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中枢神経細胞保護剤、及び中枢神経変性疾患の予防又は治療剤

国内特許コード P170013626
整理番号 S2015-1459-N0
掲載日 2017年1月19日
出願番号 特願2015-096688
公開番号 特開2016-210737
出願日 平成27年5月11日(2015.5.11)
公開日 平成28年12月15日(2016.12.15)
発明者
  • 篠田 陽
  • 古市 貞一
  • 中島 将博
  • 今堀 龍志
出願人
  • 学校法人東京理科大学
発明の名称 中枢神経細胞保護剤、及び中枢神経変性疾患の予防又は治療剤
発明の概要 【課題】ガラクト-N-ビオース、ラクト-N-ビオースI、又はそれらの誘導体を有効成分とする新規な中枢神経細胞保護剤、及び中枢神経変性疾患の予防又は治療剤の提供。
【解決手段】式(1)若しくは(2)で表される化合物若しくはその薬理学的に許容される塩、又はそれらのプロドラッグ。



(Rは各々独立に、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、シアノ基、-N(R、-NHCOR、又は-OR;Rは各々独立に、H又はアルキル基)
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要


グルタミン酸は、中枢神経系における興奮性神経伝達物質の1つであり、興奮性シナプス後電位、長期増強等の現象に関与する。他方、グルタミン酸は、内因性興奮毒としても作用し、過剰に遊離されたグルタミン酸が神経細胞死を誘発することが知られている。グルタミン酸興奮毒性は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)等の中枢神経変性疾患の危険因子の1つとしても注目されている(例えば、非特許文献1~6参照)。



グルタミン酸による培養神経細胞の細胞死は、グルタミン酸受容体アンタゴニストの添加により減少する。このことは、グルタミン酸受容体及びその下流の機構が活性化することによってグルタミン酸興奮毒性が引き起こされることを示唆している。したがって、グルタミン酸受容体アンタゴニストは、グルタミン酸興奮毒性が関与する中枢神経変性疾患の治療剤の候補化合物となり得る。



しかし、グルタミン酸受容体アンタゴニストは、ヒトにおいて精神異常が発現するという報告や齧歯類において異常な自発運動活性を引き起こすという報告があり、臨床応用はそれほど進んでいない。このため、グルタミン酸興奮毒性に対して保護作用を示す新たな中枢神経保護剤の開発が望まれていた。



一方、ガラクト-N-ビオースは、ガラクトースとN-アセチルガラクトサミンとがβ1-3結合した二糖(Galβ1-3GalNAc)であり、腸管粘膜の糖タンパク質であるムチンのコア構造として知られている。また、ラクト-N-ビオースIは、ガラクトースとN-アセチルグルコサミンとがβ1-3結合した二糖(Galβ1-3GlcNAc)であり、ヒト母乳に含まれるオリゴ糖(ミルクオリゴ糖)を構成する二糖として知られている。
これまで、ラクト-N-ビオースIの薬理作用としては、抗肥満作用や腸管バリア機能の改善作用が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。しかし、ガラクト-N-ビオース、ラクト-N-ビオースI、又はそれらの誘導体が中枢神経細胞に対する保護作用を示すことは知られていなかった。

産業上の利用分野


本発明は、中枢神経細胞保護剤、及び中枢神経変性疾患の予防又は治療剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記式(1)若しくは(2)で表される化合物若しくはその薬理学的に許容される塩、又はそれらのプロドラッグを有効成分として含有する、中枢神経細胞保護剤。
【化1】



(式中、Rはそれぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、シアノ基、-N(R、-NHCOR、又は-ORを示す。Rはそれぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を示す。Rがいずれもアルキル基である場合、R同士が結合して環構造を形成していてもよい。Rは、アルキル基又はアリール基を示す。Rは、水素原子、アルキル基、アラルキル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又は-Si(Rを示す。Rはそれぞれ独立に、アルキル基又はアリール基を示す。)

【請求項2】
下記式(1)若しくは(2)で表される化合物若しくはその薬理学的に許容される塩、又はそれらのプロドラッグを有効成分として含有する、中枢神経変性疾患の予防又は治療剤。
【化2】



(式中、Rはそれぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、シアノ基、-N(R、-NHCOR、又は-ORを示す。Rはそれぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を示す。Rがいずれもアルキル基である場合、R同士が結合して環構造を形成していてもよい。Rは、アルキル基又はアリール基を示す。Rは、水素原子、アルキル基、アラルキル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又は-Si(Rを示す。Rはそれぞれ独立に、アルキル基又はアリール基を示す。)

【請求項3】
前記中枢神経変性疾患は、グルタミン酸興奮毒性が関与する疾患である、請求項2に記載の中枢神経変性疾患の予防又は治療剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2015096688thum.jpg
出願権利状態 公開
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