TOP > 国内特許検索 > 重粒子線治療用増感剤、及びそれを用いた重粒子線治療法

重粒子線治療用増感剤、及びそれを用いた重粒子線治療法 コモンズ

国内特許コード P160012940
整理番号 FU601
掲載日 2016年4月19日
出願番号 特願2014-226511
公開番号 特開2016-088895
出願日 平成26年11月6日(2014.11.6)
公開日 平成28年5月23日(2016.5.23)
発明者
  • 三好 憲雄
  • アレキサンダー エー. シティル
  • バレリー エヌ.カリニン
  • バレンティーナ エー.オルシェフスカヤ
  • アンドレイ ブイ.ツァイツェフ
出願人
  • 国立大学法人福井大学
発明の名称 重粒子線治療用増感剤、及びそれを用いた重粒子線治療法 コモンズ
発明の概要 【課題】 重粒子線治療法による癌治癒率の改善が可能な重粒子線治療用増感剤、及びその放射線増感剤を用いることで悪性腫瘍の死滅効果を格段に向上することが可能な新規の重粒子線治療法を提供すること。
【解決手段】 腫瘍組織に炭素イオン線を照射する前に投与する重粒子線治療用増感剤として、ホウ素化合物を結合したフッ素化ポルフィリノイドまたはその金属錯体を含有する物質を使用することにより重粒子線治療の治療効果を改善した。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


近年、悪性腫瘍の治療法として、外科手術や抗ガン化学療法よりも身体への負担が小さい放射線療法の研究が進められている。その中でも、粒子加速器で加速させた炭素原子核を悪性腫瘍に照射する重粒子線治療法は、X線照射よりも正常細胞が受けるダメージが小さいことから副作用の少ない治療法として有望視されている。



しかしながら、重粒子線治療の分野においては、重粒子線治療装置の改良は進んでいるものの(例えば、特許文献1,2参照)、重粒子線に対して高い増感作用を示す放射線増感剤については、国内外の大学や医療機関、研究機関等で様々な薬剤の併用が試みられているものの、未だに顕著な抗腫瘍効果を示す物質の報告は受けていない。



また近年においては、陽子線治療装置の導入も国内で精力的に進められているが、装置コストやランニングコストの面では陽子線照射の方が有利であるものの、陽子線治療は粒子線の持つエネルギーが大きい重粒子線照射と比較して治療効果が今一つ優れないという問題も指摘されている。そのため、重粒子線治療への期待は大きい。



また、本件発明者は、以前にPDT(光線力学療法)、BNCT(ホウ素中性子補足療法)及び陽子線治療に有効な増感剤として、カゴ状ボラン化合物が結合されたフッ素化ポルフィリンを発見し特許出願を行っているが(特許文献3~5参照)、当該物質についての重粒子線治療における有効性については未だ確認されていなかった。

産業上の利用分野


本発明は、放射線療法の一種である重粒子線治療による悪性腫瘍(癌細胞)の死滅効果を向上できる重粒子線治療用増感剤、及びその放射線増感剤を用いた新規の重粒子線治療法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
ホウ素化合物を結合したフッ素化ポルフィリノイドまたはその金属錯体を含有する増感剤であって、腫瘍組織に炭素イオン線を照射する前に投与されることを特徴とする重粒子線治療用増感剤。

【請求項2】
1分子中に存在するホウ素原子の数が40個以上であることを特徴とする請求項1記載の重粒子線治療用増感剤。

【請求項3】
1分子中に存在する水素原子の数が40個以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の重粒子線治療用増感剤。

【請求項4】
1分子中に存在するフッ素原子の数が16個であることを特徴とする請求項1~3の何れか一つに記載の重粒子線治療用増感剤。

【請求項5】
カゴ状ボラン化合物を結合したポルフィリノイドまたはその金属錯体を含有していることを特徴とする請求項1~4の何れか一つに記載の重粒子線治療用増感剤。

【請求項6】
下記化学式で表されるフッ素化ポルフィリンまたはその金属錯体を含有していることを特徴とする請求項5記載の重粒子線治療用増感剤。
【化1】


(左側の構造式中のM及びRは、右側の[a]~[h]の何れかの組み合わせをとる。)

【請求項7】
下記化学式で表されるフッ素化ポルフィリンを含有していることを特徴とする請求項6記載の重粒子線治療用増感剤。
【化2】


(左側の構造式中のM及びRは、右側の[c]の組み合わせをとる。)

【請求項8】
悪性腫瘍に侵されたヒト以外の哺乳動物の治療方法であって、ホウ素化合物が結合したフッ素化ポルフィリノイドまたはその金属錯体を含有する増感剤を投与した後、増感剤が蓄積された腫瘍組織に炭素イオン線を照射して治療を行うことを特徴とする重粒子線治療用増感剤を用いた重粒子線治療法。

【請求項9】
下記化学式で表されるフッ素化ポルフィリンまたはその金属錯体を含有する増感剤を投与することを特徴とする請求項8記載の重粒子線治療用増感剤を用いた重粒子線治療法。
【化1】


(左側の構造式中のM及びRは、右側の[a]~[h]の何れかの組み合わせをとる。)

【請求項10】
下記化学式で表されるフッ素化ポルフィリンを含有する増感剤を投与することを特徴とする請求項9記載の重粒子線治療用増感剤を用いた重粒子治療法。
【化2】


(左側の構造式中のM及びRは、右側の[c]の組み合わせをとる。)
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2014226511thum.jpg
出願権利状態 公開
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記までご連絡ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close