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蛍光標識用プローブ 新技術説明会

国内特許コード P150012623
整理番号 S2014-0528-N0
掲載日 2015年11月26日
出願番号 特願2014-024424
公開番号 特開2015-151349
出願日 平成26年2月12日(2014.2.12)
公開日 平成27年8月24日(2015.8.24)
発明者
  • 小川 美香子
  • 奥 直人
  • 清水 広介
  • 間賀田 泰寛
出願人
  • 国立大学法人浜松医科大学
  • 静岡県公立大学法人
発明の名称 蛍光標識用プローブ 新技術説明会
発明の概要 【課題】本発明は、標的細胞への特異性及び集積性が高く、かつ非標的細胞からの蛍光シグナルが十分に抑制された蛍光標識用プローブを提供することを課題とする。
【解決手段】生体内の標的細胞に蓄積して蛍光を発する蛍光標識用プローブであって、2以上の蛍光物質が互いにリンカーにより連結された分子が内包されたリポソームからなり、前記リンカーが、前記標的細胞内に発現している酵素による切断部位を有するペプチドであり、前記蛍光物質は、自己消光性を有しており、前記リポソームは、ホスファチジルセリンを含有する、又は表面が前記標的細胞の細胞表面に存在する受容体のリガンドにより修飾されていることを特徴とする、蛍光標識用プローブ。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


動脈硬化病変に生じるプラーク(粥状硬化巣)のうち、不安定プラークは、破綻し脳梗塞・心筋梗塞などを引き起こす。したがって、不安定プラークを早期に検出し適切な治療を行うことが重要である。不安定プラークを検出する方法としては、これまでに、超音波検査、CT、MRIなどによる形態学的検出が試みられている。しかしながら、プラークの破綻には、形態的には検出されない分子レベルでの変化が直接的な原因となり得ることから、形態に依存せずに検出できる方法が望まれている。本発明者らはこれまでに、不安定プラークにはマクロファージが多く浸潤していることに着目し、核医学分子イメージング法である[18F]FDG-PETにより、不安定プラークを画像化することに成功した(非特許文献1参照。)。しかし、PETは大がかりな設備を要し、イメージング薬剤を用事合成しなければならない上に、放射線被曝の問題があることなどから、検診などのスクリーニングに用いることは難しい。これに対して、蛍光イメージングは、簡便で低侵襲であるため、リスク患者のスクリーニングに有用である。



また、癌は依然、我が国における死因第一位であり、その対策が急務である。近年、PETやMRI、CTなどによる画像診断技術の進歩に伴い、癌の早期発見が可能になってきた。一方で、早期発見により手術適用になった場合であっても、数年後に再発する症例も少なくない。これは、術中の病巣の取り残しが原因の一つであると考えられる。そこで、取り残しを無くすべく、肉眼では発見が困難な微小癌や周囲正常組織との判別が困難な癌を術中に高感度で描出可能な、蛍光分子イメージングプローブの開発も望まれている。



不安定プラーク中のマクロファージを標識する方法としては、例えば、CTイメージング用試薬であるヨウ素を内包させたポリエチレングリコール(PEG)化リポソームを不安定プラークのマクロファージに取り込ませる方法が報告されている(非特許文献2参照。)。また、システインプロテアーゼのカテプシンBによる切断部位を有するタンパク質(基質)に複数の自己消光性蛍光物質を結合させた標識用分子は、そのままでは自己消光により蛍光を発しないが、マクロファージに取り込まれると、マクロファージ内に存在するカテプシンBにより当該基質が切断されると蛍光を発すること(アクチベータブル)、及び当該標識用分子を用いてマクロファージが集積したプラークを蛍光標識し得ることが報告されている(非特許文献3参照。)。

産業上の利用分野


本発明は、生体内の標的細胞に蓄積して蛍光を発する蛍光標識用プローブであって、標的細胞への特異性及び集積性が高く、かつ非標的細胞からの蛍光シグナルが十分に抑制された蛍光標識用プローブに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
生体内の標的細胞に蓄積して蛍光を発する蛍光標識用プローブであって、
2以上の蛍光物質が互いにリンカーにより連結された分子が内包されたリポソームからなり、
前記リンカーが、前記標的細胞内に発現している酵素による切断部位を有するペプチドであり、
前記蛍光物質は、自己消光性を有しており、
前記リポソームは、ホスファチジルセリンを含有する、又は表面が前記標的細胞の細胞表面に存在する受容体のリガンドにより修飾されていることを特徴とする、蛍光標識用プローブ。

【請求項2】
前記リンカーが、6~20アミノ酸からなるペプチドである、請求項1に記載の蛍光標識用プローブ。

【請求項3】
前記リポソームが、PEG化リポソームである、請求項1又は2に記載の蛍光標識用プローブ。

【請求項4】
前記標的細胞が、マクロファージ又は腫瘍細胞であり、
前記酵素が、カテプシンB又はマトリックスメタロプロテアーゼである、請求項1~3のいずれか一項に記載の蛍光標識用プローブ。

【請求項5】
前記リガンドが、マンノース又はガラクトースである、請求項1~4のいずれか一項に記載の蛍光標識用プローブ。

【請求項6】
前記PEG化リポソームが、ホスファチジルセリンを含有し、かつ表面がマンノースにより修飾されている、請求項3~5のいずれか一項に記載の蛍光標識用プローブ。

【請求項7】
前記PEG化リポソームが、数平均分子量1500~2500g/molのPEGが、リポソームを構成する脂質とPEGの総量当たり3~7mol%付加されており、かつ平均粒子径が200~300nmである、請求項3~6のいずれか一項に記載の蛍光標識用プローブ。

【請求項8】
前記蛍光物質が近赤外蛍光を発する、請求項1~7のいずれか一項に記載の蛍光標識用プローブ。

【請求項9】
前記蛍光物質がインドシアニングリーンである、請求項1~8のいずれか一項に記載の蛍光標識用プローブ。

【請求項10】
動脈硬化不安定プラークの標識に用いられる、請求項1~9のいずれか一項に記載の蛍光標識用プローブ。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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