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手術器具及び血管拡張器具

国内特許コード P160013177
整理番号 (S2014-1576-N0)
掲載日 2016年8月4日
出願番号 特願2015-187425
公開番号 特開2016-064130
出願日 平成27年9月24日(2015.9.24)
公開日 平成28年4月28日(2016.4.28)
優先権データ
  • 特願2014-194062 (2014.9.24) JP
発明者
  • 伊藤 学
出願人
  • 国立大学法人佐賀大学
  • 株式会社ジェイ・エム・エス
発明の名称 手術器具及び血管拡張器具
発明の概要 【課題】血管拡張の手術において、血管を損傷させることなく安全で確実に加圧による液体の漏れを防ぐことができる手術器具、並びに手術器具及び挿入管からなる血管拡張器具を提供すること。
【解決手段】挿入管10と手術器具20とを備える血管拡張器具であって、挿入管10は、挿入先端部11側の外径よりも接続部15側の外径が小さく形成された段差部を備え、手術器具20は、第1挟持部材26に形成される円弧状に凹んだ第1凹部26aと、第2挟持部材27における第1凹部26aに対応する位置に形成される円弧状に凹んだ第2凹部27aと、第1挟持部材26及び第2挟持部材27の閉状態を保持する保持機構24と、を備え、第1挟持部材26及び第2挟持部材27の閉状態において第1凹部26a及び第2凹部27aにより形成される血管挟持部23の径は、段差部における接続部15側の外径と略等しく形成される。
【選択図】図4
従来技術、競合技術の概要


例えば、末期腎不全患者における透析用ブラッドアクセス作製術において、血行再建のために剥離採取した自己血管(自家静脈)を拡張させる必要がある、この場合、剥離した自家静脈(橈側皮静脈や尺側皮静脈)の吻合部位から、それより中枢の剥離していない前腕部から上腕部にかけての広範囲の静脈を確実且つ損傷なく安全に拡張させる必要がある。



同様に、虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス手術、下肢閉塞性動脈硬化症に対する下肢血行再建術、頭頸部領域の血行再建術等でも、剥離採取した血管(大伏在静脈や橈骨動脈)の分枝の処理や損傷部の確認、修復の際に血管を拡張させる必要がある。



上記のような血管拡張は、具体的には先端がテーパ状の挿入管(カニューレ)又は球状になったカニューレを挿入し、ヘパリン入り生理食塩水等を内腔に注入し、血管を内側から加圧して拡張させる。カニューレ挿入部からの液体の漏れをコントロールする際には、ストレート型の鉗子を利用する場合があるが、鉗子とカニューレが接する部分が限局しており、それ以外の部分からの漏れが生じて血管拡張作業が不十分になってしまう。このような問題点があるため、臨床現場では、漏れを制御するために細い絹糸で血管の外側から結紮することを余儀なくされていることが多い。結紮する作業は人手と時間を要するだけでなく、血管拡張後に結紮糸を取り除く際にも手間が生じる。また外側からの結紮により血管結紮部分が破損したり、結紮糸を取り除く際に血管が破損する危険がある。血管の破損部分は切除せざるを得なくなり、結果的にバイパスグラフト(特に透析用ブラッドアクセス作成術の際)としての適正な長さを維持できなくなってしまうという欠点がある。



また、手術中に被把持対象物を安定して把持するための技術として、例えば特許文献1、2に示す技術が開示されている。特許文献1に示す技術は、管状シャフト11先端に可動ジョー12と固定ジョー13から構成したクリップ保持部18を有するクリップ操作用鉗子10と、管状シャフト21先端に可動ジョー22と固定ジョー23から構成したクリップ挟持部28を有するクリップ着脱用鉗子20と、クリップ30から構成される内視鏡下外科手術器具セットであって、クリップ操作用鉗子は、クリップを保持したときに常に管状シャフトの軸方向に対し一定の向きで保持されるように保持用凹部16,17が形成され、クリップ着脱用鉗子は、クリップを挟持したときに常に管状シャフトの軸方向に対し同一の角度で挟持されるように挟持用凹部26,27が形成され、前記クリップは、クリップ操作用鉗子の可動ジョーと固定ジョーで保持される被保持部と、クリップ着脱用鉗子の可動ジョーと固定ジョーで挟持される被挟持部が形成されているものである。



特許文献2に示す技術は、体腔内に導入した内視鏡を体腔内の切込み開口部に誘導するための誘導補助器具1において、挿入部用シース2に進退自在に装着された操作ロッド5の先端に鉤状の把持部材6を連接し、前記シース2の先端位置には前記把持部材6内に取り込んだ前記内視鏡の被把持部分を受けて前記鉤状部6との間に前記内視鏡の被把持部分を挟み込む弾性部材7を設け、前記シース2の基端側には前記操作ロッド5を介して前記把持部材6を進退操作する操作部3とを具備するものである。

産業上の利用分野


本発明は、剥離採取した血管を血管拡張する場合に用いられる手術器具、並びにこの手術器具及び挿入管からなる血管拡張器具に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
血管の内部に挿入される挿入先端部、及び液体注入器具が接続される接続部を有する筒状の挿入管と、
第1挟持部材、第2挟持部材、及び該第1挟持部材と該第2挟持部材とを開閉可能に連結する連結部を有し、血管に挿入された前記挿入先端部を挟持する手術器具と、を備える血管拡張器具であって、
前記挿入管は、前記挿入先端部の外面に設けられ、該挿入先端部側の外径よりも前記接続部側の外径が小さく形成された段差部を備え、
前記手術器具は、
前記第1挟持部材における前記第2挟持部材に対向する面に形成される円弧状に凹んだ第1凹部と、
前記第2挟持部材における前記第1挟持部材に対向する面の前記第1凹部に対応する位置に形成される円弧状に凹んだ第2凹部と、
前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の閉状態を保持する保持機構と、を備え、
前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の閉状態において前記第1凹部及び前記第2凹部により形成される血管挟持部の径は、前記段差部における前記接続部側の外径と略等しく形成される血管拡張器具。

【請求項2】
第1挟持部材、第2挟持部材、及び前記第1挟持部材と第2挟持部材とを開閉可能に連結する連結部を有し、先端部が血管の内部に挿入された挿入管を挟持する手術器具であって、
前記第1挟持部材における前記第2挟持部材に対向する面に複数形成され、それぞれ異なる径で円弧状に凹んだ複数の第1凹部と、
前記第2挟持部材における前記第1挟持部材に対向する面の複数の前記第1凹部それぞれに対応する位置に形成され、円弧状に凹んだ複数の第2凹部と、をさらに備える手術器具。

【請求項3】
前記第1挟持部材における複数の前記第1凹部が形成される面と複数の該第1凹部との境界部分、及び前記第2挟持部材における複数の前記第2凹部が形成される面と複数の該第2凹部との境界部分は、曲面により構成される請求項2に記載の手術器具。

【請求項4】
複数の前記第1凹部の円弧の中心角は、複数の前記第2凹部の円弧の中心角よりも大きく構成される請求項2又は3に記載の手術器具。

【請求項5】
弾性変形可能な樹脂部材により構成される第1挟持部材及び第2挟持部材と、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の先端側を開閉可能に該第1挟持部材及び前記第2挟持部材の基端側を連結する連結部と、を有し、血管の内部に挿入された挿入管を挟持する手術器具であって、
前記第1挟持部材における前記第2挟持部材に対向する面に形成される円弧状に凹んだ第1凹部と、
前記第2挟持部材における前記第1挟持部材に対向する面の前記第1凹部に対応する位置に形成される円弧状に凹んだ第2凹部と、
前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の先端側において該第1挟持部材及び前記第2挟持部材を係合させて閉状態を保持する係合部と、
前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材それぞれの基端側の外面が凹んで形成される係合解除部と、を備える手術器具。

【請求項6】
血管の内部に挿入される挿入先端部、及び液体注入器具が接続される接続部を有する筒状の挿入管と、請求項5に記載の手術器具と、を備える血管拡張器具であって、
前記挿入管は、前記挿入先端部の外面に設けられ、該挿入先端部側の外径よりも前記接続部側の外径が小さく形成された段差部を備え、
前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の閉状態において前記第1凹部及び前記第2凹部により形成される血管挟持部の径は、前記段差部における前記接続部側の外径と略等しく形成される血管拡張器具。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2015187425thum.jpg
出願権利状態 公開
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