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γターン構造を有する化合物及びそれを用いたLSD1阻害剤 コモンズ

国内特許コード P160013145
整理番号 NU-655
掲載日 2016年7月28日
出願番号 特願2016-065756
公開番号 特開2017-178811
出願日 平成28年3月29日(2016.3.29)
公開日 平成29年10月5日(2017.10.5)
発明者
  • 伊丹 健一郎
  • 山口 潤一郎
  • 荒木 未紗保
  • 鈴木 孝禎
  • 伊藤 幸裕
  • 太田 庸介
  • 酒井 敏行
  • 曽和 義広
  • 宮村 伸
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
  • 京都府公立大学法人
発明の名称 γターン構造を有する化合物及びそれを用いたLSD1阻害剤 コモンズ
発明の概要 【課題】LSD1阻害活性及び癌細胞増殖抑制作用を有する化合物の提供。
【解決手段】式(1)で表される化合物又はその塩。



[R1はH、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基又はヘテロアリール基;R2はH、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はヘテロアリール基;R3はH、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基又はヘテロアリール基;R4はアリール基又はヘテロアリール基;前記の各基は置換されていてもよい;nは2~10の整数;*1及び*2は不斉炭素]
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


コアヒストンタンパク質の特定アミノ酸残基のメチル化、アセチル化等の修飾がされることによって、染色体のクロマチン構造が変化し、遺伝子制御において重要な働きをすることが近年明らかにされている。Lysine-specific histone demethylase 1(LSD1)は、コアヒストンタンパク質であるヒストンH3の4番目のリシン残基のモノメチル化(H3K4me1)及びジメチル化体(H3K4me2)の脱メチル化反応を触媒する、ヒストン脱メチル化酵素である(例えば、非特許文献1等参照)。



上記LSD1の機能をRNAiにより抑制することで、がん細胞の細胞増殖が抑制されることが報告されている。さらに、後述のtrans-2-フェニルシクロプロピルアミンをLSD1阻害剤として用いることが、白血病の治療に有効であることも報告されている。



LSD1の機能を阻害することができる化合物として、trans-2-フェニルシクロプロピルアミン(トラニルシプロミン)、ニアラミド等が知られている(例えば、非特許文献1、2等参照)。しかしながら、これらの化合物は、LSD1に対する阻害活性は低く、さらにLSD1と相同性が高いモノアミンオキシダーゼ(MAO)をも阻害する化合物であるため、LSD1に対する選択的な阻害剤ではない。MAO(ヒトにおいては、MAO-A及びMAO-Bが存在する)は、神経伝達物質の調整において重要であるため、トラニシルプロミン、ニアラミド等をLSD1阻害剤として臨床応用することは副作用のおそれが大きく困難である。



LSD1の機能を選択的に阻害する化合物としては、例えば、特許文献1及び非特許文献3には、LSD1の機能を選択的に阻害することのできるフェニルシクロプロピルアミン誘導体が開示されている。

産業上の利用分野


本発明は、γターン構造を有する化合物及びそれを用いたLSD1阻害剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
一般式(1):
【化1】


[式中、R1は水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。R2は水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。R3は水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。R4は置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。nは2~10の整数を示す。*1及び*2は不斉炭素を示す。]
で表される化合物又はその塩。

【請求項2】
前記一般式(1)で表される化合物が、一般式(1A):
【化2】


[式中、R1、R2、R3、R4及びnは前記に同じである。]
で表される化合物である、請求項1に記載の化合物又はその塩。

【請求項3】
前記R1が置換されていてもよいアラルキル基である、請求項1又は2に記載の化合物又はその塩。

【請求項4】
前記R2が置換されていてもよいアリール基である、請求項1~3のいずれかに記載の化合物又はその塩。

【請求項5】
前記R3が水素原子である、請求項1~4のいずれかに記載の化合物又はその塩。

【請求項6】
前記R4が置換されていてもよいアリール基である、請求項1~5のいずれかに記載の化合物又はその塩。

【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物。

【請求項8】
請求項1~6のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分とする抗癌剤。

【請求項9】
請求項1~6のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分とする抗ウイルス剤。

【請求項10】
請求項1~6のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分とするヘモグロビン異常症治療剤。

【請求項11】
請求項1~6のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分とするLSD1阻害剤。

【請求項12】
請求項1~6のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する生物試験用試薬。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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