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植物組織透明化剤 UPDATE コモンズ

国内特許コード P160012999
整理番号 NU-635
掲載日 2016年5月30日
出願番号 特願2015-245977
公開番号 特開2017-108684
出願日 平成27年12月17日(2015.12.17)
公開日 平成29年6月22日(2017.6.22)
発明者
  • 栗原 大輔
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 植物組織透明化剤 UPDATE コモンズ
発明の概要 【課題】より迅速に、且つより簡便に植物組織を透明化することができる植物組織透明化剤を提供すること、及び蛍光タンパク質の蛍光特性をより安定に保持しつつ植物組織を透明化できる植物組織透明化剤を提供すること。
【解決手段】アルコールアミン及び糖アルコールからなる群より選択される少なくとも1種の多価アルコール、並びにイオン性界面活性剤を含有する、植物組織透明化剤。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


植物の個々の細胞及び組織の役割、さらには植物体全体の成り立ち等を明らかにするためには、植物の内部構造を詳細に観察する必要がある。現代では、目的の細胞や構造を蛍光タンパク質等の蛍光物質で選択的に標識し、細胞や組織を詳細に観察することが可能となっている。



しかし、植物は、クロロフィル等の色素を含み、光を逃さないために光を散乱させる構造(例えば、形状の異なる細胞や空気層の存在)を有し、さらには特にめしべ等においては複雑な組織構造を有しているので、通常、透明度が極めて低い。このため、上記蛍光物質による標識技術を用いても、外から観察できるのは植物の表面及びそれに近い部分のみであり、植物の内部構造を観察するには、器官の解剖や組織切片の作製等の煩雑で熟練を要する操作が必要であった。



植物を透明化すること自体は古くから行われており、代表的な植物透明化試薬としては抱水クロラール溶液が知られている。しかし、抱水クロラール溶液は、植物を透明化することはできるものの、蛍光タンパク質の蛍光特性を損ねてしまう。



このような状況の中、近年、動物研究においては、脳を透明化して蛍光観察する手法が、日本を始め国内外の多くの研究グループによって開発されている(特許文献1~4)。一方、この動物透明化技術を利用した、新たな植物透明化技術の開発も進められている(非特許文献1~2)。

産業上の利用分野


本発明は、植物組織透明化剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
アルコールアミン及び糖アルコールからなる群より選択される少なくとも1種の多価アルコール、並びにイオン性界面活性剤を含有する、植物組織透明化剤。

【請求項2】
前記イオン性界面活性剤が親水基として-C(=O)-O、-C(=O)-OH、又は-C(=O)-OM(式中、Mはナトリウム原子又はカリウム原子、好ましくはナトリウム原子を示す。)を有する陰イオン性界面活性剤である、請求項1に記載の植物組織透明化剤。

【請求項3】
前記イオン性界面活性剤が部分構造としてステロイド骨格を含む陰イオン性界面活性剤である、請求項1又は2に記載の植物組織透明化剤。

【請求項4】
前記糖アルコールがペンチトールである、請求項1~3のいずれかに記載の植物組織透明化剤。

【請求項5】
前記アルコールアミンが一般式(1):
【化1】


[一般式(1)中:R及びRは、同一又は異なってヒドロキシアルキル基を示す。Rはヒドロキシアルキル基、又は一般式(2):
【化2】


(一般式(2)中:R及びRは、同一又は異なってヒドロキシアルキル基を示す。nは1~4の整数を示す。)で表される基を示す。]
で表されるアルコールアミンである、請求項1~4のいずれかに記載の植物組織透明化剤。

【請求項6】
前記Rが一般式(2)で表される基である、請求項5に記載の植物組織透明化剤。

【請求項7】
前記Rがヒドロキシアルキル基である、請求項5に記載の植物組織透明化剤。

【請求項8】
さらに尿素及び尿素誘導体からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、請求項1~7のいずれかに記載の植物組織透明化剤。

【請求項9】
アルコールアミン及び糖アルコールからなる群より選択される少なくとも1種の多価アルコール、並びにイオン性界面活性剤を含有する、蛍光タンパク質含有植物組織の透明化剤。

【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の植物組織透明化剤を植物組織と接触させることを含む、透明化植物組織の製造方法。

【請求項11】
前記植物組織が蛍光タンパク質を含有する、請求項10に記載の製造方法。

【請求項12】
請求項10又は11に記載の製造方法で得られた、透明化植物組織。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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