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ロタキサンネットワークポリマーを含有するポリマー電解質、及びそれを用いたマグネシウム二次電池

国内特許コード P160013336
整理番号 S2015-0481-N0
掲載日 2016年10月5日
出願番号 特願2015-038471
公開番号 特開2016-162543
出願日 平成27年2月27日(2015.2.27)
公開日 平成28年9月5日(2016.9.5)
発明者
  • 堤 宏守
  • 吉本 信子
  • 山吹 一大
  • 金 仁泰
  • 板岡 加成恵
出願人
  • 国立大学法人山口大学
発明の名称 ロタキサンネットワークポリマーを含有するポリマー電解質、及びそれを用いたマグネシウム二次電池
発明の概要 【課題】マグネシウム二次電池に使用するための、負極においてマグネシウムイオンが、電解液との間で、繰り返し溶解・析出ができる電解質を得ることを課題とする。
【解決手段】(1)ロタキサンネットワークポリマー及び(2)マグネシウム塩を含む電解質溶液を含むポリマーゲル電解質を使用したマグネシウム電池は、上記ポリマーゲル電解質と負極の金属マグネシウムとの間で、マグネシウムイオンが繰り返し溶解・析出ができる。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


マグネシウム二次電池は、マグネシウム金属の高い理論容量(2290mAh/g)と豊富な資源量に加え安全性が高いことから、リチウムイオン二次電池を超える次世代の二次電池として期待されている。しかし、マグネシウムイオンは二価のイオンであることから、一価のリチウムイオンに比べ正極材料との相互作用(アニオンとの静電引力)が強く、電極反応(マグネシウム挿入脱離反応の速度)が極めて遅い点や、負極側では充放電の際に室温でマグネシウムの酸化被膜ができ、電解液と金属マグネシウムとの間の可逆的な溶解析出反応が起こりづらくなる点等、問題がある。そのため、前者の点に関しては、挿入脱離反応が早い正極材料の、後者の点に関しては、繰り返し溶解・析出ができる電解液が必要とされている。



マグネシウム二次電池に関して、正極にMgFeSiO、負極にマグネシウム、電解液にMg(TFSA)/Triglymeを用いたマグネシウム二次電池が報告されている(特許文献1)。しかし、特許文献1に報告されているマグネシウム二次電池は、作動温度が100℃と高温であった。作動温度が高温である場合、電池の劣化を起こし、電池の寿命が短くなるという問題点がある。



他方、本願の出願人は、リチウム二次イオン電池において、包接型ネットワークポリマー(ロタキサンネットワークポリマー)と電解液から得られるポリマーゲル電解質は、電解液量を従来の5分の1程度に低減させても高いイオン伝導性を示すことを報告している(特許文献1)。ロタキサンネットワークポリマーは、環状分子(回転子:rotator)の開口部を直鎖状分子(軸:axis)で串刺し状に貫通して環状分子を直鎖状分子で包接し、且つ環状分子が脱離しないように直鎖状分子の両末端に封鎖基を配置して成るポリマーである。



しかし、マグネシウム二次電池に、ロタキサンネットワークポリマーを含む電解質が使用できることは知られていない。

産業上の利用分野


本発明は、ロタキサンネットワークポリマー及びマグネシウム塩を含む電解質溶液を含むポリマーゲル電解質に関し、また、当該電解質を用いたマグネシウム二次電池に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
(1)式(I)
【化1】


(式中、R及びRは、同一又は異なって、-O-、-CO-、-COO-又は-CONH-を有していてもよい、飽和又は部分不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、炭素数1~15の炭化水素基を表し、n1は、3又は4の整数を表す。n2は1~30の整数を表す。)で表される部分構造の環状部に、
式(II)
【化2】


(式中、R及びRは、同一又は異なって、-O-、-CO-、-COO-又は-CONH-を有していてもよい、飽和又は部分不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、炭素数1~15の炭化水素基を表し、Zは対アニオンを表す。)、若しくは
式(II’)
【化3】


(式中、R及びRは式(II)における定義と同じであり、Rは、求電子剤由来の残基を表す)で表される部分構造が串刺し状に包接されてなる単位(A)を有するロタキサンネットワークポリマー、又は前記単位(A)及びラジカル重合性モノマー由来の単位(B)を有するロタキサンネットワークポリマー
及び(2)マグネシウム塩を含む電解質溶液
を含むことを特徴とするポリマーゲル電解質。

【請求項2】
(1)ロタキサンネットワークポリマーの単位(A)が、
式(III)
【化4】


(式中、mは1~13の整数であり、点線部は、ベンゼン環の3位又は4位のいずれか一方に結合することを示す。n2は1~30の整数を表す。)で表される部分構造の環状部に、
式(IV)
【化5】


(式中、yは1~12の整数を、Zは対アニオンを表す。)で表される部分構造が串刺し状に包接されてなる単位であることを特徴とする請求項1に記載のポリマーゲル電解質。

【請求項3】
マグネシウム塩を含む電解質溶液が、Mg(TFSA)のトリエチレングリコールジメチルエーテル(Triglyme)溶液である請求項1又は2に記載のポリマーゲル電解質。

【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の電解質を用いることを特徴とするマグネシウム二次電池。

【請求項5】
正極が有機硫黄材料又は五酸化バナジウムであり、負極がマグネシウム金属であることを特徴とする請求項4に記載のマグネシウム二次電池。

【請求項6】
正極が含硫黄ポリマーであることを特徴とする請求項5に記載のマグネシウム二次電池。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開


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