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高付加価値脂質の生産方法

国内特許コード P150012605
整理番号 13077
掲載日 2015年11月26日
出願番号 特願2014-066844
公開番号 特開2015-188342
出願日 平成26年3月27日(2014.3.27)
公開日 平成27年11月2日(2015.11.2)
発明者
  • 秋 庸裕
  • 中島田 豊
  • 岡村 好子
  • 松村 幸彦
出願人
  • 国立大学法人広島大学
発明の名称 高付加価値脂質の生産方法
発明の概要 【課題】コンブ抽出物等の褐藻類のマンニトールを微生物発酵により高付加価値脂質(ドコサヘキサエン酸、アスタキサンチン、スクアレン等)を生産する方法の提供。
【解決手段】コンブ抽出物の様なマンニトール源と窒素源とを含む培地中でグルコノバクター属細菌を培養し、マンニトールのフルクトースへの変換率が50%以上になったときに、塩化ナトリウムを最終濃度1~4%(w/v)となる様に培地に添加すると共に、オーランチオキトリウム属微生物(KH105、受領番号:FERM AP-22267)を植菌して培養する、高付加価値脂質の生産方法。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


ドコサヘキサエン酸(DHA)、アスタキサンチン、スクアレン等の高付加価値脂質の需要が高まっている。しかし、これらの高付加価値脂質は、天然から安全に且つ安定的に得ることが難しいことから、微生物によって高付加価値脂質を発酵生産する方法が検討されている。



例えば、引用文献1には、グリセロール、マンニトール、ソルビトール、サッカロース等のポリオール類を有する培地で、クリプテコディニウム・コーニー等の海洋性微細藻類を培養することによって、藻体が安定して増殖し、藻体の脂質中のドコサヘキサエン酸(DHA)の含量が顕著に上昇することが記載されている。



高付加価値脂質の発酵生産に利用する微生物として、高付加価値脂質の生産能力に優れることから、ラビリンチュラ類オーランチオキトリウム(Aurantiochytrium)属微生物が注目されている。



例えば、引用文献2には、オーランチオキトリウム属微生物等の従属栄養微生物を、窒素および炭素の含有量が異なる2種類の培地を用いて段階的に培養することによって、従属栄養微生物に効率よく油脂を生産させることができ、より短期間で大量に油脂を生産することができることが記載されている。引用文献3には、オーランチオキトリウム属微生物等の従属栄養微生物を、糖類およびグリセリンの含有量が異なる2種類の培地を用いて段階的に培養することによって、より短期間で大量に油脂を生産できることが記載されている。

産業上の利用分野


本発明は高付加価値脂質の生産方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
(a)マンニトールと窒素源とを少なくとも含有している培養培地に、フルクトース生成微生物とオーランチオキトリウム属微生物とを植菌して培養するか、または(b)当該培養培地に当該フルクトース生成微生物を植菌し培養した後に、当該オーランチオキトリウム属微生物を植菌し培養する、培養工程と、
塩化ナトリウムを上記培養培地に添加する、塩化ナトリウム添加工程と、
を包含し、
上記フルクトース生成微生物は、マンニトールをフルクトースに変換し、且つ当該フルクトースを菌体外に分泌可能な微生物であり、
上記塩化ナトリウム添加工程は、上記培養培地中の上記マンニトールのフルクトースへの変換率が50%以上になったときに行われ、
上記塩化ナトリウムは、上記培養培地における最終濃度が、上記オーランチオキトリウム属微生物が生育可能な濃度で、且つ上記フルクトース生成微生物の生育を阻害する濃度となるように、上記培養培地に添加されることを特徴とする、高付加価値脂質の生産方法。

【請求項2】
上記フルクトース生成微生物は、グルコノバクター属細菌であることを特徴とする、請求項1に記載の高付加価値脂質の生産方法。

【請求項3】
上記塩化ナトリウム添加工程では、上記塩化ナトリウムは、上記培養培地における最終濃度が1~4%(w/v)となるように、上記培養培地に添加されることを特徴とする、請求項2に記載の高付加価値脂質の生産方法。

【請求項4】
上記フルクトース生成微生物に作用する抗生物質を上記培養培地に添加する抗生物質添加工程をさらに包含し、
上記抗生物質添加工程は、上記培養培地中の上記マンニトールのフルクトースへの変換率が50%以上になったときに行われることを特徴とする、請求項1から3の何れか1項に記載の高付加価値脂質の生産方法。

【請求項5】
上記培養工程において、マンニトールと窒素源とを少なくとも含有している培養培地において前培養された、フルクトース生成微生物を培養培地に植菌することを特徴とする、請求項1から4の何れか1項に記載の高付加価値脂質の生産方法。

【請求項6】
上記培養培地は、マンニトールのみを炭素源として含有していることを特徴とする、請求項1から5の何れか1項に記載の高付加価値脂質の生産方法。

【請求項7】
上記培養培地は、褐藻綱藻類抽出物を含有していることを特徴とする、請求項1から6の何れか1項に記載の高付加価値脂質の生産方法。

【請求項8】
上記褐藻綱藻類は、コンブ科藻類であることを特徴とする、請求項7に記載の高付加価値脂質の生産方法。

【請求項9】
上記培養工程が(b)である場合において、
上記塩化ナトリウム添加工程後に、上記オーランチオキトリウム属微生物を上記培養培地に植菌することを特徴とする、請求項1に記載の高付加価値脂質の生産方法。

【請求項10】
上記培養工程が(b)である場合において、
上記フルクトース生成微生物の培養上清に、上記オーランチオキトリウム属微生物を植菌し培養することを特徴とする、請求項1から9の何れか1項に記載の高付加価値脂質の生産方法。

【請求項11】
上記オーランチオキトリウム属微生物は、オーランチオキトリウム(Aurantiochytrium sp. KH105、受領番号:FERM AP-22267)であることを特徴とする、請求項1から10の何れか1項に記載の高付加価値脂質の生産方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開


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