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pre-miRNA又はshRNAの活性を抑制するための核酸分子 UPDATE

国内特許コード P160013561
整理番号 S2015-0915-N0
掲載日 2016年12月21日
出願番号 特願2015-074132
公開番号 特開2016-192918
出願日 平成27年3月31日(2015.3.31)
公開日 平成28年11月17日(2016.11.17)
発明者
  • 立花 亮
  • 田辺 利住
出願人
  • 公立大学法人大阪市立大学
発明の名称 pre-miRNA又はshRNAの活性を抑制するための核酸分子 UPDATE
発明の概要 【課題】標的RNAi分子の活性を阻害することができる新規な一本鎖核酸分子、及び該一本鎖核酸分子を用いた標的RNAi分子の新規な活性抑制方法を提供することである。
【解決手段】標的RNAi分子に対して、第1及び第2標的核酸相補領域の2領域で結合する一本鎖核酸分子、及び該分子を用いる標的RNAi分子の活性阻害方法。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


近年、miRNA(マイクロRNA)やsiRNA(低分子干渉RNA)のようなタンパク質をコードしていない、いわゆるノンコーディングRNAが生理活性を有し、生体内で種々の機能を果たしていることが明らかになってきた。例えば、非特許文献1は、miRNAの1種でありoncomir(癌miRNA)と呼ばれるmiR-21をマウスで発現させた場合に、プレB細胞リンパ腫が誘導されることを開示している。一方で、多くの癌細胞ではmiR-21が大量に発現されており、その発現を阻害するとHeLa細胞やヒトグリオーマ細胞U87等の癌細胞株では細胞死が引き起こされることが知られている(非特許文献2及び3)。miRNAをはじめとするノンコーディングRNAの活性を制御する薬剤を開発できれば、癌等の様々な疾患を治療するための医薬や診断薬の有効成分として利用することが可能となる。それ故、世界各国において、ノンコーディングRNAの活性を制御する薬剤を用いた核酸医薬品等の研究及び開発が盛んに進められてきた。



例えば、非特許文献4は、人工的に構築された非天然型核酸である架橋化核酸(BNA/LNA:Bridged Nucleic Acid/Locked Nucleic Acid)をmiRNA阻害剤として使用する方法を開示しており、また、非特許文献5は、2'-OMeで化学修飾されたRNAを含む核酸をmiRNA阻害剤として用いる方法を開示している。



しかしながら、これらのmiRNA阻害剤は、いずれも最終産物であるmiRNAを標的としている。miRNAは、pre-miRNAと呼ばれる一本鎖前駆体からプロセシングされて形成されることが知られており(非特許文献6)pre-miRNAの活性を阻害することができれば、これまでのmiRNA阻害剤とは異なる作用機構に基づいてmiRNAの活性を阻害することが可能となる。しかしながら、pre-miRNAの活性を阻害することができる薬剤は幾つか報告されているものの(非特許文献7~8)、その活性や特異性は十分とはいえないものであった。

産業上の利用分野


本発明は、標的RNAi分子であるpre-miRNA又はshRNAの活性を抑制するための一本鎖核酸分子、及びそれを用いた標的RNAi分子の活性抑制方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
標的RNAi分子であるpre-miRNA又はshRNAの活性を抑制するための一本鎖核酸分子であって、以下の(1)~(4)を含み、
(1)前記標的RNAi分子の連続する15~30塩基からなる第1標的核酸領域の塩基配列に相補的な塩基配列からなる第1標的核酸相補領域、
(2)前記標的RNAi分子において前記第1標的核酸領域の5'末端側又は3'末端側に隣り合って位置する15~30塩基からなる第2標的核酸領域の塩基配列に相補的な塩基配列からなる第2標的核酸相補領域、
(3)3~10塩基の互いに相補的な塩基配列からなる二本鎖部分と、該二本鎖部分のいずれか1組の5'末端と3'末端を連結する3~10塩基の塩基配列からなる一本鎖部分からなるヘアピン領域、及び
(4)3~10塩基の互いに相補的な塩基配列からなる二本鎖領域
かつ、前記第1標的核酸領域又は第2標的核酸領域の少なくとも一方が、前記標的RNAi分子のループ部分を構成する塩基配列の全部又は一部を含み、
第1標的核酸相補領域の3'末端及び第2標的核酸相補領域の5'末端、又は第2標的核酸相補領域の3'末端及び第1標的核酸相補領域の5'末端のいずれか一方にヘアピン領域が連結され、かつ他方に二本鎖領域が連結されてなる前記一本鎖核酸分子。

【請求項2】
前記第1標的核酸相補領域及び/又は第2標的核酸相補領域とヘアピン領域間、及び/又は
前記第1標的核酸相補領域及び/又は第2標的核酸相補領域と二本鎖領域間
を介在する1~5塩基の塩基配列からなるスペーサー領域を含む、請求項1に記載の一本鎖核酸分子。

【請求項3】
前記第1標的核酸領域又は第2標的核酸領域のいずれか一方が、前記標的RNAi分子のループ部分を構成する塩基配列の全部を含む、請求項1又は2に記載の一本鎖核酸分子。

【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の一本鎖核酸分子を含む医薬組成物。

【請求項5】
細胞又は組織に存在するpre-miRNA又はshRNAの活性をインビトロで抑制する方法であって、
細胞又は組織に請求項1~3のいずれか一項に記載の一本鎖核酸分子を導入する工程
を含む、前記方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2015074132thum.jpg
出願権利状態 公開


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