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慢性骨髄性白血病の治療用組成物

国内特許コード P160013158
整理番号 S2014-1639-N0
掲載日 2016年8月4日
出願番号 特願2014-202529
公開番号 特開2016-069348
出願日 平成26年9月30日(2014.9.30)
公開日 平成28年5月9日(2016.5.9)
発明者
  • 西田 升三
  • 椿 正寛
  • 武田 朋也
  • 西尾 和人
  • 中山 隆志
  • 坂井 和子
  • 駒居 真紀子
  • 小野 優里
  • 深松 真衣
出願人
  • 学校法人近畿大学
発明の名称 慢性骨髄性白血病の治療用組成物
発明の概要 【課題】慢性骨髄性白血病に効果があるイマチニブは、継続服用によって耐性が獲得される。そこで、より強い効果を示す第二世代、第三世代の治療用組成物が開発されつつある。しかし、より根本的に効果を発揮する治療用組成物が求められている。
【解決手段】イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ、ポナチニブ、バフェチニブから選ばれる少なくとも1つのBcr-Ablチロシンキナーゼを阻害する第1医薬組成物と、Metチロシンキナーゼを阻害する第2医薬組成物若しくは、MEKキナーゼを阻害する第3医薬組成物を併用する慢性骨髄性白血病の治療用組成物は、耐性を克服する効果を示す。
【選択図】図7
従来技術、競合技術の概要


慢性骨髄性白血病(Chronic Myelogenous Leukemia:CML)は、造血幹細胞を発症起源とする骨髄増殖性疾患である。フィラデルフィア染色体として知られる染色体転座による造血幹細胞の遺伝子の後天的異常が原因とされる。造血幹細胞が分化・成熟能を保ったまま自律的な増殖をし、白血球や血小板が増加する血液腫瘍である。この疾患は成人白血病の約15%を占めるといわれている。



慢性骨髄性白血病の治療薬としては、フィラデルフィア染色体の遺伝子産物であるBcr-Ablに対するチロシンキナーゼ阻害薬(Tyrosine Kinase Inhibitor:TKI)であるメシル酸イマチニブ(以後単に「イマチニブ」ともいう。)が開発され、骨髄増殖性疾患患者の治療成績は著しく改善した。この薬は、Bcr-Ablを標的とするため、分子標的薬と呼ばれている。



しかし、イマチニブを用いた治療を行うと、その患者がイマチニブに対する耐性獲得することが臨床上の重大な問題となっている。このため、耐性を獲得した患者に対しても、効果を発揮するダサチニブ、ニロチニブ、ボスチニブといった第二世代のAblチロシンキナーゼ阻害剤が開発されている。



一方、癌治療薬において分子標的薬耐性が生じることは他の疾患でも知られている。例えば、上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異を有した肺がんに対するEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)やEML4-ALK融合遺伝子を有する肺がんに対するALKチロシンキナーゼ阻害剤(ALK-TKI)は、きわめて高い著効性を示す。しかし、ほとんど例外なく1年から数年で耐性が獲得され再発するとされる(非特許文献1)。



非特許文献1では、分子標的薬耐性獲得の原因として、標的自身の二次的変異、側副経路の活性化といった原因が開示されている。特に側副経路として肝細胞増殖因子(HGF)がリガンドとなるMetタンパク質が活性化することで耐性を誘導することが紹介されている。



また、特許文献1では、癌治療のための新規なc-Met阻害剤が開示されている。特許文献1は、このc-Met阻害剤にさらに第2の化学療法剤を組み合わせた医薬組成物が記載されている。その一群の第2の化学療法剤の一つとしてイマチニブが挙げられている。

産業上の利用分野


本発明は、慢性骨髄性白血病の治療用組成物に関するもので、特に従来の治療薬に対して耐性を有する患者に対しても有効な治療用組成物を提供するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
Bcr-Ablチロシンキナーゼを阻害する第1医薬組成物と、
Metチロシンキナーゼを阻害する第2医薬組成物で構成されることを特徴とする慢性骨髄性白血病の治療用組成物。

【請求項2】
前記第1医薬組成物が、イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ、ポナチニブ、バフェチニブから選ばれる少なくとも1つの医薬組成物であり、
前記第2医薬組成物が、カボザンチニブ、クリゾチニブ、フォアチニブ、BMS777607、ゴルバチニブ、MK-2461、MGCD-265、MK-8033、アムバチニブ、TAS-115、S49076、BMS-754807、BMS-794833、LY2801653、CKI27/RG7304/RO5126766/CH5126766、BI847325、PHA-665752、EMD1214063、JNJ-38877605、PF-4217903、SGX523、INCB-028060、チバンチニブ、SAR125844、ボリチニブ、AMG-458、NVP-BVU972、SU11274、AMG208、AMG337から選ばれる少なくとも1つの医薬組成物であることを特徴とする請求項1に記載された慢性骨髄性白血病の治療用組成物。

【請求項3】
Bcr-Ablチロシンキナーゼを阻害する第1医薬組成物と、
Met/MEK/ERKのシグナル経路のいずれかのキナーゼを阻害する第3医薬組成物で構成されることを特徴とする慢性骨髄性白血病の治療用組成物。

【請求項4】
前記第1医薬組成物が、イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ、ポナチニブ、バフェチニブから選ばれる少なくとも1つの医薬組成物であり、
前記第3医薬組成物は、セルメチニブ、レファメチニブ、ピマセルチブ、MEK162/ARRY-162、AZD8330/ARRY-424704、コビメチニブ、GDC-0623/RG7421/XL518、CIF/RG7167/RO4987655、E6201、TAK-733、PD-0325901、CI-1040/PD184352、AS703026、MEK inhibitor、PD318088、PD98059、SL327、トラメチニブ、U0126、AS703988/MSC2015103B、WX-554、RRY-300、BVD-523、SCH772984、VTX11e、AEZS-131/AEZS-134、FR180204、MK-8353/SCH9000353から選ばれる少なくとも1つの医薬組成物であることを特徴とする請求項3に記載された慢性骨髄性白血病の治療用組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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