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医療用発光装置

国内特許コード P160013111
整理番号 H19-049
掲載日 2016年7月8日
出願番号 特願2007-095916
公開番号 特開2008-253337
登録番号 特許第4769948号
出願日 平成19年3月31日(2007.3.31)
公開日 平成20年10月23日(2008.10.23)
登録日 平成23年7月1日(2011.7.1)
発明者
  • 白井 睦訓
  • 東 慶直
  • 武藤 正彦
  • 田口 常正
出願人
  • 国立大学法人山口大学
発明の名称 医療用発光装置
発明の概要 【課題】化膿の恐れがある皮膚患部を被覆して空気との接触を遮断すると同時に、皮膚患部に近紫外光を照射することで殺菌及び感染菌の増殖を防止し、かつ、被覆部材であるシート体を取り外すことなく皮膚患部の目視による観察を可能にする医療用発光装置を提供する。
【解決手段】光透過性及び可撓性を有する平板状のシート体2と、このシート体2の側面の少なくとも一部に接設される近紫外光発光部4aと、この近紫外光発光部4aに電力を供給するための電力供給部5とを有することを特徴とする医療用発光装置による。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


従来、術後の縫合跡や床づれなどの皮膚患部では感染菌が繁殖しやすく、このことが化膿の原因となっていた。その一方で、感染菌の繁殖を防止する目的で皮膚患部を乾燥させた場合には、感染菌の繁殖をある程度抑制することができるものの、皮膚組織の再生力が低下して皮膚患部の治癒が遅延するという課題があった。
このような課題に対処する目的で、感染菌の殺菌又は繁殖の抑制に効果を有する光線を皮膚患部に連続的に又は断続的に照射して治療する装置に関する発明がいくつか開示されている。



たとえば、特許文献1には「殺菌貼付シート」という名称で、皮膚患部の細菌の繁殖を抑制したり、殺菌する機能を発揮する医療用シートに関する発明が開示されている。
特許文献1に係る「殺菌貼付シート」は、人体に貼付した場合でも無害なシート材に光触媒半導体を担持させて被覆部を形成したことを特徴とするものである。
このシート材は単独で使用することもできるが、被覆部としてカバーシートを設けてもよい。さらに、上記シート材に紫外線放射体を担持させ、かつ、金属箔等による紫外線反射層を設けてもよい。
このような、特許文献1に係る「殺菌貼付シート」によれば、自発型紫外線放射体又は蓄光型紫外線放射体を又はこれらの両方を担持させて被覆部を形成することで、電力を用いることなく皮膚患部に紫外線を照射することができるという効果を有する。



特許文献2には「光線療法用の可撓性照射装置」という名称で、患者の皮膚の付近で、または、患者の皮膚に接触させて使用するための光線療法装置に関する発明が開示されている。
特許文献2に係る発明は、可撓性基板上に少なくとも1個の発光ダイオードを配設し、皮膚に接触させることができるよう被覆材を設けたものであり、特にビルビン過剰血症に対して治療効果を期待できる。



特許文献3には「光線治療装置」という名称で、光治療装置に関する発明が開示されている。
特許文献3に係る発明は、青色から緑色に至る発光波長400nm~550nmまでの領域内の光を発光の中心波長(ピーク波長)とする発光ダイオードを、複数個衣類に縫い付けて放射光源としたことを特徴とするものであり、特に黄疸の治療に効果が期待できる。



【特許文献1】
特許第3730711号公報
【特許文献2】
特表2003-507144号公報
【特許文献3】
特許第3753761号公報

産業上の利用分野


本発明は、術後の縫合跡や床づれなどの皮膚患部に貼設することで感染予防や感染菌による化膿を防止して治癒を促進する医療用発光装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
患者の患部に当接し,光透過性及び可撓性を有する平板状のシート体と、このシート体の内部に分散され近紫外光を散光させる散光体と、前記シート体の側面の少なくとも一部に接設される近紫外光発光部と、前記近紫外光発光部に電力を供給するための電力供給部とを有し、
前記シート体は、その下面側に当接された前記患部を上面側から直接観察可能な透視性を具備することを特徴とする医療用発光装置。

【請求項2】
前記近紫外光発光部は、前記シート体の側面を被覆するように周設されることを特徴とする請求項1に記載の医療用発光装置。

【請求項3】
患者の患部に当接し,光透過性及び可撓性を有する平板状のシート体と、このシート体の内部に分散され近紫外光を散光させる散光体と、前記シート体の厚み部分に挿設される近紫外光導出部と、前記近紫外光導出部に近紫外光を供給する近紫外光発光部と、前記近紫外光発光部に電力を供給するための電力供給部とを有し、
前記シート体は、その下面側に当接された前記患部を上面側から直接観察可能な透視性を具備することを特徴とする医療用発光装置。

【請求項4】
前記近紫外光導出部は、前記シート体の外縁に沿って挿設されることを特徴とする請求項3に記載の医療用発光装置。

【請求項5】
前記近紫外光導出部は、光ファイバーケーブルであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の医療用発光装置。

【請求項6】
近紫外光発光部は、半導体発光素子を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の医療用発光装置。

【請求項7】
前記シート体はその上面側に、光反射材又は紫外線遮蔽材又はこれらの両方を剥離可能に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の医療用発光装置。

【請求項8】
前記電力供給部は着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の医療用発光装置。

【請求項9】
前記電力供給部に代えて、前記近紫外光発光部に外部電力を供給するためのアダプターを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の医療用発光装置。

【請求項10】
前記近紫外光発光部は、前記近紫外光発光部から発せられる近紫外光の強弱、又は、連続発光と断続発光とを、又は、これらの両者を調節又は切り替え可能な制御部を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の医療用発光装置。

【請求項11】
前記シート体の下面側に、光透過性を具備する粘着層、又は、光透過性及び薬剤徐放性を具備するゼリー層、又は、これらの両方を備え、
前記粘着層又は前記ゼリー層又はこれらの両方は、その下面側に当接された前記患部を上面側から直接観察可能な透視性を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の医療用発光装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2007095916thum.jpg
出願権利状態 登録
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