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タンパク質の保存方法 新技術説明会

国内特許コード P160012729
整理番号 S2014-0725-N0
掲載日 2016年1月27日
出願番号 特願2014-058219
公開番号 特開2015-184030
出願日 平成26年3月20日(2014.3.20)
公開日 平成27年10月22日(2015.10.22)
発明者
  • 武森 信曉
  • 武森 文子
出願人
  • 国立大学法人愛媛大学
発明の名称 タンパク質の保存方法 新技術説明会
発明の概要 【課題】本発明は、タンパク質を固体状態で且つ常温で安定的に保存するための方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るタンパク質の保存方法は、上記タンパク質の存在下、アクリルアミドと特定のジスルフィド化合物との混合物を重合させることにより、上記タンパク質を含むアクリルアミドゲルを調製する工程、および、上記タンパク質を、上記アクリルアミドゲル中で保存する工程を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


酵素などのタンパク質を含む試料を常温で放置すると、細菌や、試料に含まれるプロテアーゼなどにより分解することなどがある。よって、医療診断、食品検査、製薬研究、基礎生命科学研究などの技術分野においては、例えばタンパク質成分の分析に用いる生体試料は、プロテアーゼなどによるタンパク質成分の分解を回避するために、一般的にはプロテアーゼ阻害剤や各種タンパク質変性剤などを添加したのち、0℃以下の低温環境で保存したり輸送したりすることが行われている。



しかし、長期間に及ぶ保存や輸送の際に低温環境を維持することは容易ではなく、僅かな量のタンパク質試料の保存や輸送のためにも多大な費用が必要となる。そこで、常温環境下におけるタンパク質の保存安定性を向上させるための方法が種々開発されている。



例えば非特許文献1では、濾紙上で乾燥させた血液試料につき、質量分析によりタンパク質を解析した例が報告されている。



また、特許文献1には、タンパク質を溶液状で保存するための溶液として、特定のペプチドを含む溶液が開示されている。特許文献2には、タンパク質溶液にグアニジン塩酸塩などを添加してタンパク質の二次構造を変化させることにより、その保存安定性を向上させる方法が開示されている。特許文献3には、試料中にイミノカルボン酸またはその塩を添加してヘムタンパク質の保存安定性を向上させる方法が開示されている。特許文献4には、酵素の安定化剤として、3個以上の単糖が結合したオリゴ糖が開示されている。特許文献5には、タンパク質を粘土鉱物組成物に吸着させることを特徴とするタンパク質の保存方法または搬送方法が開示されている。



しかし上記技術では、タンパク質溶液に安定化剤が添加されており、未知のタンパク質の場合、かかる安定化剤がタンパク質の分析の妨げになるおそれがある。また、タンパク質溶液をプラスチックチューブに入れて長期間保存しておくと、タンパク質がプラスチックチューブの表面に不可逆的に付着してしまう現象が見られる。

産業上の利用分野


本発明は、常温でもタンパク質を安定的に保存するための方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
タンパク質を保存するための方法であって、
上記タンパク質の存在下、アクリルアミドと下記式(I)で表されるジスルフィド化合物との混合物を重合させることにより、上記タンパク質を含むアクリルアミドゲルを調製する工程、
【化1】


[式中、R1とR2はそれぞれ独立して水素原子またはC1-6アルキル基を示し、X1とX2はそれぞれ独立して酸素原子または窒素原子を示し、Y1とY2はそれぞれ独立してC1-6アルキレン基を示す]
および、上記タンパク質を、上記アクリルアミドゲル中で保存する工程を含むことを特徴とする方法。

【請求項2】
さらに、上記アクリルアミドゲルを上記保存工程前に脱水する工程を含む請求項1に記載の方法。

【請求項3】
上記タンパク質を常温で保存する請求項1または2に記載の方法。

【請求項4】
上記タンパク質を保存しつつ移動させる請求項3に記載の方法。

【請求項5】
さらに、上記アクリルアミドゲルを還元処理することにより可溶化し、上記タンパク質を上記アクリルアミドゲルから取り出す工程を含む請求項1~4のいずれかに記載の方法。

【請求項6】
水混和性有機溶媒を用いて上記アクリルアミドゲルを脱水する請求項1~5のいずれかに記載の方法。

【請求項7】
上記タンパク質が質量分析に付されるべきものである請求項1~6に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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