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抗菌作用を有する物質の候補の選択方法 コモンズ

国内特許コード P150012365
掲載日 2015年10月16日
出願番号 特願2014-045677
公開番号 特開2014-195452
出願日 平成26年3月7日(2014.3.7)
公開日 平成26年10月16日(2014.10.16)
優先権データ
  • 特願2013-046887 (2013.3.8) JP
発明者
  • 小堂 直彦
出願人
  • 学校法人近畿大学
発明の名称 抗菌作用を有する物質の候補の選択方法 コモンズ
発明の概要 【課題】本発明は、抗菌剤に対する耐性変異株に抗菌作用を示す物質の候補を選択する方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、第1の抗菌剤に対する第1の耐性変異株に対して抗菌作用を有する物質の候補を選択する方法であって、第1の抗菌剤と異なる第2の抗菌剤に対する第2の耐性変異株が、ある物質に対して抵抗性を示す場合に、前記物質を前記候補として選択することを特徴とする方法を提供する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


菌類が原因となる疾患は、数多く知られている。たとえば、アスペルギルス、カンジダ、クリプトコックスなどの真菌は、アスペルギルス症、カンジダ症、クリプトコックス症、白癬(水虫、たむし、およびしらくも)などの疾患の原因となることが知られている(非特許文献1参照)。このような疾患の治療には、抗菌剤が用いられている。



抗菌剤による治療を行うと、その抗菌剤に対して耐性を有する耐性菌が出現し、その抗菌剤を用いても治療を継続することができなくなる場合があることが知られている(非特許文献2~3参照)。このような疾患を治療するために、抗菌剤に対する耐性菌に対して抗菌作用を有する物質を取得することが求められている。



真菌類は、ウイルスや細菌と異なり、進化学的にヒトなどの高等真核生物と近縁であり、真菌が備える生命機構やそれに関与する蛋白質がかなり共通するため、新規薬剤の開発は困難を極める。現在上市される薬剤も、細胞壁や細胞膜のごく限られた違いをターゲットとして、限られた数があるにすぎない。これまでの真菌症治療において、個々の薬剤に対する耐性菌出現の報告は頻繁にあるが、現在のところ重大な多剤耐性真菌出現の報告はない。しかし、近年、糖尿病、エイズ、臓器移植、抗癌剤治療に係る免疫低下した患者が増加したことにより、真菌症に罹患する患者が増加の一途をたどっている。したがって、抗真菌薬の使用が増加することにより、病原性真菌が薬剤耐性を獲得する確率も飛躍的に高まっている。今後出現が予測される多剤耐性真菌は、限られた抗真菌薬しかない現状で、人類にとって大変な脅威となる。したがって、今後も新薬を開発する事が求められるだけでなく、多剤耐性真菌にも対応することができる新薬を開発する必要がある。



菌類が薬剤耐性を獲得する原因となる現象として、薬剤排出ポンプと呼ばれるタンパク質が変異導入によって菌類内で過剰に発現し、抗菌剤が菌類内部から外部に排出される現象が知られている。薬剤排出ポンプは、生物において高度に保存された膜輸送体であり、その発現量を制御する一連の転写因子が存在することが知られている(非特許文献4~5参照)。



抗菌剤耐性菌に対して抗菌作用を有する物質を探索する方法として、薬剤排出ポンプの機能に異常がある変異株を用いる方法が知られている(特許文献1~3参照)。これらの方法は、薬剤排出ポンプの排出を阻害する物質を探索することなどを目的としており、変異株が感受性を示す化合物を抗菌剤の候補として選択している。なお、抗真菌剤の感受性の試験方法は、各種の方法が開発されている(非特許文献6~8)。



しかしながら、現実に抗菌作用を有する物質は、単一の探索方法のみによって即座に得られるものではなく、効率的に取得するためには、様々な観点からの選別基準を適切に組み合せることが必要であり、候補物質についての様々な選別基準が求められる。

産業上の利用分野


本発明は、抗菌作用を有する物質の候補を選択する方法に関する。より具体的には、本発明は、抗菌剤に対して耐性を示す変異株に対して抗菌作用を有する物質の候補を選択する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
第1の抗菌剤に対する第1の耐性変異株に対して抗菌作用を有する物質の候補を選択する方法であって、第1の抗菌剤と異なる第2の抗菌剤に対する第2の耐性変異株が、ある物質に対して抵抗性を示す場合に、前記物質を前記候補として選択することを特徴とする、方法。

【請求項2】
第1の耐性変異株が、薬剤排出ポンプ遺伝子を制御する転写因子の遺伝子に変異を有する、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
第2の耐性変異株が、薬剤排出ポンプ遺伝子を制御する転写因子の遺伝子に変異を有する、請求項1または2に記載の方法。

【請求項4】
第1の抗菌剤に対する第1の感受性変異株が、ある物質に対して感受性を示す場合に、前記物質を前記候補から除外することを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。

【請求項5】
第1の感受性変異株が、薬剤排出ポンプ遺伝子に変異を有する、請求項4に記載の方法。

【請求項6】
第2の抗菌剤に対する第2の感受性変異株が、ある物質に対して感受性を示す場合に、前記物質を前記候補として選択することを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。

【請求項7】
第2の感受性変異株が、薬剤排出ポンプ遺伝子に変異を有する、請求項6に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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