の光源を有する光源列の各光源から発光強度が交互に変化する明滅光を当該明滅に関するパラメータ値を互いに異ならせて被検者に見せ、当該被検者に明滅を弁別できない光源の隣に配列された明滅を弁別できる境界の光源を回答させ、その境界の光源に基づいて、前記被検者が明滅を弁別できる前記パラメータ値の閾値を知覚閾値として測定する知覚閾値測定方法であって、
隣り合う光源の明滅に関するパラメータ値が前記複数の光源の配列方向に単調増加又は単調減少するという第1の発光条件で、前記光源列の各光源から明滅光を発生させる第1のステップと、
前記第1のステップで明滅光を発生させた光源列に対する前記被検者の前記境界の光源に関する第1の回答に基づいて、前記知覚閾値を算出する第2のステップと、
前記光源列内の任意の光源を設定する第3のステップと、
前記複数の光源の配列方向において前記第3のステップで設定した光源と当該光源よりも一方側に配列された複数の光源とを第1のグループとし、前記第3のステップで設定した光源よりも他方側に配列された複数の光源を第2のグループとするように前記複数の光源を二分し、前記第1のグループに対する明滅に関するパラメータ値を前記被検者が明滅を弁別でき、かつ、前記第1のステップで算出し知覚閾値よりも所定量だけ異なる値とし、前記第2のグループに対する明滅に関するパラメータ値を前記被検者が明滅を弁別できない領域にある所定の値とする第2の発光条件で、前記光源列の各光源から明滅光を発生させる第4のステップと、
前記第2の発光条件で明滅光を発光させた前記光源列に対する前記被検者の前記境界の光源に関する第2の回答に基づいて、前記第1の回答の信頼性を判定する第5のステップと、
前記第5のステップで信頼性有りと判定された場合、前記第2のステップで算出した知覚閾値を出力する第6のステップと、
を備えたことを特徴とする、知覚閾値測定方法。

【請求項6】
複数の光源を配列してなる光源列を有し、その光源列の各光源から発光強度が交互に変化する明滅光を当該明滅に関するパラメータ値を互いに異ならせて被検者に見せ、当該被検者に明滅を弁別できない光源の隣に配列された明滅を弁別できる境界の光源を回答させ、その境界の光源に基づいて、前記被検者が明滅を弁別できる前記パラメータ値の閾値を知覚閾値として測定する知覚閾値測定装置を制御するコンピュータに実行させる知覚閾値測定プログラムであって、
前記コンピュータを、
隣り合う刺激子の刺激の変化に関するパラメータ値が前記複数の刺激子の配列方向に単調増加又は単調減少するという第1の刺激発生条件で、前記刺激子列の各刺激子から刺激強度が交互に変化する刺激を発生させる第1の刺激発生手段と、
前記第1の刺激発生条件で刺激を発生させた前記刺激子列に対する前記被検者の前記境界の刺激子に関する第1の回答に基づいて、前記知覚閾値を算出する知覚閾値算出手段と、
前記刺激子列内の任意の刺激子を設定する刺激子設定手段と、
前記複数の刺激子の配列方向において前記刺激子設定手段が設定した刺激子と当該刺激子よりも一方側に配列された複数の刺激子とを第1のグループとし、前記刺激子設定手段が設定した刺激子よりも他方側に配列された複数の刺激子を第2のグループとするように前記複数の刺激子を二分し、前記第1のグループに対する刺激の変化に関するパラメータ値を前記被検者が刺激強度の変化を弁別でき、かつ、前記知覚閾値算出手段が算出した知覚閾値よりも所定量だけ異なる値とし、前記第2のグループに対する刺激の変化に関するパラメータ値を前記被検者が刺激強度の変化を弁別できない領域にある所定の値とする第2の刺激発生条件で前記刺激子列の各刺激子から刺激強度が交互に変化する刺激を発生させる第2の刺激発生手段と、
前記第2の刺激発生条件で刺激を発生させた前記刺激子列に対する前記被検者の前記境界の刺激子に関する第2の回答に基づいて、前記第1の回答の信頼性を判定する判定手段と、
前記判定手段が信頼性有りと判定した場合に、前記知覚閾値算出手段が算出した知覚閾値を出力する出力手段と、
して機能させるための知覚閾値測定プログラム。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開


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