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磁気共鳴画像用造影剤

国内特許コード P150012383
整理番号 1341
掲載日 2015年10月16日
出願番号 特願2006-103927
公開番号 特開2007-277131
登録番号 特許第4894332号
出願日 平成18年4月5日(2006.4.5)
公開日 平成19年10月25日(2007.10.25)
登録日 平成24年1月6日(2012.1.6)
発明者
  • 都藤 靖泰
  • 田中 裕之
  • 中 建介
  • 中條 善樹
  • 近藤 科江
  • 平岡 真寛
  • 犬伏 俊郎
出願人
  • 三洋化成工業株式会社
  • 国立大学法人京都大学
発明の名称 磁気共鳴画像用造影剤
発明の概要 【課題】 造影の必要のない部位では造影されず、標的である腫瘍等の異常細胞内でのみ造影能を発現させ、結果的に腫瘍等の異常細胞の検出感度を著しく向上させる特長をもつとともに、長期分散安定性、低毒性であるMRI用造影剤を提供する。
【解決手段】 磁性ナノ粒子(P)の表面がカチオン性の官能基(a)を有する保護剤(A)で被覆されてなる磁性ナノ粒子複合体(C)が、アニオン性ポリマー(B)を含有する水性分散媒(S)中に、分散されてなることを特徴とする磁気共鳴画像用造影剤。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


近年、臨床画像診断の進歩は著しく、X線CT(コンピュター断層撮影)、超音波画像診断、MRI診断、シンチグラフィー等、様々な画像診断法が全身のほぼ全ての分野で用いられている。更に、これらの画像診断法に適した各種造影剤が開発され、それらの有用性が報告されている。特にMRI診断法は、放射線診断分野のみならず医学界全体から著しい注目を集めている新しい診断法である。MRI用の造影剤は、他の造影剤と比較した場合、組織中の濃度分解能が優れており、X線被曝がなく高い安全性が認められており、病変の指摘、正常および病的部位の解剖学的および機能的イメージの把握に臨床上有用であることが指摘されている。しかしながら、その検出能についてはまだ十分とはいいがたく、一部の疾病や部位に限定されており、より高機能な造影剤の開発が期待されている。とりわけ、1)低濃度(低投与量)で、2)腫瘍等の標的細胞を高感度で検出し、3)毒性が無く、かつ4)速やかに体内から排泄されうるMRI用造影剤が望まれている。特にコントラストに優れ、且つ正常組織等の造影の必要のない部位では造影せず腫瘍や特定臓器のみで造影させることを可能とするMRI用造影剤の開発が待たれている。



また、磁性ナノ粒子はそのままでは、血液中では凝集性があり、かつ静脈内投与における毒性が極めて強いため、医療用として生体に使用することができなかった。
そのため、磁性ナノ粒子をデキストランまたはデキストラン誘導体で被覆したMRI用造影剤が知られている。例えばアドバンスド・マグネテックス社製の「AMI-25」などの磁性ナノ粒子造影剤は、超常磁性の効果を発揮するもので、デキストランで被覆することで毒性が低減することが知られている。
しかしながら、従来のデキストラン系磁性ナノ粒子造影剤は、体内循環系(血管系)に長く滞留することができず、肝あるいは牌に急速に取り込まれる、また、低血圧ショック、アレルギー反応などの副作用もある。例えば、点滴にて静脈内投与し、1時間後に肝のMRI撮影を行う場合、その間に血圧低下、ショック、脈動低下などが起こることが確認され、場合によっては死に至ることもある。また、従来の造影剤は、単に磁性ナノ粒子をデキストランで被覆しただけであるため、酸化鉄とデキストランとの結合が弱く、そのため血液中で解離しやすく、加熱滅菌時における安定性や経時安定性も悪かった。(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】
国際公開第95/31220号パンフレット

産業上の利用分野


本発明は磁気共鳴画像(以下MRIと略記)用造影剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
磁性ナノ粒子(P)の表面がカチオン性の官能基(a)を有する保護剤(A)で被覆されてなる磁性ナノ粒子複合体(C)が、アニオン性ポリマー(B)を含有する水性分散媒(S)中に、分散されてなる磁気共鳴画像用造影剤であって、前記磁性ナノ粒子(P)と前記保護剤(A)が共有結合で結合されてなり、前記磁性ナノ粒子(P)が鉄属元素酸化物(p)であり、前記カチオン性の官能基(a)がアルキルアンモニウム基、ジアルキルアンモニウム基、トリアルキルアンモニウム基、テトラアルキルアンモニウム基、ピリジニウム基、イミダゾリニウム基、イミダゾリウム基及びグアニジウム基からなる群から選ばれる少なくとも1種のカチオン性の官能基であり、前記アニオン性ポリマー(B)がアクリル酸、メタクリル酸、アルギン酸、アスパラギン酸及び/又はグルタミン酸から誘導されるアニオン性ポリマー並びにカルボキシメチルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種の、カルボキシル基を含有するアニオン性ポリマーであることを特徴とする磁気共鳴画像用造影剤。

【請求項2】
磁性ナノ粒子(P)の体積平均粒径が3~100nmである請求項1に記載の造影剤。

【請求項3】
磁性ナノ粒子(P)が酸化鉄を含有する粒子である請求項1又は2に記載の造影剤。

【請求項4】
磁性ナノ粒子(P)と保護剤(A)がFe-O-Si結合で結合されてなる請求項に記載の造影剤。

【請求項5】
保護剤(A)のカチオン性の官能基(a)がイミダゾリウムカチオンである請求項1~のいずれか1項に記載の造影剤。

【請求項6】
アニオン性ポリマー(B)が分子内に少なくとも2つ以上のカルボキシル基を有する請求項1~のいずれか1項に記載の造影剤。

【請求項7】
アニオン性ポリマー(B)が多糖類のカルボン酸変性物である請求項に記載の造影剤。

【請求項8】
水性溶媒中で塩化鉄と塩基から得られる酸化鉄磁性ナノ粒子(P1)、保護剤(A)、及びアニオン性ポリマー(B)を水性溶媒中で混合することを特徴とする請求項3~7のいずれか1項に記載の磁気共鳴画像用造影剤の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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