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認知症の発症の有無を確認するための方法及び装置 新技術説明会

国内特許コード P150012458
掲載日 2015年10月21日
出願番号 特願2012-547695
登録番号 特許第5614599号
出願日 平成23年12月1日(2011.12.1)
登録日 平成26年9月19日(2014.9.19)
国際出願番号 JP2011006754
国際公開番号 WO2012077313
国際出願日 平成23年12月1日(2011.12.1)
国際公開日 平成24年6月14日(2012.6.14)
優先権データ
  • 特願2010-271373 (2010.12.6) JP
発明者
  • 呉 景龍
  • 阿部 康二
  • 李 春林
出願人
  • 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 認知症の発症の有無を確認するための方法及び装置 新技術説明会
発明の概要 被検者ごとの個人差を抑制しつつ、認知症の発症の有無を確認するための情報を得る。択一的に選択可能な2つの選択項目のうちの1つを、聴覚及び視覚の少なくとも一方の情報を含む刺激として、複数回、被検者Hに提供する刺激提供部12と、刺激が提供されてから被検者Hからの応答を受けるまでの応答時間を測定する測定部13と、応答時間の平均値を算出する平均時間算出部14と、特定の被検者Hについての応答時間の平均値と予め準備された応答時間の平均値とを比較したデータを作成するデータ作成部17とを含む。
従来技術、競合技術の概要


従来から、脳の認識能力を測定するための方法として、例えば、特許文献1に記載の方法が知られている。



特許文献1に記載の認識能力測定方法は、次のような方法である。まず、有意味な被写体(例えば、馬)を有する原画像に対し所定の加工を施すことにより前記被写体を知覚するための情報を劣化させた劣化画像を準備し、この劣化画像を所定時間、画像表示部に表示する。次に、前記劣化画像を見た被検者が前記被写体を知覚した(被写体が馬であることを知覚した)知覚時間を測定する。そして、測定された知覚時間と、十分多数の被検者について予め測定された知覚時間とに基づいて、当該被検者が被検者集団の中でどのような位置に当たるのかが示される。



しかしながら、特許文献1の方法では、被写体を知覚するための時間を測定することとしているため、当該被写体に対する被検者の興味や関心の程度に応じて、知覚時間を正確に測定することができない可能性がある。



具体的に、被検者の興味や関心の薄い被写体について知覚時間を測定する場合、脳の認識能力の低下に基づき知覚時間が長くなっているのか、元々当該被検者にとって視覚すること自体が困難なため知覚時間が長くなっているのかを特定することができない。

産業上の利用分野


本発明は、認知症の発症の有無を確認するための方法及び装置に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
被検者について認知症の発症の有無を確認するための方法であって、
択一的に選択可能な2つの選択項目のうちの1つを視覚の情報として提供するターゲット刺激を複数回、被検者に提供するとともに、前記複数回のターゲット刺激のそれぞれを提供する前に、前記2つの選択項目のうちの1つの項目を指示する視覚の情報であるキュー刺激を予め設定された期間提供する刺激提供工程と、
前記刺激提供工程で提供された刺激について被検者からの応答を受けるとともに、前記ターゲット刺激が提供されてから前記応答を受けるまでの応答時間を測定する測定工程と、
前記測定工程で測定された応答時間の平均値を算出する平均値算出工程と、
認知症患者とそれ以外の人とを含む複数人の被検者について、前記刺激提供工程で提供された刺激に対する応答時間の平均値である基準平均値を予め準備する準備工程と、
特定の被検者について前記平均値算出工程で得られた応答時間の平均値と、前記基準平均値とを比較する比較工程とを含む、認知症の発症の有無の確認方法。

【請求項2】
前記刺激提供工程において提供される複数回のキュー刺激には、前記ターゲット刺激が示す項目を予め指示する正当キュー刺激と、前記ターゲット刺激が示す項目とは逆の項目を予め指示する無効キュー刺激とが含まれており、
前記平均値算出工程では、前記無効キュー刺激が提供された後のターゲット刺激に対する応答時間を除いた応答時間の平均値を算出し、
前記準備工程では、前記無効キュー刺激が提供された後のターゲット刺激に対する応答時間を除いた基準平均値を算出する、請求項1に記載の認知症の発症の有無の確認方法。

【請求項3】
前記刺激提供工程では、前記キュー刺激と前記ターゲット刺激との間に予め設定されたインターバルを空ける、請求項1又は2に記載の認知症の発症の有無の確認方法。

【請求項4】
前記被検者からの応答について正答率を算出する正答率算出工程をさらに含み、
前記準備工程では、複数人の被検者のうち、前記正答率が70%以上の被検者について、前記基準平均値を準備する、請求項1~3の何れか1項に記載の認知症の有無の確認方法。

【請求項5】
前記刺激提供工程及び前記測定工程を実行している施行期間中に、fMRIを用いて被検者の脳の酸素消費量及び血流量を検出する第1検出工程と、
前記施行期間以外の期間中に、fMRIを用いて被検者の脳の酸素消費量及び血流量を検出する第2検出工程と、
前記第1検出工程及び前記第2検出工程による検出値に基づいて、前記施行期間と施行期間以外の期間との間における被検者の脳の活動状態の変化を解析する活動状態解析工程とをさらに含み、
前記準備工程では、認知症患者とそれ以外の人とを含む複数人の被検者について、前記脳の活動状態の変化を解析した基準解析値を予め準備し、
前記比較工程では、特定の被検者について前記活動状態解析工程で得られた脳の活動状態の変化と前記基準解析値とを比較する、請求項1~4の何れか1項に記載の認知症の発症の有無の確認方法。

【請求項6】
被検者について認知症の発症の有無を確認するための方法であって、
聴覚を通じて得られる情報のみに注意して応答する聴覚選択的注意条件、視覚を通じて得られる情報のみに注意して応答する視覚選択的注意条件、及び聴覚及び視覚を通じて得られる情報のみに注意して応答する視聴覚分割注意条件の3種類の条件から1つを選択する選択工程と、
前記選択工程により選択された条件を被検者に提示する提示工程と、
前記選択工程で選択された条件において、択一的に選択可能な2つの選択項目のうちの1つを聴覚の情報として提供する聴覚刺激、前記2つの選択項目のうちの1つを視覚の情報として提供する視覚刺激、及び前記2つの選択項目のうちの1つを聴覚の情報及び視覚の情報として提供する視聴覚刺激の3種類の刺激を、複数回、それぞれ所定の応答期間を空けて被検者に提供する刺激提供工程と、
前記刺激提供工程で提供された前記3種類の刺激のうち、少なくとも1種類の刺激について被検者からの応答を受けるとともに、前記少なくとも1種類の刺激が提供されてから前記応答を受けるまでの応答時間を測定する測定工程と、
前記測定工程で測定された応答時間の平均値を算出する平均値算出工程と、
認知症患者とそれ以外の人とを含む複数人の被検者について、前記刺激提供工程で提供された前記3種類の条件のそれぞれにおける各刺激に対する応答時間の平均値である基準平均値を予め準備する準備工程と、
特定の被検者について前記平均値算出工程で得られた応答時間の平均値と、前記基準平均値のうち同一条件における同一刺激に対する応答時間の平均値とを比較する比較工程とを含む、認知症の発症の有無の確認方法。

【請求項7】
前記選択工程では、前回選択された条件について前記測定工程が行われた後に、前記3種類の条件のうち前回選択された条件以外の条件を新たに選択し、
前記選択工程で新たに選択された条件について前記提示工程、前記刺激提供工程、及び前記測定工程を行う、請求項6に記載の認知症の発症の有無の確認方法。

【請求項8】
前記選択工程、前記提示工程、前記刺激提供工程、及び前記測定工程を3巡行うことにより、前記特定の被検者について、前記3種類の条件のそれぞれにおける各刺激に対する前記応答時間を測定する、請求項7に記載の認知症の発症の有無の確認方法。

【請求項9】
前記選択工程では、少なくとも前記聴覚選択的注意条件及び前記視覚選択的注意条件が順次選択され、
前記測定工程では、前記聴覚選択的注意条件においては聴覚刺激及び視聴覚刺激に対する被検者の応答時間をそれぞれ測定するとともに、前記視覚選択的注意条件においては視覚刺激及び視聴覚刺激に対する被検者の応答時間をそれぞれ測定し、
前記測定工程で測定された応答時間に基づいて視聴覚統合による促進効果の程度を示す促進効果指標を算出する第1指標算出工程をさらに含み、
前記準備工程では、軽度認知機能障害を持つ患者及び健常高齢者を含む前記複数人の被検者について前記促進効果指標を予め準備し、
前記比較工程では、前記第1指標算出工程で算出された促進効果指標と前記準備工程で準備された促進効果指標とを比較する、請求項7又は8に記載の認知症の発症の有無の確認方法。

【請求項10】
前記第1指標算出工程では、前記聴覚選択的注意条件における聴覚刺激に対する応答時間の聴覚累積分布確率と、前記視覚選択的注意条件における視覚刺激に対する応答時間の視覚累積分布確率と、前記聴覚選択的注意条件における視聴覚刺激に対する応答時間の第1視聴覚累積分布確率と、前記視覚選択的注意条件における視聴覚刺激に対する応答時間の第2視聴覚累積分布確率と、前記聴覚累積分布確率と前記視覚累積分布確率とに基づく視聴覚刺激に対する応答時間の累積分布確率の推定値と、前記第1視聴覚累積分布確率から前記推定値を減算した前記促進効果指標としての第1減算値と、前記第2視聴覚累積分布確率から前記推定値を減算した前記促進効果指標としての第2減算値とを算出する、請求項9に記載の認知症の発症の有無の確認方法。

【請求項11】
前記選択工程では、前記視聴覚分割注意条件が選択され、
前記測定工程では、前記3種類の刺激のそれぞれについて前記応答時間を測定し、
前記測定工程で測定された応答時間に基づいて視聴覚統合による促進効果の程度を示す促進効果指標を算出する第2指標算出工程をさらに含み、
前記準備工程では、軽度認知機能障害を持つ患者及び健常高齢者を含む前記複数人の被検者について前記促進効果指標を予め準備し、
前記比較工程では、前記第2指標算出工程で算出された促進効果指標と前記準備工程で準備された促進効果指標とを比較する、請求項6~10の何れか1項に記載の認知症の発症の有無の確認方法。

【請求項12】
前記第2指標算出工程では、前記視聴覚分割注意条件における聴覚刺激に対する応答時間の聴覚累積分布確率と、前記視聴覚分割注意条件における視覚刺激に対する応答時間の視覚累積分布確率と、前記視聴覚分割注意条件における視聴覚刺激に対する応答時間の視聴覚累積分布確率と、前記聴覚累積分布確率と前記視覚累積分布確率とに基づく視聴覚刺激に対する応答時間の累積分布確率の推定値と、前記視聴覚累積分布確率から前記推定値を減算した前記促進効果指標としての減算値とを算出する、請求項11に記載の認知症の発症の有無の確認方法。

【請求項13】
前記被検者からの応答について正答率を算出する正答率算出工程をさらに含み、
前記準備工程では、前記複数人の被検者からの応答についての基準正答率を予め準備し、
前記比較工程では、特定の被検者について正答率算出工程で得られた正答率と、前記基準正答率のうち同一条件における同一刺激に対する正答率とを比較する、請求項6~12の何れか1項に記載の認知症の発症の有無の確認方法。

【請求項14】
被検者について認知症の発症の有無を確認するための装置であって、
択一的に選択可能な2つの選択項目のうちの1つを、視覚の情報を含む刺激として被検者に提供可能な視覚情報提供部を有する情報提供部と、
前記被検者からの操作に応じて、前記2つの選択項目のうちの1つが選択された旨の指令を出力可能な操作部と、
前記選択項目を被検者に提供するために前記情報提供部を制御するとともに、前記操作部から入力された指令に基づいて認知症の発症の有無を確認するための情報を解析する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記2つの選択項目のうちの1つを視覚の情報として提供するターゲット刺激を複数回、前記情報提供部を介して提供し、かつ、前記複数回のターゲット刺激のそれぞれを提供する前に、前記2つの選択項目のうちの1つの項目を指示する視覚の情報であるキュー刺激を予め設定された期間、前記情報提供部を介して複数回提供する刺激提供部と、
前記刺激提供部により前記ターゲット刺激が提供されてから、前記操作部から出力された指令を受けるまでの応答時間を測定する測定部と、
前記測定部により測定された応答時間の平均値を算出する平均時間算出部と、
認知症患者とそれ以外の人とを含む複数人の被検者について予め準備され、前記刺激提供部により提供された刺激に対する応答時間の平均値である基準平均値を予め記憶する記憶部と、
特定の被検者について前記平均時間算出部により得られた応答時間の平均値と、前記基準平均値とを比較したデータを作成するデータ作成部とを有する、認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項15】
前記キュー刺激には、前記ターゲット刺激が示す項目を予め指示する正当キュー刺激と、前記ターゲット刺激が示す項目とは逆の項目を予め指示する無効キュー刺激とが含まれており、
前記平均時間算出部は、前記無効キュー刺激が提供された後のターゲット刺激に対する応答時間を除いた応答時間の平均値を算出し、
前記記憶部は、前記無効キュー刺激が提供された後のターゲット刺激に対する応答時間を除いた基準平均値を予め記憶する、請求項14に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項16】
前記刺激提供部は、前記キュー刺激の提供の後に予め設定されたインターバルを空けて前記ターゲット刺激を提供する、請求項14又は15に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項17】
前記被検者からの応答について正答率を算出する正答率算出部をさらに備え、
前記記憶部は、複数人の被検者のうち、前記正答率が70%以上の被検者についての前記基準平均値を予め記憶する、請求項14~16の何れか1項に記載の認知症の有無の確認装置。

【請求項18】
被検者の脳の酸素消費量及び血流量を検出するfMRIと、
前記刺激提供部によりキュー刺激が提供されてから、前記操作部から出力された指令を受けるまでの施行期間中における前記fMRIによる検出値と、前記施行期間以外の期間中における前記fMRIによる検出値とに基づいて、被検者の脳の活動状態の変化を解析する活動状態解析部とをさらに備え、
前記記憶部は、認知症患者とそれ以外の人とを含む複数人の被検者について、前記脳の活動状態の変化を解析した基準解析値を予め記憶し、
前記データ作成部は、特定の被検者について前記活動状態解析部により得られた脳の活動状態の変化と前記基準解析値とを比較したデータを作成する、請求項14~17に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項19】
被検者について認知症の発症の有無を確認するための装置であって、
択一的に選択可能な2つの選択項目のうちの1つを聴覚の情報を含む刺激として被検者に提供可能な聴覚情報提供部と、前記2つの選択項目のうちの1つを視覚の情報を含む刺激として被検者に提供可能な視覚情報提供部とを備えた情報提供部と、
前記被検者からの操作に応じて、前記2つの選択項目のうちの1つが選択された旨の指令を出力可能な操作部と、
前記選択項目を被検者に提供するために前記情報提供部を制御するとともに、前記操作部から入力された指令に基づいて認知症の発症の有無を確認するための情報を解析する制御部とを備え、
前記制御部は、
聴覚を通じて得られる情報のみに注意して応答する聴覚選択的注意条件、視覚を通じて得られる情報のみに注意して応答する視覚選択的注意条件、及び聴覚及び視覚を通じて得られる情報のみに注意して応答する視聴覚分割注意条件の3種類の条件から1つを選択するとともに、選択された条件を前記聴覚情報提供部及び前記視覚情報提供部の少なくとも一方を通じて被検者に提示する試験条件選択部と、
前記2つの選択項目のうちの1つを示す刺激を前記聴覚情報提供部を介して提供する聴覚刺激、前記2つの選択項目のうちの1つを示す刺激を前記視覚情報提供部を介して提供する視覚刺激、及び前記2つの選択項目のうちの1つを示す刺激を前記聴覚情報提供部及び前記視覚情報提供部を介して提供する視聴覚刺激の3種類の刺激を、複数回、被検者に提供する刺激提供部と、
前記刺激提供部から提供された前記3種類の刺激のうち、少なくとも1種類の刺激について、前記少なくとも1種類の刺激が提供されてから前記操作部から出力された指令を受けるまでの応答時間を測定する測定部と、
前記測定部により測定された応答時間の平均値を算出する平均時間算出部と、
認知症患者とそれ以外の人とを含む複数人の被検者について予め準備され、前記刺激提供部により提供された前記3種類の条件のそれぞれにおける各刺激に対する応答時間の平均値である基準平均値を予め記憶する記憶部と、
特定の被検者について前記平均時間算出部により得られた応答時間の平均値と、前記基準平均値のうち同一条件における同一刺激に対する応答時間の平均値とを比較したデータを作成するデータ作成部とを有する、認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項20】
前記試験条件選択部は、前回選択された条件について前記測定部による応答時間の測定が完了した後に、前記3種類の条件のうち前回選択された条件以外の条件を新たに選択する、請求項19に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項21】
前記試験条件選択部は、前記特定の被検者について、前記3種類の条件の全てを順次選択し、
前記測定部は、前記3種類の条件のそれぞれにおける各刺激に対する応答時間を測定する、請求項20に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項22】
前記試験条件選択部は、少なくとも前記聴覚選択的注意条件及び前記視覚選択的注意条件を順次選択し、
前記測定部は、前記聴覚選択的注意条件における聴覚刺激及び視聴覚刺激に対する応答時間をそれぞれ測定するとともに、前記視覚選択的注意条件における視覚刺激及び視聴覚刺激に対する応答時間をそれぞれ測定し、
前記制御部は、前記測定部により測定された応答時間に基づいて視聴覚統合による促進効果の程度を示す促進効果指標を算出する第1指標算出部をさらに備え、
前記記憶部は、軽度認知機能障害を持つ患者及び健常高齢者を含む前記複数人の被検者について前記促進効果指標を予め記憶し、
前記データ作成部は、前記第1指標算出部により算出された促進効果指標と前記記憶部に記憶された促進効果指標とを比較したデータを作成する、請求項20又は21に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項23】
第1指標算出部は、前記聴覚選択的注意条件における聴覚刺激に対する応答時間の聴覚累積分布確率と、前記視覚選択的注意条件における視覚刺激に対する応答時間の視覚累積分布確率と、前記聴覚選択的注意条件における視聴覚刺激に対する応答時間の第1視聴覚累積分布確率と、前記視覚選択的注意条件における視聴覚刺激に対する応答時間の第2視聴覚累積分布確率と、前記聴覚累積分布確率と前記視覚累積分布確率とに基づく視聴覚刺激に対する応答時間の累積分布確率の推定値と、前記第1視聴覚累積分布確率から前記推定値を減算した前記促進効果指標としての第1減算値と、前記第2視聴覚累積分布確率から前記推定値を減算した前記促進効果指標としての第2減算値とを算出する、請求項22に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項24】
前記試験条件選択部は、前記視聴覚分割注意条件を選択し、
前記測定部は、前記3種類の刺激のそれぞれについて前記応答時間を測定し、
前記制御部は、前記測定部により測定された応答時間に基づいて視聴覚統合による促進効果の程度を示す促進効果指標を算出する第2指標算出部をさらに備え、
前記記憶部は、軽度認知機能障害を持つ患者及び健常高齢者を含む前記複数人の被検者について前記促進効果指標を予め記憶し、
前記データ作成部は、前記第2指標算出部により算出された促進効果指標と前記記憶部に記憶された促進効果指標とを比較したデータを作成する、請求項19~23の何れか1項に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項25】
前記第2指標算出部は、前記視聴覚分割注意条件における聴覚刺激における聴覚刺激に対する応答時間の聴覚累積分布確率と、前記視聴覚分割注意条件における視覚刺激に対する応答時間の視覚累積分布確率と、前記視聴覚分割注意条件における視聴覚刺激に対する応答時間の視聴覚累積分布確率と、前記聴覚累積分布確率と前記視覚累積分布確率とに基づく視聴覚刺激に対する応答時間の累積分布確率の推定値と、前記視聴覚累積分布確率から前記推定値を減算した前記促進効果指標としての減算値とを算出する、請求項24に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項26】
前記制御部は、前記被検者からの応答について正答率を算出する正答率算出部をさらに備え、
前記記憶部は、前記複数人の被検者からの応答について準備された基準正答率を記憶し、
前記比較部は、特定の被検者について正答率算出部により得られた正答率と、前記記憶部に記憶された基準正答率のうち同一条件における同一刺激に対する正答率とを比較する、請求項19~25の何れか1項に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項27】
前記視覚情報提供部は、所定の画像を表示可能な画像表示装置からなり、
前記データ作成部は、作成されたデータを前記画像表示装置に表示させる、請求項14~26の何れか1項に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項28】
前記視覚情報提供部は、所定の画像を表示可能な画像表示装置からなり、
前記試験条件選択部は、前記聴覚選択的注意条件下において耳を示す画像を2つ表示し、前記視覚選択的注意条件下において目を示す画像を2つ表示し、前記視聴覚分割注意条件下において耳を示す画像と目を示す画像を1つずつ表示する、請求項19~26の何れか1項に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項29】
前記記憶部は、認知症患者について予め算出された応答時間の平均値と、認知症患者以外の者について予め算出された応答時間の平均値とを差別化するための閾値を予め記憶しており、
前記データ作成部は、前記特定の被検者について算出された応答時間の平均値と前記閾値とを比較することにより、当該特定の被検者が認知症患者であるか否かを判定する、請求項14~28の何れか1項に記載の認知症の発症の有無の確認装置。

【請求項30】
前記記憶部は、健常高齢者について予め算出された促進効果指標と、軽度認知機能障害を持つ者について予め算出された促進効果指標とを差別化するための閾値を予め記憶しており、
前記データ作成部は、前記特定の被検者について算出された促進効果指標と前記閾値とを比較することにより、当該特定の被検者が健常高齢者であるか軽度認知機能障害を持つ者であるかを判定する、請求項22~26の何れか1項に記載の認知症の発症の有無の確認装置。
産業区分
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
画像

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出願権利状態 登録
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