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Stx1毒性阻害4価ペプチドおよびこれを含む疾患治療薬 コモンズ

国内特許コード P160013038
整理番号 DP1418-1
掲載日 2016年6月9日
出願番号 特願2015-055399
公開番号 特開2015-143246
登録番号 特許第5897178号
出願日 平成27年3月18日(2015.3.18)
公開日 平成27年8月6日(2015.8.6)
登録日 平成28年3月11日(2016.3.11)
発明者
  • 西川 喜代孝
  • 高橋 美帆
  • 加藤 美帆子
出願人
  • 学校法人同志社
発明の名称 Stx1毒性阻害4価ペプチドおよびこれを含む疾患治療薬 コモンズ
発明の概要 【課題】腸管出血性大腸菌が産生する主要な病原因子であるShiga toxin 1(Stx1)の細胞毒性を阻害するペプチドの提供。
【解決手段】Stx1の細胞毒性を阻害するペプチドであって、3つのリジン(Lys)が結合して形成された分子核構造の末端に位置する4つのアミノ基の各々に、Xaa-Xaa-Ala-Arg-Arg-Arg-Arg等の、特定の配列のアミノ酸配列からなるペプチドのうちのいずれか1種が、直接又はスペーサーを介して結合しているStx1毒性阻害4価ペプチド。Stx1に起因する疾患に対する治療薬であり、対象疾患が腸管出血性大腸菌感染症又は赤痢であるStx1毒性阻害4価ペプチドを含有する治療薬。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


Shiga toxin (Stx)は、腸管出血性大腸菌が産生する主要な病原因子であり、消化管障害のみならず、その後の一連の微小血管障害である重症合併症〔たとえば、溶血性尿毒症症候群(HUS)〕などを引き起こすことが知られている。



そして、この出願の発明者は、これまでに、Stx1およびStx2のBサブユニットとグロボ3糖の結合にはクラスター効果が存在するとの知見から、多価型ペプチドライブラリーを利用したスクリーニング方法を確立している(特許文献1)。



ここで、「クラスター効果」とは、ある機能分子とそのリガンドとの相互作用において、1対1の場合に比べて多価対多価の相互作用によって、著しくその結合親和性が亢進する現象をいう。特許文献1では、ペプチドライブラリーを多価にすることによって、Stx2のBサブユニットとの間にクラスター効果を発揮させ、Stx2との高結合親和性を有するStx2阻害ペプチドを特定している。



しかしながら、特許文献1のスクリーニング方法では、例えば、野生型STXと、このミュータントに対してランダム多価ライブラリーを接触させて、各々のpositionで得られたアミノ酸について、どのアミノ酸がどの程度の強さで選択されるかを示す数値化された結果を得ている。



このため、標的タンパク質の種類、あるいは、標的部位によっては、各々のpositionで選択されるアミノ酸の選択性が低い場合がある。また、標的部位に荷電アミノ酸がない、あるいは少ない場合には、Met、Val、IIe、Phe、Trpなどの疎水的アミノ酸が選択されやすいため、各positionの選択性に影響を与える。このため、結果として選択された結合モチーフが、必ずしも十分な結合性を有していない場合があった。



また、特許文献1のスクリーニング方法は、各positionのアミノ酸の選択性に基づいて結合モチーフを決定しているため、選択性の強いアミノ酸を組合せた結合モチーフが、結果として必ずしも十分な結合性を有していない場合があった。



このように、この出願の発明者は、特許文献1のスクリーニング方法では、結合モチーフの同定に一定の成果が得られるもの、確実に結合性の高い結合モチーフを抽出することが難しいという点において、改善すべき課題があるとの認識に至った。また、例えば、選択性の判断が難しいpositionにおいて、特定のアミノ酸を組み込んで結合性を評価することは、コストの面から現実的ではなかった。



また、特許文献1のスクリーニング方法は、一度に得られる結合モチーフの数が数個に限られており、スクリーニングの効率性においても改善すべき点があると考えられた。

産業上の利用分野


本発明は、Stx1毒性阻害4価ペプチドおよびこれを含む疾患治療薬に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
Stx1の細胞毒性を阻害するペプチドであって、3つのリジン(Lys)が結合して形成された分子核構造の末端に位置する4つのアミノ基の各々に、配列番号6~16のペプチドのうちのいずれか1種が、直接またはスペーサーを介して結合していることを特徴とするStx1毒性阻害4価ペプチド。

【請求項2】
Stx1に起因する疾患の治療薬であって、請求項1のStx1毒性阻害4価ペプチドを含有することを特徴とする治療薬。

【請求項3】
Stx1に起因する疾患が、腸管出血性大腸菌感染症または赤痢であることを特徴とする請求項2の治療薬。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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