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難聴が生じにくいモデル動物

国内特許コード P160013429
整理番号 (S2012-1173-N0)
掲載日 2016年11月2日
出願番号 特願2014-535613
出願日 平成25年9月13日(2013.9.13)
国際出願番号 JP2013074940
国際公開番号 WO2014042262
国際出願日 平成25年9月13日(2013.9.13)
国際公開日 平成26年3月20日(2014.3.20)
優先権データ
  • 特願2012-202027 (2012.9.13) JP
発明者
  • 鈴木 淳
  • 大隅 典子
  • 高田 雄介
  • 大和田 祐二
出願人
  • 国立大学法人東北大学
  • 国立大学法人山口大学
発明の名称 難聴が生じにくいモデル動物
発明の概要 本発明は、脂肪酸結合タンパク質7型遺伝子のノックアウト動物を作製することによって、難聴が生じにくいモデル動物を提供する。
従来技術、競合技術の概要


脂肪酸結合タンパク質7型(fatty acid binding protein7:Fabp7)は、DHAなどの不飽和脂肪酸に結合し、脂肪酸の細胞内輸送を行う脂肪酸結合タンパク質の一つである(Nature reviews Drug discovery. 2008;7(6):489-503.)。Fabp7は、脳で高レベルに発現し、神経幹細胞の増殖や維持に関与しているとされる(Stem Cells. 2012;30(7):1532-43.)。また、内耳の蝸牛(cochlea)では、蝸牛神経節(spiral ganglion)における衛星細胞(satellite cell)、コルチ器(organ of Corti)における支持細胞(supporting cell)、らせん板縁(spiral limbus)やらせん靭帯(spiral ligament)における線維細胞(fibrocytes)で発現が検出されているが、これらの組織におけるFabp7の機能は明らかではない(Annals of anatomy. 2010;192(4):210-4.)。



一方、これまで、加齢性難聴の遺伝学的研究においては、特定の遺伝子の欠損により先天性の難聴をきたす、または加齢性難聴の進行が加速するという表現型を示す報告は数多く存在している。一方、ある特定の遺伝子を欠損させたノックアウトマウスで加齢性難聴の発症や進行が遅れたという報告は非常に珍しく、アポトーシス促進タンパクの一種であるBak遺伝子のノックアウトマウスで加齢性難聴の発症が有意に予防された(Proc Natl Acad Sci U S A. 2009 Nov 17;106(46):19432-7.)という報告など少数である。

産業上の利用分野


本発明は、難聴が生じにくいモデル動物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
難聴が生じにくいモデル動物であって、
脂肪酸結合タンパク質7型遺伝子のノックアウト動物であることを特徴とするモデル動物。

【請求項2】
前記難聴が加齢性難聴であって、
加齢性難聴の発症または進行が遅延する、請求項1に記載のモデル動物。

【請求項3】
前記難聴が騒音性難聴であって、
騒音性難聴が低減する、請求項1に記載のモデル動物。

【請求項4】
請求項1に記載のモデル動物において、加齢に従って聴力を測定する方法。

【請求項5】
請求項1に記載のモデル動物において、音響暴露後に聴力を測定する方法。

【請求項6】
加齢性難聴に関与する遺伝子のスクリーニング方法であって、
請求項1に記載のモデル動物において、正常な加齢性難聴を生じる動物と異なる発現を示す遺伝子を検索する工程を含む方法。

【請求項7】
騒音性難聴に関与する遺伝子のスクリーニング方法であって、
請求項1に記載のモデル動物において、正常な騒音性難聴を生じる動物と異なる発現を示す遺伝子を検索する工程を含む方法。

【請求項8】
転写レベルでの発現、又はタンパク質レベルでの発現を指標に検索することを特徴とする、請求項6または7に記載の方法。

【請求項9】
加齢性難聴のマーカーとなる物質のスクリーニング方法であって、
請求項1に記載のモデル動物において、正常な加齢性難聴を生じる動物と異なる量または濃度を示す化合物を検索する工程を含む方法。

【請求項10】
騒音性難聴のマーカーとなる物質のスクリーニング方法であって、
請求項1に記載のモデル動物において、正常な騒音性難聴を生じる動物と異なる量または濃度を示す化合物を検索する工程を含む方法。

【請求項11】
加齢性難聴の発症または進行が遅延するモデル動物の作製方法であって、
動物個体において、脂肪酸結合タンパク質7型遺伝子の発現を抑制することを特徴とする作製方法。

【請求項12】
騒音性難聴が低減するモデル動物の作製方法であって、
動物個体において、脂肪酸結合タンパク質7型遺伝子の発現を抑制することを特徴とする作製方法。

【請求項13】
ヒト以外の脊椎動物において、加齢性難聴の発症または進行を遅延させる方法であって、
前記脊椎動物において、脂肪酸結合タンパク質7型遺伝子の発現を抑制することを特徴とする方法。

【請求項14】
ヒト以外の脊椎動物において、騒音性難聴を低減させる方法であって、
前記脊椎動物において、脂肪酸結合タンパク質7型遺伝子の発現を抑制することを特徴とする方法。

【請求項15】
加齢性難聴の発症または進行を遅延させる化合物のスクリーニング方法であって、
候補となる化合物が脂肪酸結合タンパク質7型の発現を阻害するかどうかを検出する工程を含むスクリーニング方法。

【請求項16】
騒音性難聴を低減させる化合物のスクリーニング方法であって、
候補となる化合物が脂肪酸結合タンパク質7型の発現を阻害するかどうかを検出する工程を含むスクリーニング方法。

【請求項17】
加齢性難聴のマーカーである、脂肪酸結合タンパク質7型遺伝子であるマーカー。

【請求項18】
騒音性難聴のマーカーである、脂肪酸結合タンパク質7型遺伝子であるマーカー。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014535613thum.jpg
出願権利状態 公開
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