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流体バランサ及びそれを備えた洗濯機 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P150012370
掲載日 2015年10月16日
出願番号 特願2012-198379
公開番号 特開2014-050630
出願日 平成24年9月10日(2012.9.10)
公開日 平成26年3月20日(2014.3.20)
発明者
  • 中村 友道
  • 陳 童
出願人
  • 学校法人大阪産業大学
発明の名称 流体バランサ及びそれを備えた洗濯機 コモンズ 新技術説明会
発明の概要 【課題】洗濯槽20の二次共振振動近くの振動を有効に抑制する。
【解決手段】高速回転する洗濯槽20開口部の流体バランサ30は、円環状リング31内に水33封入の円環状可撓性袋32を設け、その袋は水を円環全長に亘って移動可能な内容積を有して空気抜きされている。洗濯槽の高速回転に伴って洗濯槽の不釣り合いAが生じると、袋内の水が回転軸心に対し不釣り合いの反対方向に移動してその不釣り合いを打ち消し安定した回転を担保する。この状態の水が移動した反対部分の袋は縮小した扁平状態となる。二次共振振動領域に近づくと、水が不釣り合い方向に移動しようとするが、不釣り合い方向の袋部分は扁平状態のため、その移動はその扁平状態を押し広げ、その押し広げ作用は壁面を押して行われるため、水の不釣り合い方向への移動は抑制される。このため、二次共振振動領域及びその近辺においても、アンバランス補正が行なわれて二次共振振動の騒音が抑制される。
【選択図】図3
従来技術、競合技術の概要


例えば、全自動洗濯機の洗濯槽は、洗濯物が偏って洗濯槽とその駆動部とを合わせた系の一次共振振動数で回転すると、洗濯槽の振動の振幅が極めて大きくなって騒音が発生する。さらに、一次共振振動数よりも振動数が高い二次共振振動数で回転すると、一次共振振動数で回転する場合に比べてさらに振動の振幅が大きくなり、騒音も大きくなる。



このため、洗濯機の洗濯槽等の回転体には、それらの振動や騒音を防止するため、流体バランサが付設されている。この流体バランサは、液体や粒体等の流体を円環筒状リング内に部分的に満たし、そのリングを洗濯槽等の回転体とその回転軸心を中心にして共に回転する構成とし、回転体が不釣り合いを生じて回転すると、前記リング内の流体が回転軸心に対し不釣り合いの反対方向に移動し、その不釣り合いを打ち消して安定した回転を担保するものである。



例えば、流体バランサの洗濯機への採用を、この発明の一実施形態を示す図1、図2を参照して説明すると、洗濯槽20の上面開口部に円環筒状リング31を取付け、脱水時、洗濯槽20内の洗濯物が偏って洗濯槽20に不釣り合いが生じると、リング31内の流体が回転軸心Rに対し洗濯物の反対方向に移動し、その不釣り合いを打ち消して安定した回転を担保する。



しかし、回転体は、上記のように、一次共振領域を超えると、やがて二次共振領域が到来し、洗濯機の場合は脱水時の回転数に近いその二次共振領域近くでは、円環状リング内の流体が不釣り合い方向(例えば、洗濯物方向)に移動して、その流体移動に伴い二次共振振動を助長して振動と騒音を大きくする現象が生じる。
このため、従来から、その振動と騒音を解消すべく、流体バランサに種々の工夫がなされており、例えば、上記円環状リング31の内面外周に緩衝部材を設け、その緩衝部材によって、上記共振振動時の流体の移動を抑制して、共振を防止した技術がある(特許文献1請求項1)。



また、上記円環状リング31内をその全周に亘って内外の中空部に弾性薄膜によって区画し、その内側中空部に流体を内蔵した技術がある。この技術は、洗濯槽の高速回転時、弾性薄膜が外周方向に弾性変形し、流体がその外周側に偏って、アンバランス補正力が向上するとしている(特許文献2請求項1、段落0007、図9)。
さらに、上記円環状リングを流体入りチューブで構成し、そのチューブをリンク機構及び押え板を介して調芯ウエートによって押圧自在とし、回転体の回転に伴う前記調芯ウエートの移動によって前記チューブを押してその中の流体を移動させ、その流体移動によって回転体のバランスをとる技術もある(特許文献3、請求項1、段落0005、図1、2)。

産業上の利用分野


この発明は、流体バランサとそれを備えた洗濯機に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
回転体(20、210)の回転軸線(R)の周りにその軸線(R)と同心で設けられた前記回転体と一体に回転する円環状容器(31)と、その容器(31)内にその全周に亘って装填された円環状可撓性袋(32)と、その可撓性袋(32)内に封入された流体(33)とからなり、前記円環状容器(31)はその回転によって変形しないものであり、前記可撓性袋(32)は、前記流体(33)を円環全長に亘って移動可能とする内容積を有するとともに空気抜きがなされたものであることを特徴とする流体バランサ。

【請求項2】
洗濯槽(20)と、その洗濯槽(20)を回転軸心(R)を中心として回転させる駆動部(51)と、請求項1記載の流体バランサ(30)とからなり、その流体バランサ(30)は、前記回転軸心(R)を中心にして前記洗濯槽(20)と共に回転するようになっていることを特徴とする洗濯機。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2012198379thum.jpg
出願権利状態 公開
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