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硬化性樹脂組成物 新技術説明会

国内特許コード P160013056
整理番号 S2016-0085-N0
掲載日 2016年6月21日
出願番号 特願2015-234907
公開番号 特開2017-101141
出願日 平成27年12月1日(2015.12.1)
公開日 平成29年6月8日(2017.6.8)
発明者
  • 安達 健太
  • 山▲崎▼ 鈴子
  • 豊村 祥子
出願人
  • 国立大学法人山口大学
発明の名称 硬化性樹脂組成物 新技術説明会
発明の概要 【課題】含ケイ素基を有する硬化性樹脂を用いて、危険性、有害性及び環境負荷が小さく、常温において空気中の湿分により極めて速く硬化する硬化性樹脂組成物、及び、かかる硬化性樹脂組成物を含有する湿気硬化型接着剤、シーリング材を得ること。
【解決手段】加水分解性シリル基を有する硬化性樹脂(A);金属錯体(a)に塩基性化合物(b)が配位した複合錯体(B);を含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物は、有機錫化合物を用いることがないため、危険性、有害性及び環境負荷が小さく、常温において空気中の湿分により極めて速く硬化する硬化性樹脂組成物である。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


分子内に加水分解性シリル基等の含ケイ素基を有する樹脂は、空気中の水分と反応して硬化するため、湿気硬化性樹脂としての利用が研究されている。例えば、湿気硬化性粉体塗料用の硬化性樹脂として、加水分解性シリル基を有する樹脂を用いることが知られている(特許文献1)。上記粉体塗料は、加熱により加水分解反応を促進する熱潜在性触媒を含有し、粉末状の硬化性樹脂が加熱により溶融すると共に硬化して塗膜が形成される。また、表面を加水分解性シラン化合物で処理した粉末状熱可塑性ポリウレタン樹脂と、一定温度でシリル基の加水分解反応を促進する熱潜在触媒とを含有する樹脂組成物が、加熱した金型で成形され、粉体の溶融及び湿気によって表面架橋が進行することもまた知られている(特許文献2)。上記粉体塗料及び樹脂組成物の硬化には加熱を必要とし、常温では硬化しない。



一方、常温で硬化する接着剤やシーリング材の硬化性樹脂として加水分解性シリル基を有する樹脂を用いることも試みられており、かかる硬化性樹脂は常温で液状であり、空気中の湿分による加水分解反応が触媒によって促進されて樹脂が硬化する。上記のような含ケイ素基を有する硬化性樹脂を用いた従来の接着剤及びシーリング材は、硬化速度が遅く、より速く硬化するものが望まれており、硬化速度を上げる改善が試みられている。



従来、分子末端に加水分解性ケイ素基を有する湿気硬化型の変成シリコーン樹脂の硬化触媒として、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジラウレート等の有機錫化合物が汎用されている。上記有機錫化合物は、変成シリコーン樹脂を速やかに硬化させるため重宝されているが、有機錫化合物は重金属である錫を含有しているため、近年、人体に対する危険性や有害性が指摘されており、環境負荷も大きい。また、硬化触媒として、有機酸やアミン化合物を用いることも知られているが、含ケイ素基を有する硬化性樹脂の硬化速度は遅い。そしてまた、近年、硬化触媒として三フッ化ホウ素錯体が有用であることが報告された(特許文献3、非特許文献1)。しかし、硬化性樹脂の溶融時に有毒なフッ化水素ガスが発生することから、使用用途が限定され、実用性が乏しい。

産業上の利用分野


本発明は、硬化性樹脂組成物に関し、より詳細には、短時間で硬化することが可能な硬化性樹脂組成物、及び、かかる硬化性樹脂組成物を含有する湿気硬化型接着剤又はシーリング材に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
加水分解性シリル基を有する硬化性樹脂(A);
金属錯体(a)に塩基性化合物(b)が配位した複合錯体(B);
を含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。

【請求項2】
硬化性樹脂(A)100質量部当たり、複合錯体(B)を0.01~10質量部含有する請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。

【請求項3】
金属錯体(a)が、β-ジチオケトン金属錯体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の硬化性樹脂組成物。

【請求項4】
金属錯体(a)が、中心金属としてカルシウム(II)、マグネシウム(II)、バリウム(II)、ストロンチウム(II)、バナジウム(III)、亜鉛(II)、コバルト(II)、コバルト(III)、銅(I)、銅(II)、チタン(III)、鉄(II)、鉄(III)、クロム(II)、マンガン(II)、アルミニウム(III)、ガリウム(II)、パラジウム(II)、ルテニウム(II)、白金(II)、ニッケル(II)、鉛(II)、カドミウム(II)及びジルコニウム(II)からなる群から選択される少なくとも1種を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。

【請求項5】
塩基性化合物(b)が、アミン化合物であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。

【請求項6】
アミン化合物が、第一級アミン、第二級アミン及び第三級アミンからなる群より選択される少なくとも1種の化合物である請求項5記載の硬化性樹脂組成物。

【請求項7】
硬化性樹脂(A)の加水分解性シリル基が、同一又は異なるアルコキシ基を有する、モノアルコキシシリル基、ジアルコキシシリル基、又はトリアルコキシシリル基であることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。

【請求項8】
硬化性樹脂(A)の主鎖骨格が、エチレン重合体、プロピレン重合体、ブテン重合体、スチレン重合体又はそれらの共重合体であることを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。

【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物を含有することを特徴とする湿気硬化型接着剤又はシーリング材。
国際特許分類(IPC)
Fターム


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