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細胞結合性の組成物とその利用

国内特許コード P160012756
整理番号 S2014-0867-N0
掲載日 2016年2月5日
出願番号 特願2014-102882
公開番号 特開2015-219108
出願日 平成26年5月16日(2014.5.16)
公開日 平成27年12月7日(2015.12.7)
発明者
  • 若尾 雅広
  • 隅田 泰生
出願人
  • 国立大学法人 鹿児島大学
  • 株式会社スディックスバイオテック
発明の名称 細胞結合性の組成物とその利用
発明の概要 【課題】細胞の糖鎖結合性を評価できる糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子を利用して、培養細胞などの品質や細胞状態を判別できる手法を提供する。
【解決手段】生体内に存在する糖鎖構造を含有する糖鎖と主鎖に炭化水素鎖を有するリンカー化合物から糖鎖リガンド複合体を調製し、調製した糖鎖リガンド複合体と所定のコア/シェル構造を備える蛍光性ナノ粒子から得られた糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子を用いて、細胞に対する糖鎖結合性を評価し、細胞の状態を判別する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


培養細胞などの細胞の品質管理は、iPS細胞やES細胞などを用いた再生医療や、動物細胞株を用いた抗体、ワクチン開発が進展するにしたがい重要な課題となっている。



一般に、細胞の品質管理には、細胞種特異的な表面タンパク質の検査やmRNAなどの遺伝子解析が用いられる(非特許文献1、2)。しかしながら、細胞接着や組織形成などの細胞間認識においては、タンパク質-糖鎖相互作用や糖鎖-糖鎖相互作用も重要な因子となるため、細胞表層に特異的に発現する糖鎖の解析や、細胞特異的な糖鎖結合性の解析も必須の課題となっており、mRNAやタンパク質に次ぐ、細胞の品質管理に利用できる糖鎖マーカーの探索が求められている。近年、細胞表層の糖鎖の解析法として、糖鎖結合性タンパク質(レクチン)をアレイ化したレクチンアレイを用いた方法が開発されており、iPS細胞やES細胞の表層に発現している糖鎖の解析ならびに細胞品質管理に向けた研究が行われている(非特許文献3、特許文献1)。しかしながら、これらの機器類は非常に高価であり汎用性に乏しく、その普及は限られている。また細胞の糖鎖結合性については評価できない。



また、細胞に対する糖鎖結合性の評価には、磁気微粒子で標識した糖鎖の開発も進められているが(非特許文献4)、この方法でも検査に高価な磁気イメージング(MRI)装置が必要であるため汎用性が限られている。



一方、発明者らは、これまでに、均一な粒径、高い水分散性および発光性を有し、かつ、粒子表面に糖鎖が固定化された糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子を開発している(特許文献2、非特許文献5、6)。



また、糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子を用いて、糖鎖-タンパク質相互作用解析や細胞イメージング解析への応用を行っている。



さらに、発明者らは、上記糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子の調製に用いうる蛍光性リンカー化合物についても独自に開発している(非特許文献7)。

産業上の利用分野


本発明は、生体内に存在する糖鎖構造を固定化した蛍光性ナノ粒子およびその利用に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
生体内糖鎖構造由来の糖鎖を含有する1種または2種以上の糖鎖と、主鎖に炭化水素鎖または炭化水素誘導鎖を備えた1種または2種以上のリンカー化合物とからなり、上記リンカー化合物の主鎖が、その一端に上記糖鎖と結合したアミノ基を有し、その他端に硫黄原子を含む炭化水素構造を備えている糖鎖リガンド複合体と、
第一および第二の金属成分からなる粒子コアが第一および第三の金属成分からなる層によって被覆された蛍光性ナノ粒子と、を含有し、
上記炭化水素構造が上記層に固定化されてなることを特徴とする、糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子。

【請求項2】
上記生体内糖鎖構造由来の糖鎖を含有する1種または2種以上の糖鎖が、以下の化学式1、14~16に示す糖鎖から選ばれることを特徴とする請求項2に記載の糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子。

【請求項3】
アミノ化されたオリゴエチレングリコールと、主鎖に炭化水素鎖または炭化水素誘導鎖を備えたリンカー化合物と、からなり、上記リンカー化合物の主鎖が、その一端に上記アミノ化されたオリゴエチレングリコールと結合したカルボキシル基を有し、その他端に硫黄原子を含む炭化水素構造を備えている複合体、をさらに含有し、
上記炭化水素構造が上記層に固定化されてなることを特徴とする、請求項1から2の何れか1項に記載の糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子。

【請求項4】
上記第一の金属成分が、カドミウム、亜鉛、銀、インジウムおよび硫黄からなる群より選ばれることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子。

【請求項5】
上記第二の金属成分が、テルルおよび硫黄からなる群より選ばれることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子。

【請求項6】
上記第三の金属成分が、カドミウム、硫黄および亜鉛からなる群より選ばれることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子。

【請求項7】
請求項1から6の何れか1項に記載の糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子と、細胞とを混和することによって、上記糖鎖固定化蛍光性ナノ粒子に固定化された、生体内の糖鎖構造を含有する糖鎖と、細胞とを反応させる工程を含むことを特徴とする、細胞の糖鎖結合性を評価する方法。
国際特許分類(IPC)
出願権利状態 公開
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