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ノロウイルス不活化剤及びその製法 UPDATE

国内特許コード P160013322
整理番号 S2015-0461-N0
掲載日 2016年9月23日
出願番号 特願2015-019951
公開番号 特開2016-141659
出願日 平成27年2月4日(2015.2.4)
公開日 平成28年8月8日(2016.8.8)
発明者
  • ▲高▼橋 肇
出願人
  • 国立大学法人東京海洋大学
発明の名称 ノロウイルス不活化剤及びその製法 UPDATE
発明の概要 【課題】卵白リゾチームを利用して、ノロウイルスを不活化する手段の提供。
【解決手段】以下(a)~(c)のいずれかのペプチドから成るノロウイルス不活化剤。(a)特定の配列の19~63番目のアミノ酸配列において少なくとも23~51番目のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列から成るペプチド、(b)(a)のペプチドを構成するアミノ酸配列において、1又は数個のアミノ酸が置換、欠失又は付加されたアミノ酸配列から成り、且つノロウイルス不活化活性を有するペプチド、(c)(a)のペプチドを構成するアミノ酸配列に対して、90%以上の同一性を有するアミノ酸配列から成り、且つノロウイルス不活化活性を有するペプチド。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


ノロウイルスはヒトに感染して非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスである。日本で報告されている非細菌性食中毒事例のうち、最も症例が多いのは本ウイルスを原因とした症例であり、冬に大流行するため問題視されている。ノロウイルスは食品製造現場で多く利用されるエタノール製剤で不活化することができないウイルスであり、通常不活化のためには次亜塩素酸が用いられる。しかし、有機物が共存する場合には不活化効果が劣るなどの原因により、次亜塩素酸を効果的に使用できる現場は限られる。
一方、リゾチームはグラム陽性菌の細胞壁を分解する酵素として知られていた(非特許文献1)が、加熱を行うことによってタンパクの立体構造が変化し、細胞壁の薄いグラム陰性菌に対しても殺菌効果を有することが明らかとなった(非特許文献2)。これは、酵素として細胞壁を分解するというメカニズムではなく、構造の変化により特定のアミノ酸残基が露出、細胞膜に作用することに起因することが示されている。
発明者らは、このような新規のノロウイルス不活化剤を開発するための一連の研究の成果として、加熱変性した卵白リゾチームが、ノロウイルスの代替ウイルスであるMNV-1に不活化効果を持つことを明らかにした(特許文献1、非特許文献3)。

産業上の利用分野


この発明は、ノロウイルス不活化剤及びその製法に関し、より詳細には、卵白リゾチームの部分配列を利用したノロウイルス不活化剤及びその製法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下(a)~(c)のいずれかのペプチドから成るノロウイルス不活化剤。
(a) 配列番号1の19~63番目のアミノ酸配列において少なくとも23~51番目のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列から成るペプチド
(b) (a)のペプチドを構成するアミノ酸配列において、1又は数個のアミノ酸が置換、欠失又は付加されたアミノ酸配列から成り、且つノロウイルス不活化活性を有するペプチド
(c) (a)のペプチドを構成するアミノ酸配列に対して、90%以上の同一性を有するアミノ酸配列から成り、且つノロウイルス不活化活性を有するペプチド

【請求項2】
以下(a)'~(c)のいずれかのペプチドから成るノロウイルス不活化剤。
(a)' 配列番号1のアミノ酸配列において、配列番号1の23~51番目のアミノ酸配列を含み、配列番号1のアミノ酸配列における19~63番目のアミノ酸配列以外のアミノ酸配列を含まないアミノ酸配列から成るペプチド
(b) (a)'のペプチドを構成するアミノ酸配列において、1又は数個のアミノ酸が置換、欠失又は付加されたアミノ酸配列から成り、且つノロウイルス不活化活性を有するペプチド
(c) (a)'のペプチドを構成するアミノ酸配列に対して、90%以上の同一性を有するアミノ酸配列から成り、且つノロウイルス不活化活性を有するペプチド

【請求項3】
前記ぺプチドが合成されたぺプチドである請求項1又は2に記載のノロウイルス不活化剤。

【請求項4】
下記(a)~(c)のいずれかのペプチドを合成することから成るノロウイルス不活化剤の製法。
(a) 配列番号1の19~63番目のアミノ酸配列において少なくとも23~51番目のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列から成るペプチド
(b) (a)のペプチドを構成するアミノ酸配列において、1又は数個のアミノ酸が置換、欠失又は付加されたアミノ酸配列から成り、且つノロウイルス不活化活性を有するペプチド
(c) (a)のペプチドを構成するアミノ酸配列に対して、90%以上の同一性を有するアミノ酸配列から成り、且つノロウイルス不活化活性を有するペプチド

【請求項5】
下記(a)'~(c)のいずれかのペプチドを合成することから成るノロウイルス不活化剤の製法。
(a)' 配列番号1のアミノ酸配列において、配列番号1の23~51番目のアミノ酸配列を含み、配列番号1のアミノ酸配列における19~63番目のアミノ酸配列以外のアミノ酸配列を含まないアミノ酸配列から成るペプチド
(b) (a)'のペプチドを構成するアミノ酸配列において、1又は数個のアミノ酸が置換、欠失又は付加されたアミノ酸配列から成り、且つノロウイルス不活化活性を有するペプチド
(c) (a)'のペプチドを構成するアミノ酸配列に対して、90%以上の同一性を有するアミノ酸配列から成り、且つノロウイルス不活化活性を有するペプチド
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開


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