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デザイン決定支援システム UPDATE コモンズ

国内特許コード P160012904
整理番号 GI-H27-38
掲載日 2016年4月15日
出願番号 特願2016-041594
公開番号 特開2017-157110
出願日 平成28年3月3日(2016.3.3)
公開日 平成29年9月7日(2017.9.7)
発明者
  • 加藤 邦人
  • 寺田 和憲
  • 卷口 明弘
  • 高橋 和之
出願人
  • 国立大学法人岐阜大学
発明の名称 デザイン決定支援システム UPDATE コモンズ
発明の概要 【課題】特定の物品に関して顧客が有するイメージ・嗜好を抽出し、該物品の形状等を新たな製品の仕様に反映させて、最終仕様を決定する支援システムであり、特に対象商品に対する類似品(或いは代替品)または擬似製品の最適デザインを決定する、デザイン決定支援システムを提案すること。
【解決手段】対象物の特徴点を検出して、対象物を表示するシステムであって、複数の対象物の画像を取得するステップ、前記各画像の特徴量を抽出するステップ、前記特徴量に対して主成分分析による次元圧縮を行い、得られる固有値のうち、上位から2個又は3個の固有値を選択するステップ、前記対象物を各固有値に対応する固有ベクトルと任意定数との関係式としてそれぞれの式に表すステップ、前記固有値が2個の場合には前記任意定数をそれぞれx軸、y軸として対象物の特徴を二次元上に表し、前記固有値が3個の場合には前記任意定数をそれぞれx軸、y軸、z軸として対象物の特徴を三次元上に表すことを特徴とするデザイン決定支援システム。
【選択図】図16
従来技術、競合技術の概要


製造業においては次々と新たな製品を世の中に提供していかなければ、企業として存続し続けることは困難である。近年は特に製品寿命が短命化する傾向にあり、新製品の開発スピードが強く求められている。一方、顧客の要望は多様化しており、同等の機能・性能を有する製品群の中では、他社製品との差別化(いわゆる販売力)の点で、製品のデザインは極めて重要な地位を占めている。



製品のデザイン決定プロセスとしては、例えば予め準備された多様なデザインを顧客に提示することで、顧客が自分の要望に適合する製品を選択し、その結果を元に製造業者側が製品デザインを決定するという方法がある。被服等商品では良く用いられる方法である。この方法では、製造業者側で適当にデザインの選択肢をコントロールすることによって迅速に対応することができる反面、顧客にとっては選択の幅が制限されるため、十分な満足感が得られるとは限らないという問題がある。



また、製造業者が顧客の要望を聞き、それをもとに設計者が基本的な構造設計を行い、その結果をもとに、さらにデザイナーが複数のスケッチを描いて、再度顧客に提案し、最終的なデザインにする方法がある。量産品である場合に良く採用されるプロセスである。この方法では初期段階で顧客の要望が取り入れられているので、顧客満足度は高められるが、小ロットで製造販売される製品の場合には工数の点で必ずしも向いていない。



具体的な提案としては、大空間構造物のデザイン形状を決定するに際して、初期設計時における大空間構造物の形状を容易に、且つ変更自在に形状解析して表示することができる大空間構造物のデザイン形状決定方法に係わるもの(特許文献1)がある。この発明によれば、表示装置に表示されるイメージしたデザイン形状の基礎となる初期形状に対して各種の解析パラメータを設定して形状解析し、デザイン形状を表示することができる。任意の初期形状を入力して解析パラメータを任意に変更自在に設定することにより、大空間構造物の種々のデザイン形状をリアルタイムで表示することができるので、自由度の大きい大空間構造のデザイン形状を容易に短時間で決定することができるというものである。



前記大空間構造物として住宅建物における外装デザインの決定方法(特許文献2)などが提案されている。この方法によれば、住宅建物の外周面に、板壁材と外壁材とを設けることによって、異なった複数種類の外装デザインを設定することができる。そして、これらの複数種類の外装デザインの中から、顧客が外装デザインを選択できるようにしているので、住宅建物の形状、敷地環境、予算などに応じて、顧客のイメージに合った外装デザインを提供することができる。



さらに、顧客の要求を満たすデザイン仕様を対話形式で多種多様なデザイン仕様のなかから、正確かつ迅速に選択・決定するデザイン仕様決定支援システム(特許文献3)も提案されている。この提案によれば、ディスプレイに順次表示されるイメージ画像の選択に基づいて顧客の要求を分析し、該分析結果にもとづいて前記分析結果に合致するデザイン画像をディスプレイに表示し、顧客の要求に最も合致するデザイン画像を決定することができるので、顧客の要求を満たすデザイン仕様を対話形式で多種多様なデザイン仕様のなかから、リアルタイムで正確かつ簡単な操作で選択・決定することができる。



また、コンテンツを閲覧したユーザが想起する感情に応じたデザインを決定するという方法(特許文献4)がある。コンテンツの見出し表示などのデザインを、感情表現として利用すれば、ユーザは一見してコンテンツの内容がどのようなものであるかを判断することができるので、ユーザにとっての利便性が向上し、コンテンツ等を掲載したサイトを運営するサービス提供者側にとっても、ユーザを自らのサイトにより惹きつけ易くなるというメリットがある。



さらには、フェイシャルマスクのカスタムデザインのためにサイジング情報を決定するシステム(特許文献5)がある。このシステムでは、人の顔とマスクとの接触点を幾つか含む像を人の顔に投影して、像の寸法・位置・向きなどを変化させ、マスクデザインを決定するものである。



前記従来技術については、いずれも顧客の意見を製品デザインに反映させる点で共通する。ところで、一般の製品はそれが販売開始後にある程度の期間継続的に消費者に受け入れられることにより、一般消費者が「この商品の形状は?」と問われれば、特定の形状をイメージすることがある。このような形状を具体的に表現ないし提示することは、前記イメージがあくまで頭の中で想起する形状なので、非常に困難である。



一方、模造品・代替品を製造する事業者(例えば、模型自動車、ぬいぐるみ、キャラクターグッズ、天然食品等の代替食品、食品玩具等の製造者)にとっては、「顧客の声」として或いは「製品デザイン決定の根拠」として、一般消費者の嗜好を具現化した前記形状(デザイン)に関する情報は貴重であるが、前記従来技術ではこれまで提案されていない。

産業上の利用分野


本発明は、特定の既存品に関する顧客の嗜好を抽出し、該製品の形状・模様・色彩などを新たな製品仕様に反映させて、最終仕様を決定する支援システムであり、特に類似品(或いは代替品)または擬似製品の最適デザインを決定するデザイン決定支援システムに関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
対象物の特徴点を検出して、対象物を表示するシステムであって、
複数の対象物の画像を取得するステップ、
前記各画像の特徴量を抽出するステップ、
前記特徴量に対して主成分分析による次元圧縮を行い、得られる固有値のうち、上位から2個又は3個の固有値を選択するステップ、
前記対象物を各固有値に対応する固有ベクトルと任意定数との関係式としてそれぞれの式に表すステップ、
前記固有値が2個の場合には前記任意定数をそれぞれx軸、y軸として対象物の特徴を二次元上に表し、
前記固有値が3個の場合には前記任意定数をそれぞれx軸、y軸、z軸として対象物の特徴を三次元上に表すこと、
を特徴とするデザイン決定支援システム。

【請求項2】
前記特徴量抽出ステップが、
各画像の輪郭線を抽出し、輪郭線の長さをt個に分割した点を特徴点とし、特徴点の座標系列を2t次元の特徴ベクトルとするステップであることを特徴とする請求項1に記載のデザイン決定支援システム。

【請求項3】
前記関係式として表すステップが、
前記固有値に対する固有ベクトルに任意定数を乗算し、前記各座標の平均ベクトルと加算することにより対象物の特定の形状をそれぞれの式として表すステップであることを特徴とする請求項2に記載のデザイン決定支援システム。

【請求項4】
さらに、前記複数の画像データの輪郭線を抽出し、各輪郭線の長さが平均になるように対象物の画像の大きさを調整すると共に、各画像の中で対象物の特定の部位が一定の位置関係になるように向きを揃えて正規化するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のデザイン決定支援システム。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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