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抗腫瘍水溶液および抗癌剤とそれらの製造方法 UPDATE コモンズ

国内特許コード P150012487
掲載日 2015年10月28日
出願番号 特願2014-502035
出願日 平成25年2月26日(2013.2.26)
国際出願番号 JP2013001139
国際公開番号 WO2013128905
国際出願日 平成25年2月26日(2013.2.26)
国際公開日 平成25年9月6日(2013.9.6)
優先権データ
  • 特願2012-039645 (2012.2.27) JP
発明者
  • 堀 勝
  • 水野 正明
  • 吉川 史隆
  • 梶山 広明
  • 内海 史
  • 中村 香江
  • 石川 健治
  • 竹田 圭吾
  • 田中 宏昌
  • 加納 浩之
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
  • NUエコ・エンジニアリング株式会社
発明の名称 抗腫瘍水溶液および抗癌剤とそれらの製造方法 UPDATE コモンズ
発明の概要 【課題】 正常細胞にほとんど影響を与えることなく癌細胞を死滅させることのできる抗腫瘍水溶液および抗癌剤とそれらの製造方法を提供することである。
【解決手段】 癌細胞を死滅させる抗腫瘍水溶液の製造方法は、リン酸水素二ナトリウム(Na2 HPO4 )と、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3 )と、L-グルタミン(L-Glutamine)と、L-ヒスチジン(L-Histidine)と、L-チロシン二ナトリウム二水和物(L-Tyrosine・2Na・2H2 O)とのうちの少なくとも1種類を含む溶質を水に添加した水溶液を準備する水溶液準備工程と、プラズマ発生装置によりプラズマ発生領域に発生させた大気圧プラズマを水溶液に照射するプラズマ照射工程と、を有する。
【選択図】図16
従来技術、競合技術の概要


プラズマ技術は、電気、化学、材料の各分野に応用されている。そして、近年においては、医療への応用が活発に研究されるようになってきた。プラズマの内部では、電子やイオン等の荷電粒子の他に、紫外線やラジカルが発生する。これらには、生体組織の殺菌をはじめとして、生体組織に対する種々の効果があることが分かってきている。



例えば、特許文献1には、プラズマの照射により、血液凝固(特許文献1の実施例4、段落[0063]-[0068]参照)と、組織滅菌(特許文献1の実施例5、段落[0069]-[0074]参照)と、リーシュマニア症(特許文献1の実施例6、段落[0075]-[0077]参照)といった、効果があることが記載されている。そして、メラノーマ細胞(悪性黒色腫細胞)を死滅させる効果があると記載されている(特許文献1の実施例7、段落[0078]参照)。

産業上の利用分野


本発明は、抗腫瘍水溶液および抗癌剤とそれらの製造方法に関する。さらに詳細には、癌細胞を死滅させることのできる抗腫瘍水溶液および抗癌剤とそれらの製造方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
癌細胞を死滅させる抗腫瘍水溶液の製造方法において、
リン酸水素二ナトリウム(Na2 HPO4 )と、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3 )と、L-グルタミン(L-Glutamine)と、L-ヒスチジン(L-Histidine)と、L-チロシン二ナトリウム二水和物(L-Tyrosine・2Na・2H2 O)とのうちの少なくとも1種類を含む溶質を水に添加した水溶液を準備する水溶液準備工程と、
プラズマ発生装置によりプラズマ発生領域に発生させた大気圧プラズマを前記水溶液に照射するプラズマ照射工程と、
を有すること
を特徴とする抗腫瘍水溶液の製造方法。

【請求項2】
請求項1に記載の抗腫瘍水溶液の製造方法において、
前記プラズマ照射工程では、
前記プラズマ発生領域におけるプラズマ密度と、前記大気圧プラズマを前記水溶液に照射した時間との積であるプラズマ密度時間積を、
1.2×1018sec・cm-3以上とすること
を特徴とする抗腫瘍水溶液の製造方法。

【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の抗腫瘍水溶液の製造方法において、
前記プラズマ照射工程の後に、
前記大気圧プラズマを照射した前記水溶液に培養成分を添加する培養成分添加工程を有すること
を特徴とする抗腫瘍水溶液の製造方法。

【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の抗腫瘍水溶液の製造方法において、
前記水溶液準備工程では、
前記水溶液として、水に培養成分を添加した培養液を準備し、
前記プラズマ照射工程では、
前記大気圧プラズマを前記培養液に照射すること
を特徴とする抗腫瘍水溶液の製造方法。

【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の抗腫瘍水溶液の製造方法において、
前記プラズマ照射工程では、
前記プラズマ発生領域を前記水溶液に接触させない位置に前記水溶液の液面を配置した状態で前記大気圧プラズマを前記水溶液に照射すること
を特徴とする抗腫瘍水溶液の製造方法。

【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の抗腫瘍水溶液の製造方法において、
前記プラズマ発生装置は、対向して配置されている第1の電極および第2の電極を有するものであり、
前記プラズマ照射工程では、
前記第1の電極および前記第2の電極を前記水溶液の外部であって前記水溶液の液面を挟まない位置に対向して配置し、前記大気圧プラズマを前記水溶液に照射すること
を特徴とする抗腫瘍水溶液の製造方法。

【請求項7】
請求項6に記載の抗腫瘍水溶液の製造方法において、
前記第1の電極および前記第2の電極は、それぞれ対向面を有し、
前記対向面のそれぞれには、
微細な凹凸であるホローが形成されていること
を特徴とする抗腫瘍水溶液の製造方法。

【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の抗腫瘍水溶液の製造方法において、
前記抗腫瘍水溶液は、
前記癌細胞を選択的に死滅させるものであること
を特徴とする抗腫瘍水溶液の製造方法。

【請求項9】
癌細胞を死滅させる抗腫瘍水溶液において、
リン酸水素二ナトリウム(Na2 HPO4 )と、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3 )と、L-グルタミン(L-Glutamine)と、L-ヒスチジン(L-Histidine)と、L-チロシン二ナトリウム二水和物(L-Tyrosine・2Na・2H2 O)とのうちの少なくとも1種類を含む溶質を水に溶かした水溶液に大気圧プラズマを照射したものであること
を特徴とする抗腫瘍水溶液。

【請求項10】
請求項9に記載の抗腫瘍水溶液において、
前記大気圧プラズマを照射する際には、
前記大気圧プラズマのプラズマ発生領域におけるプラズマ密度と、前記大気圧プラズマを前記水溶液に照射した時間との積であるプラズマ密度時間積を、
1.2×1018sec・cm-3以上としたものであること
を特徴とする抗腫瘍水溶液。

【請求項11】
請求項9または請求項10に記載の抗腫瘍水溶液において、
前記大気圧プラズマを照射した後の前記水溶液に培養成分を添加したものであること
を特徴とする抗腫瘍水溶液。

【請求項12】
請求項9または請求項10に記載の抗腫瘍水溶液において、
前記水溶液は培養液であり、
前記大気圧プラズマを前記培養液に照射したものであること
を特徴とする抗腫瘍水溶液。

【請求項13】
請求項9から請求項12までのいずれか1項に記載の抗腫瘍水溶液において、
前記癌細胞を選択的に死滅させるものであること
を特徴とする抗腫瘍水溶液。

【請求項14】
請求項9から請求項13までのいずれか1項に記載の抗腫瘍水溶液において、
癌細胞のAKTとERKとの少なくとも一方のシグナル伝達経路を遮断することにより癌細胞のアポトーシスを誘導するものであること
を特徴とする抗腫瘍水溶液。

【請求項15】
請求項9から請求項14までのいずれか1項に記載の抗腫瘍水溶液において、
抗癌剤耐性を有する癌細胞を死滅させるものであること
を特徴とする抗腫瘍水溶液。

【請求項16】
癌細胞を死滅させる抗癌剤の製造方法において、
リン酸水素二ナトリウム(Na2 HPO4 )と、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3 )と、L-グルタミン(L-Glutamine)と、L-ヒスチジン(L-Histidine)と、L-チロシン二ナトリウム二水和物(L-Tyrosine・2Na・2H2 O)とのうちの少なくとも1種類を含む溶質を水に添加した水溶液を準備する水溶液準備工程と、
プラズマ発生装置によりプラズマ発生領域に発生させた大気圧プラズマを前記水溶液に照射するプラズマ照射工程と、
を有すること
を特徴とする抗癌剤の製造方法。

【請求項17】
癌細胞を死滅させる抗癌剤において、
リン酸水素二ナトリウム(Na2 HPO4 )と、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3 )と、L-グルタミン(L-Glutamine)と、L-ヒスチジン(L-Histidine)と、L-チロシン二ナトリウム二水和物(L-Tyrosine・2Na・2H2 O)とのうちの少なくとも1種類を含む溶質を水に溶かした水溶液に大気圧プラズマを照射したものであり、
癌細胞を選択的に死滅させるものであること
を特徴とする抗癌剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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