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ガレクチン9の改変タンパク質

国内特許コード P160013450
整理番号 (S2012-1200-N0)
掲載日 2016年11月2日
出願番号 特願2014-548491
登録番号 特許第5888761号
出願日 平成25年10月9日(2013.10.9)
登録日 平成28年2月26日(2016.2.26)
国際出願番号 JP2013077514
国際公開番号 WO2014080703
国際出願日 平成25年10月9日(2013.10.9)
国際公開日 平成26年5月30日(2014.5.30)
優先権データ
  • 特願2012-254349 (2012.11.20) JP
発明者
  • 西 望
  • 伊藤 愛子
出願人
  • 国立大学法人 香川大学
発明の名称 ガレクチン9の改変タンパク質
従来技術、競合技術の概要


野生型ガレクチン9は、T細胞の分化またはホメオスタシス等を通じて、過剰な免疫反応の抑制または癌に対する免疫の活性化等の免疫システムの破綻を修正する機能を有する。野生型ガレクチン9は、二つの糖鎖認識ドメイン(Carbohydrate Recognition Domain:CRD)と、それらをつなぐリンクペプチド領域とからなる。そして、大腸菌を宿主として生産されたリコンビナントである野生型ガレクチン9は、腫瘍細胞に対する直接的な作用(すなわち、腫瘍細胞の細胞間接着と、腫瘍細胞のアポトーシスを誘導する活性)および免疫系を介した作用によって、癌の転移抑制と退縮とを誘導することが示唆されている。また、野生型ガレクチン9は、非活性化リンパ球には作用せず、活性化T細胞、特に過剰免疫反応の原因となるCD4陽性T細胞のアポトーシスを誘導することも明らかにされている。さらに、リウマチにおいて関節の変形等に関与する滑膜細胞に対し、強力なアポトーシス誘導能を持つことも明らかとなっている。



このような野生型ガレクチン9の機能は、野生型ガレクチン9が、様々な疾患に対する治療薬として有用となることを示している。しかし、野生型ガレクチン9を、実際に治療薬として流通させるには、プロテアーゼ感受性、低溶解性および組換えタンパク質の低収量という3つの問題が存在する。そして、これらの問題のうち、野生型ガレクチン9のプロテアーゼ感受性の問題については、本発明者により、プロテアーゼに対してより安定な分子構造を有する安定化ガレクチン9が報告されている(特許文献1)。しかしながら、低溶解性および組換えタンパク質の低収量の問題については、有効な解決手段が報告されていない。したがって、野生型ガレクチン9の優れた機能を利用した医薬を製品化するために、溶解性および収量に優れたガレクチン9改変体の提供が、強く求められている。

産業上の利用分野


本発明は、ガレクチン9の改変タンパク質に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
NCRDとCCRDとを有し、前記NCRDのC末端と前記CCRDのN末端とが、直接的に結合したタンパク質またはその塩であって、
前記NCRDは、
(N1)配列番号1で表わされるアミノ酸配列からなるペプチド、または、
(N2)配列番号1で表わされるアミノ酸配列において、1または数個のアミノ酸が欠失、置換、および/または挿入されたアミノ酸配列からなり、且つ糖結合能を有するペプチド
であり、
前記CCRDは、
N末端領域およびC末端領域からなり、且つ糖結合能を有するペプチドであり、
前記N末端領域は、
(C-N1)配列番号3で表わされるアミノ酸配列において、1~17個のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列からなるペプチドであり、
前記C末端領域は、
(C-C1)配列番号5で表わされるアミノ酸配列からなるペプチド、または、
(C-C2)配列番号5で表わされるアミノ酸配列において、1または数個のアミノ酸が欠失、置換、および/または挿入されたアミノ酸配列からなるペプチドである
ことを特徴とするタンパク質またはその塩。

【請求項2】
前記CCRDの前記N末端領域のアミノ酸の欠失が、連続したアミノ酸の欠失または不連続のアミノ酸の欠失である、請求項1記載のタンパク質またはその塩。

【請求項3】
前記CCRDの前記N末端領域のアミノ酸の欠失が、連続したアミノ酸の欠失である、請求項1記載のタンパク質またはその塩。

【請求項4】
前記CCRDの前記N末端領域のアミノ酸の欠失が、N末端のアミノ酸から連続する欠失である、請求項3記載のタンパク質またはその塩。

【請求項5】
前記CCRDの前記N末端領域において欠失するアミノ酸残基数が、6~14個である、請求項1から4のいずれか一項に記載のタンパク質またはその塩。

【請求項6】
前記CCRDの前記N末端領域において欠失するアミノ酸残基数が、8~14個である、請求項5記載のタンパク質またはその塩。

【請求項7】
前記(C-N1)のペプチドにおいて、配列番号3で表わされるアミノ酸配列の10番目、11番目、12番目、13番目、15番目および17番目からなる群から選択された少なくとも一つのアミノ酸残基が、プロリンである、請求項1から6のいずれか一項に記載のタンパク質またはその塩。

【請求項8】
前記(C-N1)のペプチドにおいて、配列番号3で表わされるアミノ酸配列の10番目および11番目のアミノ酸残基が、Pro-Pro、Pro-HisまたはHis-Proである、請求項1から7のいずれか一項に記載のタンパク質またはその塩。

【請求項9】
前記(C-N1)のペプチドにおいて、配列番号3で表わされるアミノ酸配列の12番目および13番目のアミノ酸残基が、Pro-Pro、Pro-AlaまたはAla-Proである、請求項1から8のいずれか一項に記載のタンパク質またはその塩。

【請求項13】
前記CCRDのN末端領域が、配列番号7~20のいずれか一つのアミノ酸配列からなるペプチドである、請求項1から9のいずれか一項に記載のタンパク質またはその塩。

【請求項14】
前記CCRDが、配列番号21~34のいずれか一つのアミノ酸配列からなるペプチドである、請求項1から13のいずれか一項に記載のタンパク質またはその塩。

【請求項15】
前記タンパク質が、配列番号35~48のいずれか一つのアミノ酸配列を含むタンパク質である、請求項1から14のいずれか一項に記載のタンパク質またはその塩。

【請求項16】
請求項1から15のいずれか一項に記載のタンパク質をコードする塩基配列を有することを特徴とする、核酸。

【請求項17】
請求項16記載の核酸を有することを特徴とする、発現ベクター。

【請求項18】
請求項16記載の核酸または請求項17記載の発現ベクターを有することを特徴とする、形質転換体。

【請求項19】
請求項1から15のいずれか一項に記載のタンパク質およびその塩、請求項16記載の核酸、ならびに請求項17記載の発現ベクターの少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする、医薬。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録


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