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吸引装置

国内特許コード P160012884
整理番号 S2014-1225-N0
掲載日 2016年3月29日
出願番号 特願2014-146471
公開番号 特開2016-022026
出願日 平成26年7月17日(2014.7.17)
公開日 平成28年2月8日(2016.2.8)
発明者
  • 横山 雅好
  • 岩本 幸治
  • 政岡 孝
出願人
  • 国立大学法人愛媛大学
発明の名称 吸引装置
発明の概要 【課題】気体とともに腹腔内の液体を吸引しても、腹腔内のガスの量の変動を抑えることができる吸引装置を提供する。
【解決手段】腹腔内の気体および/または液体を吸引する装置であって、腹腔内に挿入される吸引手段2と、吸引手段2と連通され吸引手段2内に腹腔内よりも低い圧力を発生させうる差圧発生手段6と、差圧発生手段6と吸引手段2との間に設けられる気液分離手段5と、気液分離手段5によって分離された気体を腹腔内に戻す気体返送手段7と、を備えている。気体とともに液体を腹腔内から吸引しても、腹腔内の気体の量をほぼ同量に維持することができる。しかも、腹腔内から吸引した気体を再利用できるので、施術の際に使用する気体の量を少なくすることもできる。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


近年、低侵襲の手術として、腹腔鏡手術が広く行われている。腹腔鏡手術では、患者の体に複数の穴を形成し、その穴から腹腔内に手術部位を視認するための内視鏡やメスや鉗子などの器具を挿入する。そして、内視鏡によって手術部位を確認しながら、器具によって施術を実施する。そして、この腹腔鏡手術では、患者の体には複数の穴しか形成されておらず、腹腔内はほぼ閉鎖された空間となっている。このため内視鏡の視野や施術のための空間を確保するために、腹腔内には炭酸ガスが供給され、この炭酸ガスによって腹腔を膨らませている。



ところで、電気メスなどによる施術では、通電によって患部が焼切られるので、患部の切創と止血を同時に行うことができるようになっている。かかる、電気メスなどによって患部が焼切られた際には、煙が発生する。すると、開腹手術と異なり、腹腔鏡手術では、腹腔内に煙が閉じ込められてしまい、術野が見えなくなってしまう状況が生じる。このような状況になった場合には、吸引器具によって腹腔内の空気(炭酸ガス)とともに煙を吸引することによって、術野を見えるようにすることが行われる。



しかるに、吸引器具によって腹腔内の空気(炭酸ガス)とともに煙を吸引すると、腹腔内の炭酸ガスが減少して、腹腔が萎んでしまう状態となる。つまり、内視鏡の視野や術野が確保できなくなってしまう。術野を確保するためには、炭酸ガスを追加供給して、腹腔を再び膨らませなければならない。このように、吸引と炭酸ガスの供給を交互に調整することによって、腹腔鏡の手術は行われている。



しかし、吸引と炭酸ガスの供給の操作を施術者が行った場合、施術者は常に腹腔内に供給する炭酸ガスの量を意識しながら施術をしなければならないので、施術者の負担が大きい。また、腹腔が萎んでから再び膨らむまでにタイムラグが生じるため、施術の効率が低下し、施術時間が長くなってしまい、患者および施術者の負担が大きくなる。
そこで、腹腔内の空気が吸引された場合に、自動で炭酸ガスを腹腔に供給して、腹腔の萎みを抑える技術が開発されている(例えば、特許文献1、2)。



これらの特許文献では、吸引された炭酸ガスの流量を測定しその流量に基づいて供給する炭酸ガスの流量を調整したりすることによって、腹腔内の炭酸ガスの量が大きく変動しないように制御している。これらの技術を採用すれば、施術者が腹腔に供給する炭酸ガスの量を意識することなく施術できるので、施術者の負担を軽減することができる。しかも、施術者が供給する炭酸ガスの量を制御するよりもレスポンスよく炭酸ガスを供給できるので、腹腔の萎みや膨みを抑えることができ、施術の効率も向上する。

産業上の利用分野


本発明は、吸引装置に関する。さらに詳しくは、腹腔鏡による手術において、腹腔内の液体を吸引除去するための吸引装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
腹腔内の気体および/または液体を吸引する装置であって、
腹腔内に挿入される吸引手段と、
吸引手段と連通され吸引手段内に腹腔内よりも低い圧力を発生させうる差圧発生手段と、
該差圧発生手段と吸引手段との間に設けられる気液分離手段と、
該気液分離手段によって分離された気体を腹腔内に戻す気体返送手段と、を備えている
ことを特徴とする吸引装置。

【請求項2】
気体および/または液体を吸引する装置であって、
気体および/または液体を吸引する吸引手段と、
吸引手段と連通され吸引手段内に外部よりも低い圧力を発生させうる差圧発生手段と、
該差圧発生手段と吸引手段との間に設けられる気液分離手段と、
該気液分離手段によって分離された気体を排出する気体返送手段と、を備えている
ことを特徴とする吸引装置。

【請求項3】
前記差圧発生手段が、
気体を吸引する吸引口と、吸引した気体を排出する排出口と、を備えており、
該排出口が、
前記気体返送手段に連通されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の吸引装置。

【請求項4】
前記吸引手段が、
中空な筒状の吸引部を備えており、
該吸引部は、
先端に開口を有しており、
側面に連通孔が形成されている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の吸引装置。

【請求項5】
前記気体分離手段は、
前記吸引手段において気体および/または液体が流れる流路の断面積よりも大きい断面積を有する分離空間を備えており、
前記差圧発生手段において気体を吸引する吸引口が、前記気体分離手段の分離空間の上部に連通されている
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の吸引装置。

国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014146471thum.jpg
出願権利状態 公開
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