TOP > 国内特許検索 > AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットを認識するモノクローナル抗体及びその利用

AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットを認識するモノクローナル抗体及びその利用

国内特許コード P160013006
整理番号 S2014-1269-N0
掲載日 2016年6月2日
出願番号 特願2014-153743
公開番号 特開2016-030733
出願日 平成26年7月29日(2014.7.29)
公開日 平成28年3月7日(2016.3.7)
発明者
  • 竹本 研
  • 浜窪 隆雄
  • 岩成 宏子
  • 高橋 琢哉
出願人
  • 公立大学法人横浜市立大学
発明の名称 AMPA型グルタミン酸受容体サブユニットを認識するモノクローナル抗体及びその利用
発明の概要 【課題】GluA1をCALI(chromophore assisted light inactivation)法を用いて光で特異的に機能破壊できる抗GluA1抗体を提供し、記憶の消去を誘導する新技術を開発すること。
【解決手段】GluA1の細胞外ドメインに対するモノクローナル抗体であって、光照射分子不活性化(CALI)により光照射特異的にAMPA型グルタミン酸受容体の機能を抑制又は破壊できるモノクローナル抗体又は前記機能を有するその断片。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


AMPA型グルタミン酸受容体のひとつGluA1は、シナプス可塑性という脳の高次機能に重要な現象を担う分子である。これまでの脳スライスを用いた電気生理学的解析により、ひげ経験依存的にGluA1がシナプスに移行することが報告されている(Takahashi T, Svoboda K, Malinow R. Science. 2003 Mar 7;299(5612):1585-8)。また文脈的恐怖条件付け学習時にGluA1がシナプスに移行することが報告されている(Mitsushima D, Ishihara K, Sano A, Kessels HW, Takahashi T. Proc Natl Acad Sci U S A. 2011 Jul 26;108(30):12503-8)。上記の通り、GluA1は学習記憶学習の成立に重要な分子であることが知られている。即ち、AMPA受容体の中でも、活動依存的にシナプスに移行するGluA1は、活性化した神経細胞や動物の記憶学習を特異的に操作する標的として有望であると考えられる。



他方、AMPA受容体の光不活性化を可能にした化合物6-アジド-7-ニトロ-1,4-ジヒドロキノキサリン-2,3-ジオン(ANQX)(Chambers JJ. et al., J.AM.CHEM.SOC. 2004, 126, 13886-13887)が報告されている。

産業上の利用分野


本発明は、AMPA型グルタミン酸受容体のサブユニットであるGluA1を特異的に認識するモノクローナル抗体に関する。より詳細には、本発明は、光照射分子不活性化(chromophore assisted light inactivation; CALI)法により光に特異的にAMPA型グルタミン酸受容体の機能を抑制又は破壊できるモノクローナル抗体に関する。本発明は上記モノクローナル抗体を用いてAMPA型グルタミン酸受容体の機能を抑制又は破壊する方法にも関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
GluA1の細胞外ドメインに対するモノクローナル抗体であって、光照射分子不活性化(CALI)により光照射特異的にAMPA型グルタミン酸受容体の機能を抑制又は破壊できるモノクローナル抗体又は前記機能を有するその断片。

【請求項2】
GluA1の細胞外ドメインが、GluA1の236-286アミノ酸領域(配列番号2)である、請求項1に記載のモノクローナル抗体又はその断片。

【請求項3】
照射分子不活性化(CALI)により、光照射特異的に、GluA1/GluA1であるAMPA型グルタミン酸受容体の機能を抑制又は破壊できるが、GluA1/GluA2およびGluA2/GluA3の機能は抑制又は破壊しない、請求項1又は2に記載のモノクローナル抗体又はその断片。

【請求項4】
光照射分子不活性化(CALI)によりNMDA受容体の機能は抑制又は破壊しない、請求項1から3の何れか1項に記載のモノクローナル抗体又はその断片。

【請求項5】
GluA1の活性を中和しない、請求項1から4の何れか1項に記載のモノクローナル抗体又はその断片。

【請求項6】
前記モノクローナル抗体が、受領番号NITE AP-01879(受託番号NITE P-01879)を有するハイブリドーマが産生するモノクローナル抗体である、請求項1から5の何れか1項に記載のモノクローナル抗体又はその断片。

【請求項7】
光増感物質で標識されている、請求項1から6の何れか1項に記載のモノクローナル抗体又はその断片。

【請求項8】
受領番号NITE AP-01879(受託番号NITE P-01879)を有するハイブリドーマ。

【請求項9】
請求項1から7の何れかに記載のモノクローナル抗体又はその断片を含む、AMPA型グルタミン酸受容体の機能を抑制又は破壊するための試薬。

【請求項10】
光増感物質で標識されている請求項1から6の何れか1項に記載のモノクローナル抗体又はその断片を、AMPA型グルタミン酸受容体を発現している細胞にインビトロで接触し、光照射する工程を含む、AMPA型グルタミン酸受容体の機能を抑制又は破壊する方法。

【請求項11】
光増感物質で標識されている請求項1から6の何れか1項に記載のモノクローナル抗体又はその断片を非ヒト哺乳動物に投与し、光照射する工程を含む、前記非ヒト哺乳動物におけるAMPA型グルタミン酸受容体の機能を抑制又は破壊する方法。

【請求項12】
AMPA型グルタミン酸受容体の機能を抑制又は破壊することにより、前記非ヒト哺乳動物における記憶が消去される、請求項11に記載の方法。

【請求項13】
光増感物質で標識されている請求項1から6の何れか1項に記載のモノクローナル抗体又はその断片を非ヒト哺乳動物に投与し、光照射する工程を含む、前記非ヒト哺乳動物における記憶を消去する方法。

【請求項14】
光増感物質で標識されている請求項1から6の何れか1項に記載のモノクローナル抗体又はその断片を非ヒト哺乳動物に投与し、光照射する工程を含む、前記非ヒト哺乳動物におけるAMPA型グルタミン酸受容体の機能を解析する方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
※ ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close