TOP > 国内特許検索 > 割竹の接合部構造及び同接合部構造を利用した枠体の補強構造並びにこれを利用した構造体

割竹の接合部構造及び同接合部構造を利用した枠体の補強構造並びにこれを利用した構造体 UPDATE コモンズ

国内特許コード P160012990
整理番号 2015-11
掲載日 2016年5月23日
出願番号 特願2016-067377
公開番号 特開2017-179833
出願日 平成28年3月30日(2016.3.30)
公開日 平成29年10月5日(2017.10.5)
発明者
  • 白鳥 武
  • 後藤 弘行
出願人
  • 学校法人常翔学園
発明の名称 割竹の接合部構造及び同接合部構造を利用した枠体の補強構造並びにこれを利用した構造体 UPDATE コモンズ
発明の概要 【課題】本発明は、割竹の撓み及びその高い引張り強度を活用し、接着剤を用いずに簡便に製作できる割竹の接合部構造を提供する。
【解決手段】本発明に係る割竹10の接合部構造80は、基材22に装着される支持部30と、支持部との間で割竹を挟み込む押え部40と、押え部を支持部に固定する固定具50と、を具え、割竹は、外皮側が凸部、内皮側が凹部となるように湾曲した曲部12と、曲部を挟んで延びる第1杆部15と第2杆部16を有しており、支持部は、下り傾斜した第1支持面33と、上り傾斜した第2支持面36によって略くの字状に凹形成される支持面を有し、押え部は、第1支持面と略平行な第1押え面42と、第2支持面と略平行な第2押え面43によって略くの字状に凸形成される押え面を有し、割竹は、第1杆部の外皮側が第1支持面、内皮側が第1押え面と当接し、第2杆部の外皮側第2支持面、内皮側が第2押え面に当接して配置されている。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要


古くから木材や竹が建築物の構造材として使用されている。木材は成長が遅く、その成長過程で枝打ちなどの手入れが必要である。また、希少種や成長の遅い木材の伐採は森林破壊に繋がる虞もある。そこで、世界的な環境配慮に対する意識の向上に伴い、成長が早く、日本のみならず特にアジア圏内で大量に自生する自然素材である竹を構造材として、より積極的に活用しようという動きがある。



竹は、断面丸型の竹棹の形態や、維管束に沿う長手方向に割った割竹の形態で使用されている。



建築物の構造材として竹棹の形態で使用するには、その継手や仕口などの接合部の加工に高度な技術を要し、高価な処理や特殊な金属締結具が必要である。たとえば、竹棹どうし又は竹棹を他の構造材と接合するには、縄や針金などの竹棹の外形に馴染むもので縛って締結する手法や、竹棹にボルトを挿入する手法が採用される。しかしながら、前者は強度上の問題があり、また、後者は竹自体の肉厚が十分でない場合には中空に金属を挿入するなどの補強が必要であり、また、外力を受けるとボルト孔から維管束に沿って割れが生じることもある。



建築物の構造材としての割竹の形態での使用は、木舞が代表例として挙げられる。木舞とは、矩形の木造軸組からなる枠体に設けた孔に割竹の先端を挿入して格子状に縄を絡めて組み、土壁の下地として用いられる編組構造である。しかしながら、木舞は長い養生時間と煩雑な労力を要する土壁塗りが施されて初めて耐震性を発揮するものである。



割竹は、外皮及び内皮側、特に内皮側に撓む性質を具えるが、幅方向には殆んど撓まない。木舞は、編組構造の組み易さから皮側が表裏となるように組まれる。その後木舞の面の両側に壁土が塗り込められる。このため、外力を受けると、割竹が土壁の壁面に垂直(面外方向)に膨らむ方向に撓み、土壁にヒビが入ったり破壊したりすることがある。



非特許文献1や非特許文献2では、矩形の枠体に籠目状に割竹を装着した籠目耐震壁を提案している。籠目とは、籠の網の目状の格子構造である。籠目耐震壁は、割竹を籠状に編み、編まれた籠状体を杉材の縁材で四周を囲み、枠材を枠体にボルトで締結して作製される。割竹の先端は縁材に接着剤で接着されている。

産業上の利用分野


本発明は、割竹を木材などの基材に接合する接合部構造、及び、同接合部構造を利用した建築物などの枠体の補強構造、並びに、これを利用した構造体に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
基材に割竹を留め付する割竹の接合部構造であって、
前記基材に装着される支持部と、前記支持部との間で前記割竹を挟み込む押え部と、前記押え部を前記支持部に固定する固定具と、を具え、
前記割竹は、竹を維管束に沿う方向に割ってなり、外皮側が凸部、内皮側が凹部となるように湾曲した曲部と、前記曲部を挟んで延びる第1杆部と第2杆部を有しており、
前記支持部は、下り傾斜した第1支持面と、上り傾斜した第2支持面によって略くの字状に凹形成される支持面を有し、
前記押え部は、前記第1支持面と略平行な第1押え面と、前記第2支持面と略平行な第2押え面によって略くの字状に凸形成される押え面を有し、
前記割竹は、前記第1杆部の外皮側が前記第1支持面、内皮側が前記第1押え面と当接し、前記第2杆部の外皮側第2支持面、内皮側が前記第2押え面に当接して配置されている、
ことを特徴とする割竹を利用した割竹の接合部構造。

【請求項2】
前記支持部は、前記第1支持面の形成される第1支持部材と、前記第2支持面の形成される第2支持部材から構成される、
請求項1に記載の割竹の接合部構造。

【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の割竹の接合部構造を利用した枠体の補強構造であって、
前記基材を組んだ枠体の内周側の複数個所に前記割竹の接合部構造により前記割竹が留め付けられており、少なくとも2の前記割竹の接合部構造が、共通の割竹の杆部で結ばれている、ことを特徴とする枠体の補強構造。

【請求項4】
請求項3に記載の割竹を利用した枠体の補強構造を含む構造体。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2016067377thum.jpg


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close