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懸濁態セシウムの除去方法

国内特許コード P170013624
整理番号 S2015-1424-N0
掲載日 2017年1月19日
出願番号 特願2015-093470
公開番号 特開2016-211891
出願日 平成27年4月30日(2015.4.30)
公開日 平成28年12月15日(2016.12.15)
発明者
  • 西田 民人
  • 安田 公昭
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 懸濁態セシウムの除去方法
発明の概要 【課題】懸濁態セシウムを効率的に除去することが可能な、懸濁態セシウムの除去方法を提供する。
【解決手段】カチオン性高分子ポリマーを添加して、懸濁態セシウムを除去する。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


東京電力・福島第一原子力発電所の爆発事故後、福島県を中心とする広範囲な地域において、土壌等からセシウムが検出される事態となっている。セシウムは環境中に長時間残留する性質を有することから、セシウムを含む廃棄物等はそのまま廃棄することができず、放射性セシウムを分離して回収する必要がある。



そこで、従来、セシウムを分離して回収する方法として、水洗浄、加熱下での酸処理、表土剥離、高圧洗浄、カルシウム塩存在下での高温処理といった、様々な方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、プルシアンブルー型金属錯体を導電体上に配設した複合材料を、セシウム等の陽イオンを含有する溶液に配合して接触させ、前記陽イオンを前記プルシアンブルー型金属錯体に吸着させる方法が提案されている。また、非特許文献1には、汚染土壌にセシウム揮発促進剤として2種類のカルシウム化合物を添加し、1350℃で加熱処理することにより、セシウムを土壌から99.9%揮発させて除去する方法が提案されている。



他方、原子力発電所の爆発事故当初、セシウムは土壌等の表面に吸着していると考えられていたが、近年、土壌等の中でのセシウムの存在形態が明らかとなってきた。
具体的には、セシウムは土壌等の表面に吸着しているだけでなく、降雨(散水)などによる風化作用により、粘土鉱物の深部、アルミニウムや鉄などを含む吸着サイト等に強く吸着した状態(懸濁態)で残留していることが分かってきた。



懸濁態セシウムの残留が明らかになったことで、除染作業が進むにつれ、従来技術では粘土鉱物の深部、アルミニウムや鉄などを含む吸着サイト等から懸濁態セシウムを除去することが困難であるという問題が浮上してきた。
例えば、特許文献1の方法では、土壌等の表面に吸着したセシウムを除去することはできても、懸濁態セシウムまで除去することはできない。また、非特許文献1の方法では、土壌等が高温で加熱されることでその構造が破壊され、土壌等の再利用が困難となり、多量の廃棄物を生じることとなる。

産業上の利用分野


本発明は、懸濁態セシウムの除去方法に関する。より詳しくは、カチオン性高分子ポリマーを添加するポリマー添加工程(I)、を少なくとも行う、懸濁態セシウムの除去方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
カチオン性高分子ポリマーを添加するポリマー添加工程(I)、
を少なくとも行う、懸濁態セシウムの除去方法。

【請求項2】
水を用いて洗浄する水洗工程(II)、
を更に行う、請求項1に記載の懸濁態セシウムの除去方法。

【請求項3】
前記懸濁態セシウムは、土壌中の粘土鉱物に吸着されたものである、請求項1又は2に記載の懸濁態セシウムの除去方法。

【請求項4】
前記粘土鉱物中のセシウムの濃度は、50ppt以上である、請求項3に記載の懸濁態セシウムの除去方法。

【請求項5】
前記カチオン性高分子ポリマーは、アミノ基を備えるカチオン性高分子ポリマーである、請求項1から4のいずれか一項に記載の懸濁態セシウムの除去方法。

【請求項6】
前記アミノ基を備えるカチオン性高分子ポリマーは、アミン又はその塩、四級アンモニウム塩、又はカチオン化多糖類からなる群より選ばれる1種又は2種以上である、請求項5に記載の懸濁態セシウムの除去方法。

【請求項7】
前記アミン又はその塩は、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、ポリビニルピリジン、又はこれらの塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上である、請求項6に記載の懸濁態セシウムの除去方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2015093470thum.jpg
出願権利状態 公開
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