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発光剤、発光装置、遺伝子発現の検知方法、及び、発光酵素 UPDATE

国内特許コード P160013122
整理番号 S2016-0267-N0
掲載日 2016年7月15日
出願番号 特願2015-250732
公開番号 特開2017-114995
出願日 平成27年12月23日(2015.12.23)
公開日 平成29年6月29日(2017.6.29)
発明者
  • 寺西 克倫
出願人
  • 国立大学法人三重大学
発明の名称 発光剤、発光装置、遺伝子発現の検知方法、及び、発光酵素 UPDATE
発明の概要 【課題】発光性真菌の発光機構に関連する発光剤を提供することを解決すべき課題とする。
【解決手段】本発明の発光剤は、トランス-p-ヒドロキシケイ皮酸及び/又はトランス-3,4-ジヒドロキシケイ皮酸を含む。特に発光性真菌としてはMycena chlorophos、Filoboletus manipularis (Berkeley) Singer、Armillaria mellea、Neonothopanus nambi、Mycena citricolor、Panellus stipticus、及び、Armillria borealisのうちの何れか1つである。発光性真菌は近縁種であると考えられるため発光に関与する基質が共通することが予想される。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


発光性真菌は、現在77種が確認されている。それらの発光機構に関する研究は、長年行われているにもかかわらず、2015年に学術雑誌Angewandte Chem (2015, 8124-8128)に発光性真菌N. nambi, M.citricolor, P. stipticus, A.borealisの菌糸体の発光に関わる物質がhispidinおよびhydroxyhispidinであると報告されるまでは、一つも特定されていなかった。



発光性真菌Mycena chlorophosは菌糸体と子実体の傘が緑色に光り、傘の発光輝度は発光性真菌の中でも最高クラスである。Mycena chlorophosの発光物質および発光機構も不明であったが、2015年にM.chlorophosの冷水抽出液にhispidinを加えると10分間の積算値で45,000,000rluの強度で発光することが報告された(非特許文献1)。この強度は、後述の実施例の発光活性試験と同様の測定条件で追試すると約320a.u.(1秒間の積算値での最高値)であった(図11)。



ところで、生物の発光原理は、バイオサイエンス、医学、薬学、農学、工学等の広範な分野で応用されており、例えば、生体のイメージング技術や遺伝子工学におけるアッセイ技術として現代科学において不可欠な先端技術である。これまでのこれらの技術は、ホタル、ウミホタル、発光性クラゲ、発光性エビ等の解明された発光原理が用いられており、それらの発光技術には、それらの発光原理に対応する特定の発光物質あるいはその類縁体しか使用できない。



発光性真菌の発光は、他の生物発光にはない長時間の持続発光と高発光輝度等の特徴があり、今後、新規な発光技術の開発では発光性真菌の発光原理の応用が有望と考えられている。

産業上の利用分野


本発明は、発光性真菌の発光反応を参考にして知得した発明であり、発光剤、発光装置、遺伝子発現の検知方法、及び、発光酵素に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
発光性真菌から抽出可能な発光酵素に作用して発光反応を生起するか、及び/又は発光反応を増強する発光剤であって、
トランス-p-ヒドロキシケイ皮酸及び/又はトランス-3,4-ジヒドロキシケイ皮酸を含む発光剤。

【請求項2】
前記発光性真菌はMycena chlorophos、Filoboletus manipularis (Berkeley) Singer、Armillaria mellea、Neonothopanus nambi、Mycena citricolor、Panellus stipticus、及び、Armillria borealisのうちの何れか1つである請求項1に記載の発光剤。

【請求項3】
請求項1又は2に記載の発光剤と、
前記発光剤に必要時に混合できるように配設された前記発光性真菌に含まれる発光酵素と、
を有する発光装置。

【請求項4】
前記発光性真菌に含まれる発光酵素の遺伝子を生物に導入・発現させる工程と、
請求項1又は2に記載の発光剤を前記生物に投与する工程と、
前記生体において前記導入した遺伝子の発現を発光の観察により検知する工程と、
を有する遺伝子発現の検知方法。

【請求項5】
Mycena chlorophosの菌糸体又は子実体から得ることができ、トランス-4-ヒドロキシケイ皮酸及び/又はトランス-3,4-ジヒドロキシケイ皮酸を基質とする発光酵素。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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