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新規化合物及び該化合物を含む蛍光組成物 UPDATE

国内特許コード P160013314
整理番号 S2015-0449-N0
掲載日 2016年9月23日
出願番号 特願2015-018871
公開番号 特開2016-141652
出願日 平成27年2月2日(2015.2.2)
公開日 平成28年8月8日(2016.8.8)
発明者
  • 鈴木 隆
  • 高橋 忠伸
  • 南 彰
  • 池田 潔
  • 大坪 忠宗
出願人
  • 学校法人常翔学園
  • 静岡県公立大学法人
発明の名称 新規化合物及び該化合物を含む蛍光組成物 UPDATE
発明の概要 【課題】ウイルスの検出、細胞又は癌細胞の検出、組織又は脳組織の染色、または細菌の検出のための、従来の蛍光物質であるBTP3-Neu5Acと比較して、蛍光強度が強くかつ局所染色性が優れた新たな蛍光物質の提供。
【解決手段】一般式(I)で表される化合物、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物の使用。



(R及びRは各々独立にH、C~20のアルキル基、C~20のアルキニル基又はC~20のアルケニル基)
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


(ウイルスの検出方法)
ウイルス感染部位を局所的に検出するために、感染部位のウイルス抗原を免疫化学的に染色する方法が一般的に用いられている。ウイルス抗原の染色には、細胞・組織の固定化、特異的抗ウイルス抗体および二次抗体の反応が必要であり、少なくとも1時間以上(一次および二次抗体の反応時間が各30分間)を要する。
この免疫化学的染色法は、多くの検体を扱う衛生検査機関で実施するには煩雑な方法である。また、抗原性の変化に富むウイルスに対して、特異的抗体を準備するのは大変な労力である。さらに、多くの衛生検査従事者は、ウイルス感染細胞の確認を細胞死の視覚的判断で行っているのみであり、これにはある程度の経験が必要であり信頼性が低い方法と言える。このような理由により、抗体を必要とせずに、ウイルス感染部位を高感度、簡便、迅速に染色できる信頼性の高いウイルス検出技術の開発が望まれている。



(蛍光物質であるベンゾチアゾリルフェノール誘導体)
ウイルス検出に利用可能なベンゾチアゾリルフェノール誘導体(以後、「BTP」と称する場合がある、参照:図1)は、結晶固体状態で安定な不溶性の蛍光物質であり、酸性条件下でも強く発光する。また、BTPは、紫外線照射により官能基の種類や位置の違いで様々な波長の蛍光を示し、150 nm以上の大きなストークスシフトから、励起光・細胞組織由来の蛍光の影響を抑制できる。



本発明者らは、BTPの蛍光特性を決定し、これにガラクトース(Gal)を付加したBTP-Galがβ-ガラクトシダーゼの反応量に依存して蛍光量が増大することを確認している(参照:非特許文献1:Otsubo T、et al. Bioorg.Med. Chem. Lett. 23, 2245-2249, 2013)。
また、本発明者らは、BTPの局所染色性を利用して、ウイルス(インフルエンザA型、B型ウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルス、おたふく風邪ウイルス、センダイウイルス、ニューキャッスル病ウイルス)のシアリダーゼ活性を局所的に検出可能な新規蛍光イメージングプローブ{BTP3にシアル酸(N-アセチルノイラミン酸、Neu5Ac)を結合させたBTP3-Neu5Ac、参照:図2}を合成した。さらにBTP3-Neu5Acが、細胞の固定化処理や特異的な抗ウイルス抗体を必要とせず、シアリダーゼを豊富に発現するウイルス感染細胞の蛍光化や感染細胞内のウイルスシアリダーゼ活性を検出できることを確認している(参照:図2)。加えて、本発明者らは、下記のような報告をしている。



(非特許文献)
非特許文献2は、「シアリダーゼ活性を有するBTP3-Neu5Ac」を開示している。
しかし、非特許文献2では、「本発明の化合物」を開示又は示唆をしていない。さらに、本発明の化合物は、非特許文献2に開示のBTP3-Neu5Acと比較して、蛍光強度、局所染色性及び細胞移行性が非常に優れている。

産業上の利用分野


本発明は、一般式(I)で表される化合物、及び該化合物を含む蛍光組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下の一般式(I)で表される化合物、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物。
【化1】


(ここで、式中、R1とR2は、各々独立して、水素、C~C20のアルキル基、C~C20のアルキニル基又はC~C20のアルケニル基である)

【請求項2】
R1がC~C20のアルキル基、C~C20のアルキニル基又はC~C20のアルケニル基でありかつR2が水素、又は、R1が水素でありかつR2がC~C20のアルキル基、C~C20のアルキニル基又はC~C20のアルケニル基である請求項1に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物。

【請求項3】
R1がC~C12のアルキル基、C~C12のアルキニル基又はC~C12のアルケニル基でありかつR2が水素、又は、R1が水素でありかつR2がC~C12のアルキル基、C~C12のアルキニル基又はC~C12のアルケニル基である請求項1又は2に記載の化合物。

【請求項4】
R1がC~C12のアルキル基、C~C12のアルキニル基又はC~C12のアルケニル基でありかつR2がC~C12のアルキル基、C~C12のアルキニル基又はC~C12のアルケニル基である請求項1~3のいずれか1に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物。

【請求項5】
前記化合物が、以下のいずれか1である請求項1~4のいずれか1に記載の化合物。
(1) [2-(ベンゾチアゾール-2-イル)-5-(ドデカ-1-イン-1-イル)フェニル]-α-D-N-アセチルノイラミン酸、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物
(2) [2-(ベンゾチアゾール-2-イル)-5-(ウンデカ-1-イン-1-イル)フェニル]-α-D-N-アセチルノイラミン酸、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物
(3) [2-(ベンゾチアゾール-2-イル)-5-(デカ-1-イン-1-イル)フェニル]-α-D-N-アセチルノイラミン酸、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物
(4) [2-(ベンゾチアゾール-2-イル)-5-(ノナ-1-イン-1-イル)フェニル]-α-D-N-アセチルノイラミン酸、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物
(5) [2-(ベンゾチアゾール-2-イル)-4-(デカ-1-イン-1-イル)フェニル]-α-D-N-アセチルノイラミン酸、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物
(6) [2-(ベンゾチアゾール-2-イル)-4-(ノナ-1-イン-1-イル)フェニル]-α-D-N-アセチルノイラミン酸、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物
(7) [2-(ベンゾチアゾール-2-イル)-4-(ノナ-1-エン-1-イル)フェニル]-α-D-N-アセチルノイラミン酸、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物
(8) [2-(ベンゾチアゾール-2-イル)-4-(デカ-1-エン-1-イル)フェニル]-α-D-N-アセチルノイラミン酸、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物
(9) [2-(ベンゾチアゾール-2-イル)-5-(ノナ-1-エン-1-イル)フェニル]-α-D-N-アセチルノイラミン酸、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物
(10) [2-(ベンゾチアゾール-2-イル)-5-(デカ-1-エン-1-イル)フェニル]-α-D-N-アセチルノイラミン酸、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物

【請求項6】
請求項1~5のいずれか1以上の化合物、その塩、それらの溶媒和物、又は、それらの水和物を含む蛍光組成物。

【請求項7】
前記蛍光組成物が以下の用途である請求項6に記載の蛍光組成物。
(1)ウイルスの検出
(2)細胞又は癌細胞の検出
(3)組織又は脳組織の染色
(4)細菌の検出
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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