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BBF2H7(BBF2humanhomologueonchromosome7)部分アミノ酸配列を有するペプチドまたはそれに結合する抗体を含む細胞増殖調節用組成物

国内特許コード P160013417
整理番号 (11117)
掲載日 2016年11月2日
出願番号 特願2014-533038
出願日 平成25年8月28日(2013.8.28)
国際出願番号 JP2013072964
国際公開番号 WO2014034700
国際出願日 平成25年8月28日(2013.8.28)
国際公開日 平成26年3月6日(2014.3.6)
優先権データ
  • 特願2012-189369 (2012.8.30) JP
発明者
  • 今泉 和則
  • 齋藤 敦
出願人
  • 国立大学法人広島大学
発明の名称 BBF2H7(BBF2humanhomologueonchromosome7)部分アミノ酸配列を有するペプチドまたはそれに結合する抗体を含む細胞増殖調節用組成物
発明の概要 BBF2H7部分アミノ酸配列を有するペプチドまたはそれに結合する抗体を含む細胞増殖調節用組成物等を提供する。細胞増殖活性を有するBBF2H7部分アミノ酸配列を有するペプチドおよびその抗体を調製することで、上記課題を解決した。
従来技術、競合技術の概要


タンパク質の多くは細胞の中の小胞体で合成され、正しい形で折り畳まれることで正常な機能を獲得する。しかし、細胞が様々な異常環境に曝されると、小胞体の働きに破綻を来たし、不完全なタンパク質が小胞体に大量に産生される。細胞はこのような異常事態を感知するセンサータンパク質を有しており、異常タンパク質の修復や分解を行うシステムを積極的に駆動させて異常タンパク質の毒性から細胞を保護する。この機構に関わるタンパク質として、BBF2H7が報告されている(非特許文献1)。
BBF2H7は軟骨形成に関与していることが示唆されており、BBF2H7欠損マウスの軟骨細胞では、軟骨基質タンパク質が細胞の外に分泌されず小胞体内に蓄積することが報告されている(非特許文献2)。また、BBF2H7は輸送小胞の形成に必須のタンパク質であるSec23aの合成を促進することが報告されている(非特許文献2)。さらに、BBF2H7はSite-1 proteaseにより膜内切断(regulated intramembrane proteolysis)を受けることが報告されている(非特許文献3)。
一方、ヘッジホッグシグナル伝達の異常が種々の癌で報告されており、そのような癌の例には、基底細胞癌,髄芽腫等の神経外胚葉腫瘍、髄膜腫、血管腫、膠芽腫、膵臓腺癌、扁平上皮肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、軟骨肉腫、乳癌、横紋筋肉腫、食道癌、胃癌、胆道癌、腎癌、甲状腺癌等が含まれることが報告されている(特許文献1)。実際に、ヘッジホッグシグナル伝達を阻害するvismodegibは、米国等で基底細胞癌の治療薬として承認されている。

産業上の利用分野


本出願は、2012年8月30日に出願された日本出願第2012-189369号に基づく優先権を主張し、引用によりその全ての記載内容が本明細書に組み込まれる。
本発明は、BBF2H7(BBF2 human homologue on chromosome7)部分アミノ酸配列を有するペプチド、そのアミノ酸配列をコードする核酸分子、またはBBF2H7部分ペプチドに対する抗体の細胞増殖調節(例えば、細胞増殖促進または細胞増殖抑制)への使用等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を抑制する物質を含む、細胞増殖抑制用組成物。

【請求項2】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を抑制する物質が、細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドと同じアミノ酸配列を有するペプチドに結合する抗体またはその抗体断片である、請求項1に記載の細胞増殖抑制用組成物。

【請求項3】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を抑制する物質が、配列番号1または配列番号2で示されるアミノ酸配列からなるペプチドに結合する抗体である、請求項2に記載の細胞増殖抑制用組成物。

【請求項4】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を抑制する物質が、配列番号1または配列番号2で示されるアミノ酸配列との同一性が90%以上であるアミノ酸配列からなり、細胞増殖促進作用を有するペプチドに結合する抗体またはその抗体断片である、請求項1に記載の細胞増殖抑制用組成物。

【請求項5】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を抑制する物質が、軟骨細胞または線維芽細胞の細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドである、請求項1-3のいずれかに記載の細胞増殖抑制用組成物。

【請求項6】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を抑制する物質が、siRNAである、請求項1に記載の細胞増殖抑制用組成物。

【請求項7】
癌または腫瘍治療用組成物または前立腺肥厚治療用組成物である、請求項1~6のいずれかに記載の組成物。

【請求項8】
基底細胞癌,神経外胚葉腫瘍、髄膜腫、血管腫、膠芽腫、膵臓腺癌、扁平上皮肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、軟骨肉腫、乳癌、横紋筋肉腫、食道癌、胃癌、胆道癌、腎癌、甲状腺癌、骨癌、副腎癌、尿管癌、膀胱癌、大腸癌、前立腺癌または神経グリア芽細胞腫の治療用組成物である、請求項1~6のいずれかに記載の組成物。。

【請求項9】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を増強する物質を含む、細胞増殖促進用組成物。

【請求項10】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を増強する物質が、細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドと同じアミノ酸配列を有するペプチドである、請求項9に記載の細胞増殖促進用組成物。

【請求項11】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を増強する物質が、配列番号1または配列番号2で示されるアミノ酸配列からなるペプチドである、請求項9に記載の細胞増殖促進用組成物。

【請求項12】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を増強する物質が、配列番号1または配列番号2で示されるアミノ酸配列との同一性が90%以上であるアミノ酸配列からなり、細胞増殖促進作用を有するペプチドである、請求項9に記載の細胞増殖促進用組成物。

【請求項13】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を増強する物質が、細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドと同じアミノ酸配列をコードする核酸分子または前記核酸分子である、請求項9に記載の細胞増殖促進用組成物。

【請求項14】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を増強する物質が、配列番号1または配列番号2で示されるアミノ酸配列からなるペプチドをコードする核酸分子または配列番号1または配列番号2で示されるアミノ酸配列との同一性が90%以上であるアミノ酸配列からなり、細胞増殖促進作用を有するペプチドをコードする核酸分子、または前記核酸分子を含むベクターである、請求項9に記載の細胞増殖促進用組成物。

【請求項15】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を増強する物質が、軟骨細胞または線維芽細胞の細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドである、請求項9に記載の細胞増殖促進用組成物。

【請求項16】
軟骨細胞増殖促進用組成物である、請求項9-15のいずれかに記載の組成物。

【請求項17】
以下のi)-iii)のいずれかのペプチドを細胞に接触させる工程:
i)細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドと同じアミノ酸配列を有するペプチド;
ii)配列番号1または配列番号2で示されるアミノ酸配列からなるペプチド;または
iii)配列番号1または配列番号2で示されるアミノ酸配列との同一性が90%以上であるアミノ酸配列からなり、細胞増殖促進作用を有するペプチド、及び
被検物質を細胞に接触させる工程
を含む、抗癌剤のスクリーニング方法。

【請求項18】
Site-1 protease、BBF2H7及び被検物質を接触させる工程、及び
Site-1 proteaseにより切断されたBBF2H7部分ペプチドを検出する工程
を含む、抗癌剤のスクリーニング方法。

【請求項19】
Site-1 protease阻害剤を含む細胞増殖抑制用組成物。

【請求項20】
細胞外に分泌されるBBF2H7部分ペプチドのシグナル伝達を抑制する物質を含む、を含むヘッジホッグシグナル伝達阻害用組成物または細胞周期におけるS期移行阻害用組成物。

【請求項21】
癌または腫瘍細胞治療用組成物である、請求項19または請求項20に記載の組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014533038thum.jpg
出願権利状態 公開


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