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アワビ養殖用飼料、アワビ養殖用飼料の製造方法、アワビ養殖用装置、アワビの養殖方法及び廃棄海藻の処理方法

国内特許コード P150012576
整理番号 S2014-0549-N0
掲載日 2015年11月20日
出願番号 特願2014-034862
公開番号 特開2015-159729
出願日 平成26年2月26日(2014.2.26)
公開日 平成27年9月7日(2015.9.7)
発明者
  • 山川 紘
  • 池田 吉用
出願人
  • 国立大学法人東京海洋大学
発明の名称 アワビ養殖用飼料、アワビ養殖用飼料の製造方法、アワビ養殖用装置、アワビの養殖方法及び廃棄海藻の処理方法
発明の概要 【課題】廃棄処分する海藻をアワビ養殖用飼料の材料として利用できるようにすることで、アワビを低コストで養殖する。
【解決手段】褐藻類の藻類を含む海藻の破砕前、破砕中又は破砕後に炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム又は水酸化ナトリウムを用いて該海藻中のアルギン酸化合物を可溶化させ、該廃棄海藻を破砕して海藻ペーストを得、該海藻ペーストを成形して細長シート状もしくは紐状の成形物を得、該成形物を塩化カルシウム水溶液に浸漬して含有されているアルギン酸を凝固させ、得られたものをアワビ養殖用飼料として養殖アワビに食べさせる。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


現在、アワビは、大型の水槽を用いて人工的に養殖されている。アワビは成長段階によって餌の種類や量が違っているので、以下、アワビの養殖方法をアワビの成長段階に従って簡単に説明する。



まず、稚貝(殻長1~5mm)段階のアワビは、珪藻やウルベラsp緑藻(珪藻等)を付着させた合成樹脂製の着床板を水槽内に垂下・設置し、この着床板の上にアワビ幼生を着生させ、アワビ幼生にこの着床板に付着している珪藻等を食べさせている。



稚貝から一般に種苗放流サイズもしくは優良養殖種(いわゆるトビ種苗)の選別サイズ(殼長20~30mm)段階になったアワビは、平板方形状もしくは平板円形状のアワビ養殖用配合飼料を、夕方、シェルター周辺(上面や底面)に散布し、この散布した配合飼料を、夜間の索餌行動の際に食べさせている。



この段階では、シェルター周辺に散布したアワビ養殖用配合飼料が1~2日で溶解し、水質を悪化させるので、水槽を時々清掃して水質をきれいに保つ必要がある。



稚貝から一般に種苗放流サイズもしくは優良養殖種(いわゆるトビ種苗)の選別サイズ(殼長20~30mm)段階になったアワビは、成長を促進させるためにアワビ養殖用配合飼料を大量に与えている。



しかし、アワビは索餌行動が緩慢な上に、高密度で養殖されているために、アワビ養殖用配合飼料が餌として利用される率が低いことから、大量のアワビ養殖用配合飼料がアワビに食べられることなく放置され、そのアワビ養殖用配合飼料の費用が無駄になっているという問題がある。



また、餌として与えられて無駄になった大量のアワビ養殖用配合飼料をそのままにしておくと水中で腐敗し、水質を急激に悪化させるので、水槽内の水を頻繁に清掃しなければならないという問題もある。

産業上の利用分野


本発明は、例えば養殖廃棄物のワカメや流れ藻等、廃棄処分される海藻を利用した、アワビ養殖用飼料、アワビ養殖用飼料の製造方法、アワビ養殖用装置、アワビの養殖方法及び廃棄海藻の処理方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
少なくとも褐藻類の海藻からなる海藻ペーストを細長シート状もしくは紐状に成形した成形物からなり、該成形物に含まれているアルギン酸がカルシウム塩になっていることを特徴とするアワビ養殖用飼料。

【請求項2】
前記海藻ペーストが褐藻類の海藻を50wt%以上含むことを特徴とする請求項1に記載のアワビ養殖用飼料。

【請求項3】
前記成形物の厚さが0.5mm~2.0mmであることを特徴とする請求項1に記載のアワビ養殖用飼料。

【請求項4】
前記成形物に栄養成分が添加されていることを特徴とする請求項1に記載のアワビ養殖用飼料。

【請求項5】
海藻を破砕して海藻ペーストを得るペースト化工程と、該海藻の破砕前、破砕中又は破砕後に炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム又は水酸化ナトリウムを用いて該海藻中のアルギン酸化合物を可溶化させる可溶化工程と、該海藻ペーストを成形して細長シート状もしくは紐状の成形物を得る成形工程と、該成形物を塩化カルシウム水溶液に浸漬して含有されているアルギン酸を凝固させる凝固工程とを備え、該海藻は褐藻類の海藻を含んでいることを特徴とするアワビ養殖用飼料の製造方法。

【請求項6】
前記褐藻類の海藻を酸水溶液に浸漬する酸処理工程を前記可溶化工程の前に備えていることを特徴とする請求項5に記載のアワビ養殖用飼料の製造方法。

【請求項7】
前記海藻ペーストが褐藻類の海藻を50wt%以上含むことを特徴とする請求項5に記載のアワビ養殖用飼料の製造方法。

【請求項8】
前記成形物の厚さが0.5mm~2.0mmであることを特徴とする請求項5に記載のアワビ養殖用飼料の製造方法。

【請求項9】
前記成形物に栄養成分を添加することを特徴とする請求項5に記載のアワビ養殖用飼料の製造方法。

【請求項10】
海水を入れた水槽と、該水槽内に所定間隔をおいて立設された複数枚の着生板と、該着生板に接して及び/又は該着生板の近傍に配置されてなる請求項1~5のいずれかに記載のアワビ養殖用飼料とを備えたことを特徴とするアワビ養殖用装置。

【請求項11】
前記着生板に前記アワビ養殖用飼料を垂れ下がるように掛けたことを特徴とする請求項10に記載のアワビ養殖装置。

【請求項12】
海水を入れた水槽内に着生板を複数枚立設し、該着生板にアワビを着生・棲息させ、請求項1~5のいずれかに記載のアワビ養殖用飼料を該着生板に接して及び/又は該着生板の近傍に配置し、該アワビ養殖用飼料を該アワビに食べさせることを特徴とするアワビの養殖方法。

【請求項13】
前記着生板に前記アワビ養殖用飼料を垂れ下がるように掛けたことを特徴とする請求項12に記載のアワビの養殖方法。

【請求項14】
アワビの飼育時期に合わせてアワビ養殖用飼料の原料海藻の組み合わせを変えることを特徴とする請求項12に記載のアワビの養殖方法。

【請求項15】
アワビの発育段階に応じて必要な栄養成分を前記アワビ養殖用飼料に加えることを特徴とする請求項12に記載のアワビの養殖方法。

【請求項16】
褐藻類の藻類を含む廃棄海藻の破砕前、破砕中又は破砕後に炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム又は水酸化ナトリウムを用いて該海藻中のアルギン酸化合物を可溶化させ、該廃棄海藻を破砕して海藻ペーストを得、該海藻ペーストを成形して細長シート状の成形物を得、該成形物を塩化カルシウム水溶液に浸漬して含有されているアルギン酸を凝固させ、得られたアワビ養殖用飼料を養殖アワビに食べさせることを特徴とする廃棄海藻の処理方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014034862thum.jpg
出願権利状態 公開


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