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発酵助成剤および微生物の発酵助成方法 新技術説明会

国内特許コード P150012475
掲載日 2015年10月28日
出願番号 特願2014-164461
公開番号 特開2015-061521
出願日 平成26年8月12日(2014.8.12)
公開日 平成27年4月2日(2015.4.2)
優先権データ
  • 特願2013-170560 (2013.8.20) JP
発明者
  • 北垣 浩志
出願人
  • 国立大学法人佐賀大学
発明の名称 発酵助成剤および微生物の発酵助成方法 新技術説明会
発明の概要 【課題】酵母や乳酸菌、酢酸菌、メタン発酵菌等の微生物に、アルカリ耐性およびアルコール耐性を付与するための発酵助成剤を提供する。また、微生物に、簡易な方法でアルカリ耐性およびアルコール耐性を付与する方法を提供する。
【解決手段】スフィンゴ脂質を含有してなる発酵助成剤。特に麹菌由来のスフィンゴ脂質を用いることが好ましい。また、この発酵助成剤を用いた発酵助成。特に、微生物へのアルカリ耐性および/またはアルコール耐性を付与する方法に関する。
【選択図】 図1
従来技術、競合技術の概要


人に有用な生産物を生成する微生物による同化、異化等を一般的に発酵と呼ぶが、これらの発酵を行う微生物の中には、アルカリ耐性を有さない微生物も多く存在し、その微生物の利用方法に制限が生じる場合がある。例えば、パンの製造のための炭酸ガスの発生や、アルコール飲料等の製造のためのアルコール発酵等を行う微生物として酵母が利用されているが、酵母はアルカリ耐性を有さないものが多いため、発酵を行わせるために原料を中和してから発酵させたり、長時間発酵させることが求められ、その利用範囲に制限があった。



このような、アルカリ耐性を求められる微生物にアルカリ耐性を付与する方法としては、そのような環境で馴養することも考えられるが、一般的に馴養には時間がかかり、必ずしも目的とする微生物自体の馴養が成功するとは限らないおそれがある。また、馴養の期間が長くなると、本来微生物が有していた発酵特性が変化してしまう場合もある。微生物自体のアルカリ耐性を意図的に変化させる他の方法として、例えば、特許文献1には、遺伝子組み換えを行う方法が開示されている。



また、非特許文献1には、遺伝学的にグルコシルセラミドの合成遺伝子を破壊した酵母と比較することで、酵母におけるグルコシルセラミドの機能についての研究がおこなわれ、微生物がグルコシルセラミド合成遺伝子を有することでアルカリ耐性を有し得ることが開示されている。



さらには、一般的に醸造酒と呼ばれ得るような酒類やバイオアルコール等の製造においては、その培養工程後のアルコール濃度は、約15%前後が限界であった。これは、アルコール発酵に使われる酵母がこれ以上のアルコール濃度では生育しにくいためであった。よって、より高い濃度のアルコール飲料や、バイオアルコール等を得るためには蒸留プロセスが必要となり、製造効率が低下する原因となっていた。

産業上の利用分野


本発明は、発酵助成剤および微生物の発酵助成方法に関する。より具体的には、麹菌由来等のスフィンゴ脂質を含有する発酵助成剤に関し、この発酵助成剤により酵母等の通常はアルカリ耐性を有さない微生物にアルカリ耐性を付与したり、より優れたアルコール耐性を付与することで発酵を助成する方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
スフィンゴ脂質を含有してなる発酵助成剤。

【請求項2】
前記スフィンゴ脂質が、麹菌由来のスフィンゴ脂質である請求項1記載の発酵助成剤。

【請求項3】
請求項1または2記載の発酵助成剤を混合することによる微生物の発酵助成方法。

【請求項4】
前記発酵助成方法が、微生物へアルカリ耐性および/またはアルコール耐性を付与するものである請求項3記載の発酵助成方法。

【請求項5】
前記発酵助成方法における、前記微生物の乾燥重量に対する前記スフィンゴ脂質の混合比率(スフィンゴ脂質の重量/微生物の乾燥重量)が、2以上30以下である請求項3または4記載の発酵助成方法。

【請求項6】
前記発酵助成方法における、前記スフィンゴ脂質の混合量が、培養環境における濃度として5mg/L以上400mg/L以下である請求項3または4記載の発酵助成方法。

【請求項7】
前記微生物が、酵母および乳酸菌、酢酸菌、メタン発酵菌、酵素産生菌から選択される少なくとも1以上の微生物である請求項3~6のいずれかに記載の発酵助成方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014164461thum.jpg
出願権利状態 公開
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