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ペプチドを原料とする機能性と嗜好性に優れた素材およびこれを用いた食品・ペットフード

国内特許コード P170013633
整理番号 (S2015-0111-N0)
掲載日 2017年1月19日
出願番号 特願2015-244174
公開番号 特開2016-163561
出願日 平成27年12月15日(2015.12.15)
公開日 平成28年9月8日(2016.9.8)
優先権データ
  • 特願2015-038731 (2015.2.27) JP
発明者
  • 有原 圭三
  • 大畑 素子
出願人
  • 学校法人北里研究所
発明の名称 ペプチドを原料とする機能性と嗜好性に優れた素材およびこれを用いた食品・ペットフード
発明の概要 【課題】筋肉タンパク質を含む各種原料から保健的機能性と嗜好性向上効果に優れた新しい食品・ペットフード素材を開発すると共に、この素材を使用した魅力的な食品やペットフード等の提供。
【解決手段】筋肉タンパク質を含む原料をプロテアーゼで処理して得られるペプチドを含有するタンパク質分解物に、特定の重量比の還元糖を添加し、加熱することによりメイラード反応を生じさせ、メイラード反応生成物と残存するペプチドにより保健的機能性と嗜好性向上効果に優れた食品素材又はペットフード素材。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


家畜、家禽、魚介類等の筋肉タンパク質(ミオシンやアクチン)をプロテアーゼ処理(タンパク質を分解)して得られる分解物中には、血圧降下ペプチドや抗酸化ペプチドなどの生理活性ペプチドが見つかっている(非特許文献1)。本発明者らも、筋肉タンパク質(豚骨格筋アクトミオシン)分解物中から、Asp-Leu-Tyr-Ala、Ser-Leu-Tyr-Ala、Val-Trpといった抗酸化ペプチドを発見し、これらの経口投与が抗疲労作用等の保健的機能を示すことを明らかにしている(特許文献1)。



また、本発明者らは、筋肉(畜肉および魚肉)タンパク質をプロテアーゼ処理(酵素分解)させることにより得られるペプチド性素材が、嗜好性向上効果を有することも見出した(非特許文献2、特許文献2)。



一方、動物(家畜、家禽、魚類等)の皮膚、骨、軟骨、腱などを構成する重要なタンパク質としてコラーゲンがある。コラーゲンをプロテアーゼ処理(分解)して得られるペプチド(コラーゲンペプチド)も、食品や化粧品などに利用されている。しかし、コラーゲンが極端に偏ったアミノ酸組成(グリシン33%、プロリン+ヒドロキシプロリン22%、アラニン11%)であるために、分解により生成するペプチドの機能は非常に限定され、抗酸化活性も筋肉タンパク質分解物と比べるとかなり低く、嗜好性の面でも魅力を欠くものである。



本発明者らは、保健的機能性(抗酸化作用)や嗜好性の面で魅力に乏しいコラーゲンペプチドを、食品やペットフードに利用できる付加価値の高い素材にするために、メイラード反応を利用した。すなわち、コラーゲンペプチドに還元糖を加え、これを加熱処理することによりメイラード反応生成物を生じさせ、保健的機能性(抗酸化作用など)と嗜好性向上効果を備えた食品・ペットフード素材を完成させた(特許文献3)。



しかし、コラーゲンペプチドは前述のようにアミノ酸組成に偏りがあり、コラーゲンに比べてアミノ酸組成のバランスが優れている(特定のアミノ酸に偏っていない)筋肉タンパク質分解物(ペプチド)を用いて、保健的機能性と嗜好性向上効果を備えた食品・ペットフード素材とすることは知られていない。

産業上の利用分野


本発明は、筋肉タンパク質分解物(ペプチド含有物)を原料として加熱処理に伴うメイラード反応を利用して調製する保健的機能性と嗜好性向上効果を備えた食品素材およびペットフード素材、これを含有する食品およびペットフード並びにそれらの製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
筋肉タンパク質を含む原料をプロテアーゼで処理して得られるペプチド含有物に、該ペプチド含有物に対して重量比で0.1~2の還元糖を加え、これを加熱処理することによって得られる素材であり、前記加熱処理に伴い生じるメイラード反応生成物と残存するペプチドとを含むことを特徴とする、保健的機能性と嗜好性向上効果を備えた食品素材またはペットフード素材。

【請求項2】
筋肉タンパク質がミオシンおよびアクチンである、請求項1記載の食品素材またはペットフード素材。

【請求項3】
プロテアーゼがパパインである、請求項1または2記載の食品素材またはペットフード素材。

【請求項4】
還元糖がキシロースである、請求項1~3のいずれかの項記載の食品素材またはペットフード素材。

【請求項5】
保健的機能性が抗酸化作用によるものである、請求項1~4のいずれかの項記載の食品素材またはペットフード素材。

【請求項6】
保健的機能性が抗ストレス作用によるものである、請求項1~4のいずれかの項記載の食品素材またはペットフード素材。

【請求項7】
保健的機能性が血圧降下作用によるものである、請求項1~4のいずれかの項記載の食品素材またはペットフード素材。

【請求項8】
保健的機能性が抗健忘作用によるものである、請求項1~4のいずれかの項記載の食品素材またはペットフード素材。

【請求項9】
加熱調製時にpH調整剤を添加して調製される、請求項1~8のいずれかの項記載の食品素材またはペットフード素材。

【請求項10】
pH調整剤が炭酸ナトリウムである、請求項9記載の食品素材またはペットフード素材。

【請求項11】
請求項1~10のいずれかの項記載の素材を用いて製造した食品またはペットフード。

【請求項12】
請求項1~10のいずれかの項記載の素材を用いて製造したサプリメント。

【請求項13】
筋肉タンパク質を含む原料をプロテアーゼで処理して得られるペプチド含有物に該ペプチド含有物に対して重量比で0.1~2の還元糖を加え、これを加熱処理することによって得られる素材であり、前記加熱処理に伴い生じるメイラード反応生成物と残存するペプチドを含むことを特徴とする、保健的機能性と嗜好性向上効果を備えた、請求項1~10のいずれかの項記載の食品素材またはペットフード素材の製造方法。

【請求項14】
筋肉タンパク質を含む原料をプロテアーゼで処理して得られるペプチド含有物を、還元糖を含む組成物に加え、これを加熱処理することによって調製される食品またはペットフードであり、前記加熱処理に伴い生じるメイラード反応生成物と残存するペプチドを含むことを特徴とする、保健的機能性と優れた嗜好性を備えた食品またはペットフード。

【請求項15】
筋肉タンパク質を含む原料をプロテアーゼで処理して得られるペプチド含有物を、還元糖を含む組成物に加え、これを加熱処理し、メイラード反応生成物を生じさせることを含む、請求項14記載の食品またはペットフードの製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2015244174thum.jpg
出願権利状態 公開


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