TOP > 国内特許検索 > 核酸中の塩基を変換する方法、及び核酸塩基変換剤

核酸中の塩基を変換する方法、及び核酸塩基変換剤

国内特許コード P150012613
整理番号 S2014-0789-N0
掲載日 2015年11月26日
出願番号 特願2014-073943
公開番号 特開2015-195736
出願日 平成26年3月31日(2014.3.31)
公開日 平成27年11月9日(2015.11.9)
発明者
  • 藤本 健造
  • 坂本 隆
  • 大江 美成子
出願人
  • 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学
発明の名称 核酸中の塩基を変換する方法、及び核酸塩基変換剤
発明の概要 【課題】核酸において一塩基置換する方法を提供する。
【解決手段】イノシンと、光応答性修飾ヌクレオシドが導入された光応答性修飾核酸と、光応答性修飾核酸と相補的な塩基配列を有しイノシンに対応する相補的な位置にシトシン(C)を有する標的核酸とを、ハイブリダイズして二重鎖を形成する工程、形成された二重鎖に対して光照射して、光応答性修飾核酸と標的核酸の間に光架橋を形成する工程、光架橋が形成された二重鎖をインキュベーションして、標的核酸中のシトシン(C)をウラシル(U)へと塩基変換する工程を含む方法。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


分子生物学的の分野において、人為的な遺伝子の点突然変異(一塩基置換)、すなわち、意図した遺伝子の意図した位置で意図した一塩基置換を人為的に生じさせる技術は、長年の夢であり、永らく求められてきていた。



一方、核酸の光反応技術として、5-シアノビニルデオキシウリジンを使用した光連結技術(特許文献1:特許第3753938号、特許文献2:特許第3753942号)、3-ビニルカルバゾール構造を塩基部位に持つ修飾ヌクレオシドを使用した光架橋技術(特許文献3:特許第4814904号、特許文献4:特許第4940311号)がある。

産業上の利用分野


本発明は、核酸中の塩基を変換する方法、及び核酸塩基変換剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
次の式I:
【化1】


(ただし、式I中、
R1は、水素を表し、
R2は、水酸基を表し、
R3は、水素又は水酸基である)
で表されるイノシンが、式IでR1に結合しているOと一体となって形成されたリン酸基によってリン酸ジエステル結合して導入され、次の式II:
【化2】


(ただし、式II中、R11は、シアノ基、アミド基、カルボキシル基、C2~C7のアルコキシカルボニル基、又は水素であり、
R12及びR13は、それぞれ独立に、シアノ基、アミド基、カルボキシル基、C2~C7のアルコキシカルボニル基、又は水素であり、
R4は、水素を表し、
R5は、水酸基を表し、
R6は、水素又は水酸基である)
で表される光応答性修飾ヌクレオシドが、塩基配列中において上記イノシンの3’側に隣接した位置に、式IIでR4に結合しているOと一体となって形成されたリン酸基によってリン酸ジエステル結合して導入された、光応答性修飾核酸と、
上記光応答性修飾核酸と相補的な塩基配列を有し、塩基配列中の上記イノシンに対応する相補的な位置に、核酸塩基としてシトシン(C)を有する、標的核酸とを、
ハイブリダイズして二重鎖を形成する工程、
形成された二重鎖に対して光照射して、光応答性修飾核酸と標的核酸の間に光架橋を形成する工程、
光架橋が形成された二重鎖をインキュベーションして、標的核酸中のシトシン(C)をウラシル(U)へと塩基変換する工程、
を含む、標的核酸中のシトシン(C)をウラシル(U)へと塩基変換する方法。

【請求項2】
光架橋が形成された二重鎖をインキュベーションして、標的核酸中のシトシン(C)をウラシル(U)へと塩基変換する工程、の後に、さらに、
光架橋が形成された二重鎖に対して、光照射して、光架橋を開裂させる工程、
を含む、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
光架橋が形成された二重鎖をインキュベーションして、標的核酸中のシトシン(C)をウラシル(U)へと塩基変換する工程が、
光架橋が形成された二重鎖を、20℃~40℃の範囲の温度でインキュベーションして行われる、請求項1~2のいずれかに記載の方法。

【請求項4】
光架橋が形成された二重鎖をインキュベーションして、標的核酸中のシトシン(C)をウラシル(U)へと塩基変換する工程が、
光架橋が形成された二重鎖を、1時間~10日間の範囲でインキュベーションして行われる、請求項1~3のいずれかに記載の方法。

【請求項5】
光架橋が形成された二重鎖をインキュベーションして、標的核酸中のシトシン(C)をウラシル(U)へと塩基変換する工程が、
光架橋が形成された二重鎖を、pH6.2~7.8の範囲のpHでインキュベーションして行われる、請求項1~4のいずれかに記載の方法。

【請求項6】
形成された二重鎖に対して、光照射して、光応答性修飾核酸と標的核酸の間に光架橋を形成する工程が、
形成された二重鎖に対して、340nm~380nmの範囲の波長を含む光を、光照射して行われる、請求項1~5のいずれかに記載の方法。

【請求項7】
形成された二重鎖に対して、光照射して、光応答性修飾核酸と標的核酸の間に光架橋を形成する工程が、
形成された二重鎖に対して、0.1秒~30秒の範囲で光照射して行われる、請求項1~6のいずれかに記載の方法。

【請求項8】
光架橋が形成された二重鎖に対して、光照射して、光架橋を開裂させる工程が、
形成された二重鎖に対して、300nm~330nmの範囲の波長を含む光を、光照射して行われる、請求項2~7のいずれかに記載の方法。

【請求項9】
光架橋が形成された二重鎖に対して、光照射して、光架橋を開裂させる工程が、
形成された二重鎖に対して、0.1秒~30秒の範囲で光照射して行われる、請求項2~8のいずれかに記載の方法。

【請求項10】
光架橋が形成された二重鎖に対して、光照射して、光架橋を開裂させる工程の後に、さらに、
光架橋が開裂した二重鎖を解離して、シトシン(C)をウラシル(U)へと塩基変換された標的核酸の鎖を得る工程、
を含む、請求項2~9のいずれかに記載の方法。

【請求項11】
請求項1~10のいずれかに記載の方法によって、シトシン(C)をウラシル(U)へと塩基変換された標的核酸を製造する方法。

【請求項12】
次の式I:
【化3】


(ただし、式I中、
R1は、水素を表し、
R2は、水酸基を表し、
R3は、水素又は水酸基である)
で表されるイノシンが、式IでR1に結合しているOと一体となって形成されたリン酸基によってリン酸ジエステル結合して導入され、次の式II:
【化4】


(ただし、式II中、R11は、シアノ基、アミド基、カルボキシル基、C2~C7のアルコキシカルボニル基、又は水素であり、
R12及びR13は、それぞれ独立に、シアノ基、アミド基、カルボキシル基、C2~C7のアルコキシカルボニル基、又は水素であり、
R4は、水素を表し、
R5は、水酸基を表し、
R6は、水素又は水酸基である)
で表される光応答性修飾ヌクレオシドが、塩基配列中において上記イノシンの3’側に隣接した位置に、式IIでR4に結合しているOと一体となって形成されたリン酸基によってリン酸ジエステル結合して導入された、光応答性修飾核酸。

【請求項13】
請求項12に記載の光応答性修飾核酸からなる、核酸塩基変換剤。

【請求項14】
請求項12に記載の光応答性修飾核酸と、
上記光応答性修飾核酸と相補的な塩基配列を有し、塩基配列中の上記イノシンに対応する相補的な位置に、核酸塩基としてシトシン(C)を有する、標的核酸とを、
ハイブリダイズして二重鎖を形成する工程、
形成された二重鎖に対して光照射して、光応答性修飾核酸と標的核酸の間に光架橋を形成する工程、
を含む、光架橋を形成する方法。

【請求項15】
請求項14に記載の方法によって、光架橋が形成された核酸を製造する方法。

【請求項16】
請求項12に記載の光応答性修飾核酸からなる、核酸光架橋剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
※ 上記の特許・技術に関心のある方は、下記問合せ先にご相談下さい。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close