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魚類の生殖細胞の性決定方法、性判別方法、被検物質の性分化の攪乱作用の評価方法、雌雄同体の作製方法、早期成熟個体の作製方法、生殖細胞、魚類個体、配偶子、及び培養細胞

国内特許コード P150012495
掲載日 2015年10月28日
出願番号 特願2014-241331
公開番号 特開2015-126729
出願日 平成26年11月28日(2014.11.28)
公開日 平成27年7月9日(2015.7.9)
優先権データ
  • 特願2013-248269 (2013.11.29) JP
発明者
  • 田中 実
  • 西村 俊哉
出願人
  • 大学共同利用機関法人自然科学研究機構
発明の名称 魚類の生殖細胞の性決定方法、性判別方法、被検物質の性分化の攪乱作用の評価方法、雌雄同体の作製方法、早期成熟個体の作製方法、生殖細胞、魚類個体、配偶子、及び培養細胞
発明の概要 【課題】魚類の生殖細胞の性を制御することができる生殖細胞の性決定方法、並びにこの性決定方法により性が決定された生殖細胞、魚類個体、配偶子及び培養細胞を提供する。
【解決手段】魚類の生殖細胞中におけるfoxl2b遺伝子の発現を抑制することにより、生殖細胞の性を制御する。
【選択図】図3
従来技術、競合技術の概要


生殖細胞は、将来の卵や精子になる生殖において重要な細胞である。生殖細胞は、発生初期に体内を移動し、生殖腺が形成されるタイミングで生殖腺へと入り込む。その後、卵になるか精子になるかの決定や配偶子形成は、生殖腺を構成する体細胞に依存している。すなわち、生殖過程の制御は、生殖細胞非自律的に制御され、体細胞や内分泌環境に依存していると考えられてきた。そして、この制御の主要な部分は、哺乳類から魚類までのすべての脊椎動物で保存されていると予想されている。



哺乳類の場合には、体細胞側で決まる性によって生殖細胞の運命も異なることが明らかにされている。すなわち、哺乳類では発生初期の生殖腺原基に雌雄の違いはなく、精巣にも卵巣にも分化することが可能である。ところが、Y染色体を持つ通常の雄ではやがてY染色体上のSRY遺伝子が体細胞で発現し、このSRY遺伝子によって生殖腺原基から精巣への分化が誘導されることが分かってきている(非特許文献1参照)。また、メダカでもY染色体上のDmy遺伝子が生殖腺の体細胞で発現することで雄になることが明らかにされている(非特許文献2参照)。

産業上の利用分野


本発明は、魚類の生殖細胞の性決定方法、性判別方法、被検物質の性分化の攪乱作用の評価方法、雌雄同体の作製方法、早期成熟個体の作製方法、生殖細胞、魚類個体、配偶子、及び培養細胞に関する。詳しくは、foxl2b遺伝子を用いた性決定方法、性判別方法、被検物質の性分化の攪乱作用の評価方法、雌雄同体の作製方法、及び早期成熟個体の作製方法、並びにfoxl2b遺伝子を操作して得られる生殖細胞、魚類個体、配偶子、及び培養細胞に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
魚類の生殖細胞の性を決定する方法であって、
前記生殖細胞中におけるfoxl2b遺伝子の発現を抑制することにより、前記生殖細胞を精子に分化させることを特徴とする性決定方法。

【請求項2】
性的未分化の生殖細胞又は性的可塑性を保っている生殖細胞のfoxl2b遺伝子の発現を抑制する、請求項1に記載の性決定方法。

【請求項3】
生殖細胞でfoxl2b遺伝子が発現する時期にその発現を抑制することにより前記生殖細胞を精子に分化させる、請求項2に記載の性決定方法。

【請求項4】
前記生殖細胞を遺伝子型とは異なる性に分化させる、請求項1~3のいずれか一項に記載の性決定方法。

【請求項5】
foxl2b遺伝子の発現が抑制された魚類の生殖細胞。

【請求項6】
請求項5に記載の生殖細胞を有する魚類個体。

【請求項7】
foxl2b遺伝子のホモ接合変異を持つ、請求項6に記載の魚類個体。

【請求項8】
雌雄同体である、請求項6又は7に記載の魚類個体。

【請求項9】
早期成熟個体である、請求項6~8のいずれか一項に記載の魚類個体。

【請求項10】
請求項5に記載の生殖細胞に由来する配偶子。

【請求項11】
請求項10に記載の配偶子を用いて受精を行い、その受精卵を孵化させて得られる魚類個体。

【請求項12】
請求項5に記載の生殖細胞を培養して得られる培養細胞。

【請求項13】
魚類の生殖細胞中におけるfoxl2b遺伝子の発現を抑制することにより雌雄同体の魚類個体を作製する、雌雄同体の作製方法。

【請求項14】
魚類の生殖細胞中におけるfoxl2b遺伝子の発現を抑制することにより、早期成熟個体である魚類個体を作製する、早期成熟個体の作製方法。

【請求項15】
魚類の生殖細胞の雌雄を判別する方法であって、
前記生殖細胞中におけるfoxl2b遺伝子の発現を検出する検出工程と、
前記検出工程による検出結果に基づいて前記生殖細胞の雌雄を判別する工程と、を含む性判別方法。

【請求項16】
前記検出工程は、幹細胞型生殖細胞又はシスト型生殖細胞でのfoxl2b遺伝子の発現を検出する工程である、請求項15に記載の性判別方法。

【請求項17】
被験物質の性分化の攪乱作用を評価する方法であって、
前記被験物質を魚類個体に投与する工程と、
前記魚類個体の生殖細胞中におけるfoxl2b遺伝子の発現を検出する工程と、
該検出結果と前記生殖細胞の遺伝子型の性とに基づいて、前記被験物質によって性分化が攪乱作用を受けたか否かを判定する工程と、を含む評価方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014241331thum.jpg
出願権利状態 公開


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