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近赤外蛍光を発する医療品、および医療品の使用状況確認装置

国内特許コード P160012766
整理番号 (S2012-0712-N0,S2012-0713-N0)
掲載日 2016年2月10日
出願番号 特願2014-518680
登録番号 特許第5958922号
出願日 平成25年5月28日(2013.5.28)
登録日 平成28年7月1日(2016.7.1)
国際出願番号 JP2013064764
国際公開番号 WO2013180127
国際出願日 平成25年5月28日(2013.5.28)
国際公開日 平成25年12月5日(2013.12.5)
優先権データ
  • 特願2012-125710 (2012.6.1) JP
  • 特願2012-125712 (2012.6.1) JP
発明者
  • 佐藤 隆幸
出願人
  • 国立大学法人高知大学
  • DIC株式会社
発明の名称 近赤外蛍光を発する医療品、および医療品の使用状況確認装置
発明の概要 【課題】医療品の破損状況や医療品の存否といった、医療品の使用状況を確実に確認できるようにする。
【解決手段】医療品80は、励起光が照射されることによって近赤外蛍光を発する発光剤を表面に含む発光可能なセプタム83(構成部材)を備えている。セプタムにおける一部が破損にともなってコア83a(分離片)として分離された場合にも、発光剤がコアの表面にも含まれる。医療品の使用状況確認装置10は、上記の近赤外蛍光を発する医療品と、発光剤を励起させる励起光を医療品に向けて照射する照射部130と、励起光を遮断するとともに発光剤が発する近赤外蛍光を透過させる光学フィルター140と、光学フィルターを透過した近赤外蛍光を受光するカメラ150(撮像部)と、カメラによって撮影した画像を表示するモニター160(表示部)と、を有する。モニターには、セプタムの近赤外蛍光に基づく画像が表示され、セプタムに破損が生じた場合にはコアの近赤外蛍光に基づく画像が表示される。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


血管内に薬剤を注入するために皮膚の下に埋め込まれた皮下埋め込み型ポートや、輸液製剤などが入れられた密封容器は、その構成部材として、注射針が挿通されるセプタムが用いられている。セプタムは、シリコーンゴムから形成され、密閉性を高めるために圧縮力を受けるようにポートのハウジングなどに取り付けられている。注射針をセプタムに穿刺するとき、注射針のヒール部によってセプタムの一部が削り取られることがある。削り取られた分離片は「コア」と指称され、注射針の穿刺によってコアが生じる現象は「コアリング」と称される。コアが薬剤とともに血管内に入ることがないようにするため、コアリングのような破損状況を、医療品の使用状況として確認したいという要請がある。



また、外科手術においては、縫合針、縫合糸、ガーゼなどの布状消耗品、あるいは脱脂綿などの不織布状消耗品が多量に使用されている。これら医療品が体内に遺残されることがないようにするため、術野内に医療品が存在するか否かを、医療品の使用状況として確認したいという要請がある。



特許文献1には、RFID(Radio Frequency IDentification)タグを医療品に取り付けておき、手術後などに医療品をスキャンし、RFIDタグをタグに記録された情報を読み出して、医療品の種類や位置などを確認する技術が開示されている。



ところで、医療分野において、標識目的あるいは視認性を向上させる目的のために、蛍光材料のコーティングを施す技術が知られている(特許文献2を参照)。また、近赤外線が皮膚を透過し、赤血球ヘモグロビンに吸収される原理を応用して、血管を可視化する技術が知られている(特許文献3を参照)。

産業上の利用分野


本発明は、近赤外蛍光を発する医療品、および医療品の使用状況確認装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
波長が600nm~1400nmの近赤外励起光が照射されることによって近赤外蛍光を発する発光剤を表面に含む発光可能な構成部材を少なくとも1つ備え、前記構成部材における一部が破損にともなって分離片として前記構成部材から分離された場合にも前記発光剤が前記分離片の表面にも含まれてなり、
前記構成部材が、皮下埋め込み型ポートや密封容器において用いられ針が挿通されるセプタム、または、留置針における硬質の内針が挿通される軟質の外針である、近赤外蛍光を発する医療品。

【請求項2】
前記構成部材は、前記発光剤が表面に塗布され、または前記発光剤が練り込まれた材料から形成されてなる、請求項1に記載の近赤外蛍光を発する医療品。

【請求項3】
波長が600nm~1400nmの近赤外励起光が照射されることによって近赤外蛍光を発する発光剤を表面に含む発光可能な構成部材を少なくとも1つ備え、前記構成部材における一部が破損にともなって分離片として前記構成部材から分離された場合にも前記発光剤が前記分離片の表面にも含まれる医療品と、
前記発光剤を励起させる前記近赤外励起光を出射する光源を備え、生体外から前記構成部材に向けて前記光源から出射された前記近赤外励起光を照射する照射部と、
前記近赤外励起光を遮断するとともに前記発光剤が発し生体外に達する近赤外蛍光を透過させる光学フィルターと、
前記光学フィルターを透過した近赤外蛍光を受光する撮像部と、
前記撮像部によって撮影した画像を表示する表示部と、を有し、
前記構成部材の近赤外蛍光に基づく画像が前記表示部に表示されるとともに、前記構成部材に破損が生じた場合に前記分離片の近赤外蛍光に基づく画像が前記表示部に表示されてなり、
さらに、近赤外蛍光に基づく画像において第1の発光領域と前記第1の発光領域よりも面積が小さい第2の発光領域とを検出した場合に、前記構成部材に破損が生じたことを報知する制御部を有する、医療品の使用状況確認装置。

【請求項4】
前記構成部材は、皮下埋め込み型ポートや密封容器において用いられ針が挿通されるセプタム、または、留置針における硬質の内針が挿通される軟質の外針である、請求項3に記載の医療品の使用状況確認装置。

【請求項5】
前記構成部材は、前記発光剤が表面に塗布され、または前記発光剤が練り込まれた材料から形成されてなる、請求項3または請求項4に記載の医療品の使用状況確認装置。

【請求項6】
波長が600nm~1400nmの近赤外励起光が照射されることによって近赤外蛍光を発する発光剤を表面に含む発光可能な医療品であって、
前記発光剤を表面に塗布した発光可能な縫合針、前記発光剤を樹脂素材に混練した合成糸から形成した発光可能な縫合糸、前記合成糸を織り込んだ発光可能な布状消耗品、前記合成糸を織り込むことなく含んだ発光可能な不織布状消耗品、発光剤を表面に含むハサミ、または発光剤を表面に含むピンセットである、近赤外蛍光を発する医療品。

【請求項7】
波長が600nm~1400nmの近赤外励起光が照射されることによって近赤外蛍光を発する発光剤を表面に含む発光可能な医療品と、
前記発光剤を励起させる前記近赤外励起光を出射する光源を備え、生体外から前記医療品の存否を確認する術野に向けて前記光源から出射された前記近赤外励起光を照射する照射部と、
前記近赤外励起光を遮断するとともに前記発光剤が発し生体外に達する近赤外蛍光を透過させる光学フィルターと、
前記光学フィルターを透過した近赤外蛍光を受光する撮像部と、
前記撮像部によって撮影した画像を表示する表示部と、を有し、
前記術野内に前記医療品が存在する場合に、前記医療品の近赤外蛍光に基づく画像が前記表示部に表示されてなり、
さらに、近赤外蛍光に基づく画像を検出した場合に、前記術野内に前記医療品が存在することを報知する制御部を有する、医療品の使用状況確認装置。

【請求項8】
前記医療品が、前記発光剤を表面に塗布した発光可能な縫合針、前記発光剤を樹脂素材に混練した合成糸から形成した発光可能な縫合糸、前記合成糸を織り込んだ発光可能な布状消耗品、前記合成糸を織り込むことなく含んだ発光可能な不織布状消耗品、発光剤を表面に含むハサミ、または発光剤を表面に含むピンセットである、請求項7に記載の医療品の使用状況確認装置。
国際特許分類(IPC)
画像

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出願権利状態 登録
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