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動脈硬化症マーカー及びその利用 コモンズ

国内特許コード P150012653
整理番号 NU-615
掲載日 2015年12月1日
出願番号 特願2015-141652
公開番号 特開2017-026329
出願日 平成27年7月15日(2015.7.15)
公開日 平成29年2月2日(2017.2.2)
発明者
  • 内田 浩二
  • 柴田 貴広
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 動脈硬化症マーカー及びその利用 コモンズ
発明の概要 【課題】、新たな動脈硬化症用の診断用マーカーを提供する。
【解決手段】 以下の式(1)で表される構造部分からなる群から選択される1又は2以上の構造部分を有する化合物である、動脈硬化症マーカー。
【化8】



(上記式中、Rは、ペプチド又はタンパク質若しくはその一部を表す。)
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


生体内で活性酸素が過剰に生成されると、脂質やタンパク質などの生体内分子が傷害を受けることで、疾病の発症や進展に繋がることが知られている。このような障害のうち、生体内で生成された親電子性低分子によるタンパク質の非酵素的な修飾は、生体内の状態や病態を反映しており、疾病に対するバイオマーカーとして捉えることができる。



非酵素的な修飾の一例として、血液の体積の約45%を占める赤血球中の主要なタンパク質であるヘモグロビン(Hb)の糖化修飾体として知られているHbA1cある。ヘモグロビンとグルコースとは、ヘモグロビンのアミノ基の窒素が持つ非共有電子対が、非酵素的にグルコースのアルデヒド基の炭素を求核攻撃することにより結合する。こうした結合物のうち、ヘモグロビンの竝スN末端のバリンとグルコースとが結合したものがヘモグロビンA1cである。A1cは、安定で糖化ヘモグロビンの中でも大きな割合を占める。



ヘモグロビンA1cは、このように非酵素的に生成され、ヘモグロビンに対する割合は血中グルコース濃度(血糖状態)に依存するため、しかも、その寿命が約120日と比較的長い。このため、血糖状態をよく反映するものとして、糖尿病のマーカー及び糖尿病治療における血糖コントロールの指標として用いられる。



一方、酸化ストレスや炎症条件下において生成される酸化脂肪酸類は、タンパク質と反応して多種多様な付加体を形成することが知られている。このような付加体を、網羅的に解析する方法が報告されている(非特許文献1)。

産業上の利用分野


本明細書は、動脈硬化症のマーカーとその利用に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下の式(1)で表される構造部分からなる群から選択される1又は2以上の構造部分を有する化合物である、動脈硬化症マーカー。
【化7】


(上記式中、Rは、ペプチド又はタンパク質若しくはその一部を表す。)

【請求項2】
請求項1に記載のマーカーを検出する工程を備える、動脈硬化症の検査方法。

【請求項3】
前記検出工程は、請求項1に記載のマーカーを特異的に結合する抗体を用いて検出する工程である、請求項2に記載の検査方法。

【請求項4】
請求項1に記載のマーカーを検出する試薬である、動脈硬化症の診断剤。

【請求項5】
前記試薬は、請求項1に記載のマーカーを特異的に検出する抗体である、請求項4に記載の診断剤。

【請求項6】
請求項1に記載のマーカーを検出するための手段を含む、動脈硬化症の診断キット。

【請求項7】
診断のためのマーカーのスクリーニング方法であって、
診断対象群に特異的な赤血球に由来するタンパク質に不飽和脂肪酸又はその誘導体が付加した付加体をスクリーニングする工程、
を備える、スクリーニング方法。

【請求項8】
診断のためのマーカーのスクリーニング方法であって、
診断対象群の血液に由来するタンパク質に対する不飽和脂肪酸又はその誘導体の付加体であって、ヒスチジン又はリジンを介した付加体についての液体クロマトグラフィーによる分離情報及び当該付加体についての質量分析法による質量情報を含む第1の付加体情報を取得する工程と、
前記第1のタンパク質付加体情報と、前記診断対象群に対する参照群の血液に由来するタンパク質に対する多価不飽和脂肪酸誘導体の付加体であって、ヒスチジン又はリジンを介した付加体についての液体クロマトグラフィーによる分離情報及び当該付加体についての質量分析法による質量情報を含む第2の付加体情報と、を対比して、前記診断対象群に特異的な付加体に関する第3の付加体情報を取得する工程と、
前記第3の付加体情報を利用して、ヒスチジン又はリジンを介してタンパク質が付加した多価不飽和脂肪酸誘導体を同定する工程と、
を備える、スクリーニング方法。

【請求項9】
酸素毒性による赤血球障害のマーカーのスクリーニング方法である、請求項7又は8に記載のスクリーニング方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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